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┃ 瞎子摸象(群盲象を評す) ―――――――――― by OJIN
☆ 中国人は中国語の達人か?(1) ――――――――― 2002/04/19

――― 言葉と通訳、経験則的注意項目

日本人は全部、日本語を話します。ーーー然らば中国人は全部中国語を話すの
か?―――中国人なんだから中国語を話すのは当たり前。・・と、思い込んで
いませんか?(少数民族は、元々の言語が違いますから論外とします。)

ーーー最初に、当地では有名になっている笑い話をご紹介します。

当地に大きな工場を構える、名前を出せば誰でも知っているある日系企業。
ーーー大きな工場なので通訳さんは何人もいます。

仮称“陳”さんとしておきます。この陳さんは、この工場の通訳の中でも筆頭
格。陳さんの出身地は、南通市の中心部からはかなり外れる、ハッキリ言えば
ド田舎。・・ということとは関係なくとてもキレイな日本語を話すそうです。

筆頭格ですから、工場幹部の日本人に随行してよく国内各地へ出張もします。

ある日、いつものように随行して、北京のこの会社の中国総支社にやってまい
りました。その日は翌日の待ち合わせ地点だけ打ち合わせして、お疲れ様、で
お開き。。

さて翌日、南通工場のメンバーが待ち合わせの地点に行ってみると、、総支社
側の人は誰も来ていなかったそうです。何かの都合で遅れているのかな?ぐら
いでまあ、待っていました。・・・が、待てど暮らせど影も形も現れません。
これはいくらなんでもオカシイ、、、と感じた南通工場側は電話を掛けます。

そしたら‥‥待ち合わせの場所が全然違っている!‥‥???

??どうしてこんなオカシナ事になったのか....犯人は“陳さん。

前日の打ち合わせの時に通訳をしたのは当然陳さんなんですが、相手側の中国
人が陳さんの話す中国語を「聞き間違えた!?」
冒頭にも書きましたように、陳さんは南通でもかなり田舎のほうの出身です。
そしてそこは、かなり訛の強い方言を話す地方です。

陳さんの話す“中国語”は、今でもかなり聞き取りにくい、クセのある中国語
だそうです。それでも、この辺で話しているぶんには、陳さんと同じ地方出身
の人もたくさんいますから、そんなクセのある訛った言葉でも聞きなれている
ので問題はないのですが‥‥

そんな方言を聞いたこともない中国人には、この訛のある中国語はかなり難解
な代物らしいのです。

‥‥そんなわけで、この総支社側の中国人は“聞き間違え”てしまったという
ワケです。この後、総支社側でもある程度は日本語が解りますから、中国語を
使わずに、日本語を共通語にして話をしたそうです。

又聞きなので細かいところは事実と相違している部分があるかもしれません。
ーーー関係者の方々には、ご寛容をいただけますようお願いいたします。

これは特殊な例だろう、って?ーーー少しも特別なことではありません。

例えばここ南通地方の南通話には、中国語では当たり前の“四声”=抑揚)が
ありません! 漢字で書けば勿論当たり前の中国語なのですが、言葉にすれば
全く違う言葉のように聞こえます。

南通話については、有名ではありませんが筆者が直接体験したこんな笑い話も
あります。

ーーー同じ江蘇省の省都南京‥から客人がやってきました‥もちろん中国人。
ホテルに部屋を取って商談雑談四方山話‥‥を、しているところに部屋の電話
が、リリリー〜ン!
彼−客人−が電話をとって、二言三言‥‥も話さないうちに、「あなたに電話
です!日本語です!」
ハァ?‥‥??

ここに来ることは誰にも話していないので、電話なんか掛ってくるわけないん
だが?と思いながら受話器を受け取ってみると..マゴウかたなき“南通話”!
ホテルのお掃除の小姐が、部屋を掃除してもいいですかと聞いているのでした
‥‥
“四声”のない南通話は、日本語をまったく解さない別の地方の中国人にとっ
ては、日本語と同じような響きに聞こえるらしいのです。
ーーーこれに近いような場面には、それからも度々遭遇しました。

当誌ホームページの“中国語講座♪見るアルね♪”の中で八仙飯店先生は、か
なり乱暴な言い方になりますがと断りながらも、「二声と三声は区別しなくて
も通じる」とか「一声と四声も区別しなくても分かる」というお説を述べてお
られますが南通話なら、「一声から四声までぜんぜん区別しないで通じる」と
いう事になります。

〜〜〜中国語といってもいろいろありますでしょ。

ーーーさて、処は変わって湖北省武漢市。

ここで、新しい引き合いがあったので、いつも頼んでいる上海の通訳を連れて
いって商談の場に臨みました。ーーー交渉も佳境に至り、相手側はどうしよう
かと自分たちだけでヒソヒソ話。

ヒソヒソ話といったって、テーブルの向側に座っているわけですからみんな聞
こえてきます。ーーー隣で、気持ちよさそうに天井を見上げてタバコをふかし
ている上海の通訳氏に、
「ネェ、なんて言ってるの?いくらならよさそう?」と聞いてみたところが‥

「ゼンゼン分りません」

「ゼンゼン分りませんって、アンタ中国人でしょ。さっきまでベラベラ中国語
を話して通訳してくれてたじゃないの?」

「この人たちが今話している言葉は、中国語でも普通話=標準語)じゃありま
せん。コッチの地方の言葉ですから上海人の私にはチンプンカンプンです」

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
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┃┃ この記事に頂きました感想とご意見。
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┌──────────「重慶出稼ぎ人のちゅーさん」――― 2002/04/22

中国語の話はおもしろいですね。私も昔、中国人の通訳をつけて中国人と会話
した経験が2回あります。1回は上海で、あと1回は広州で。――――その頃
はまだ普通語を話せない年輩者がいて、青年が普通語と現地語の通訳をしてく
れたわけです。こちらの言うことは通訳なしで伝わっていたのですが、聞くと
話すでは難度が違うのですね。

さて、記事の中で気になった箇所があります。

「湖北省武漢市。ここで新しい引き合いがあったので交渉が渦中となり、、」

これは渦中ではなく、佳境に入りというべきですね。日頃日本語と縁遠いと、
こういう勘違いはよくあります。それとも海鮮山鮮喰楽部記念日の影響でしょ
うか?ーーーともかく渦中の人にならないよう気を付けて下さい。

└──────────
 
┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」

へへへ・・・‥‥またやったかな?

ちゅーさん、ご指摘ありがとうございました。m(__)m
(相手次第で、なんと素直な! OJIN →) (^O^)

渦中の人‥‥ まあ、 OJIN が渦中の人になるとしたら、美しき長い髪とカモ
シカのような脚、、たちとの四角五角関係が、からみモツレて、、、、
・
‥‥ないだろうなぁ〜、んなことは‥‥

└──────────
┌──────────「岡山のたろおじさん」―――――― 2002/04/22

にー はお(^^; ねい ほー ま(^^;(^^;
(知ってる中国語って、これだけだったりする‥‥)

今週は、お仕事がらみで、月曜から金曜まで中国へ行ってきました。
今度で4回目の中国です。ーーそれでもとっても面白い発見多数。

 OJIN さんの 中国人は中国語解るか?は、たいへん面白かったです。
なんせ、数詞の1,2,3の数え方が全然異なる中国ですから、きちんとした
ビジネスのお話になると、大変な様子。
ーーー聞いた話ですが、地方違いで全然通じない。

結局、上海の人と東北の人と、日本人が入ると、通訳不要で英語で話始めたそ
うです。
そういえば、あるレベル以上の人って、留学したのかしないのかわからないぐ
らい、英語は流暢ですね。

悲しい日本人の、笑えない真実‥‥キッパリ!(^^;
‥‥って、感じになりそうです。

└──────────
 
┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」

たろおじさんの知ってるこれだけの中国語、、先生が誰だか当ててみましょう
か? ‥え?不要不要? ‥どうして? ‥どうしてでも? ‥そう?‥‥

・・でも言っちゃう!

その先生は、上海の、とある**の、長く芳しき髪の、スラリとした脚線の、
・・あの・・先生でしょ.。そして、、
┌────────────────┐
│それでもとっても面白い発見多数!│・・っていうのは、、なんですか?
└────────────────┘
┌─────────┐
│お仕事 →がらみ←│・・ここ!ここッ! これがモンダイ!!
└─────────┘
そうじゃ〜ないよー♪(○^ε^○)♪って言うんだったら、、その“とっても
面白い発見”とやらを、発見之記という文書にして、、

当方にご提出願えますかー?(^O^)

└──────────
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。 

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