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┃　瞎子摸象(群盲象を評す)　――――――――――　by OJIN
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　　中国農村苦難の物語(２)

☆　酔っ払ってコケても....(^^;　――――――――――　2004/02/02

ま〜〜ったく！しょうがないんだよウチのおじいちゃん！

アタシ、春節＝旧正月）で田舎に行ってたでしょう。

ある日、おじいちゃんがお呼ばれでチョット遠い家に行って飲み会があったの
よ。で、自転車に乗って出かけていきました。
ところが８時を過ぎても８時半になっても帰ってこない？？

田舎なんてさ〜〜、夜はなんにもすることがないからアタシは早々と寝床にも
ぐり込んでウツラウツラしてたんだ。・・９時ごろだったかな？
？？なんか表で微かな物音がする！？！

変なヤツでも来たんじゃないかしら！？

アタシは棒を持ってオソルオソル戸を開けてみたわよ、、

そしたらね、、なんと入口の外におじいちゃんが倒れているじゃない？！
慌てて駆け寄ってみたら、倒れてるんじゃなくて寝てたのよ！！
もうグデングデンに酔っ払って！？

んで、家の中に引きずり込んで、どうしたのよ？って聞いてみたら、飲み過ぎ
ちゃったんだってさ〜！！
まったくもう！７０過ぎてるんだから自分の適量が分かんないのかしら！！

んで、サテと考えてみたら、おじいちゃん出かけるとき....自転車で行ったん
じゃなかったっけか？？自転車なんか表にあったか〜〜？？

んで、眠り込んでるのを起こして聞いてみたら、、帰る途中でコケて、自転車
はそのままそこに放り出して、ヨタヨタ歩いて家まで辿り着いたんだって！
じゃー自転車は途中の道端に転がってることになるでしょうー。明日の朝なん
ていってたらまーずなくなってるだろうから、

アタシは、怖かったけど棒を持って探しに行きましたよ！

まったく！孫娘にこんな怖い思いをさせるお爺がどこの世界にいるのよ！！

・・でもまあ無事に見つけて戻りました・・。

わっはっは〜〜〜

でも自転車でコケても、おじいちゃんはどこにもケガがなかったでしょう。
あれが不思議なんだなあ〜、 OJIN もね、「うみせんやませんクラブ」へ飲み
に行くときはたいてい自転車なんだけど、ある日スゴク酔っ払ったことがあっ
て、
帰りに自転車に乗ったら真っ直ぐに進めない？！
フラフラヨロヨロと蛇行しながら走ってたら、なんか目がまわった？！
一瞬後にピントが合って目に入ったのは....お星様？？

ーーコケて道路に転がってたんですね。

また乗ってまたコケて、また乗ってまたコケて、でもね、

翌朝目覚めてからチェックしてみたら、どこにもカスリキズもなかった？？

な〜〜にを能天気なこといってんだか。まったくこの酔っ払いどもがぁ〜〜
アタシはおじいちゃんに厳命したもんね。今後外で深酒してはいけません！！
・
・・だけどもう忘れちゃってんだろうなぁ........。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＝　第７話おわり　＝
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☆　おじいちゃんのテレビ　―――――――――――――　2004/02/06

アタシが田舎へ行ってもね、面白いことなんてなんにもないんだ....。

、、テレビを見るっていったってさー、、

おじいちゃんちのテレビはアタシがまだ小さな子どものとき....２０年ぐらい
前？....に買ったものだから白黒で、時々、人の姿が映ったときに足が頭の上
に映ったり....みたいになるんだよ、、。わかるかな？？

だからあんまり見る気がしないしさ〜。

おじいちゃんなんてサ、テレビを見るか、お酒を呑むぐらいしか楽しみがない
でしょう、、、だからアタシ、、今年はね、テレビを買ってあげよう！と考え
てるんだ、、。

面白くもないのに、じゃーどうして田舎へ行くのかって？

アタシはさー、おじいちゃんのとこにいると安心..ってゆうか心が安らぐんだ
よねー。アタシのこといちばん分かってくれてるのがおじいちゃん....。

アタシさー、この前、いま離婚のことでダンナとグチャグチャしてることおじ
いちゃんに話したんだー、「足と靴が合わなくなっちゃった....」って..
そしたらさ..

「靴が足に合わなくなっちゃったのか？足が靴に合わなくなったのか？」・・
って言われちゃった、、。

・・靴が変るわけないんだよね〜・・
♪
ーーおじいちゃんに新しいテレビを買ってあげよ..っと....♪

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＝　第８話おわり　＝
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☆　私の実家の中学３年生の妹・・・　――――――――　2004/03/29

私の実家(＝南通政区のスゴイ田舎)の中学３年生の妹の学校生活・・・。

お父さんは午前５時に起きて、妹のために朝食の準備を始めます。
妹は５時半に起きてきて５分で食べ終え、スグに自転車で学校へ向かいます。

――　５時４５分授業開始。
音楽・体育・絵画などの、入試に出ない科目の授業はほとんどやりません。

１１時４５分から１２時１５分までが昼休み。
家に戻って２０分間でお昼ご飯を食べ終えて学校へとＵターン。

午後５時ごろ普通授業終了。
売店で饅頭１個を買い、急いで食べ、スグに補習授業が開始されます。

――　午後７時１５分終了。

お父さんは６時ごろ自分の晩御飯を済ましていますけれど、午後７時頃になっ
たら妹のための晩御飯の準備を始めて、７時半近くに帰ってきたらスグに食べ
られるようにしておきます。

午後７時半っていったら農村の道なんて街灯もないから真っ暗！なもんで妹は
懐中電灯を持って通学してるんですよ。

妹の中学だけが特別なんだろう？

南通市内の中学はそんなことはないみたいですけど、ウチのような田舎の中学
では結構こんな感じのところが多いと思います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＝　第９話おわり　＝
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☆　離婚しちゃったんです....　―――――――――――　2004/03/31

いつか、私の田舎の近所の家の奥さんが離婚されそうだっていう話をしました
でしょう。 → 「あーーいやだいやだ！」

・・・離婚しちゃったんです。

前に話したように、ダンナも姑も意地悪なヤツなので、訴訟して、嫁入りの時
に持ってきた家具類を返してもらうことと、１万元をもらうという判決を得て
実家に戻りました。

けど、このダンナはホントにひどいヤツなんですよ。

嫁入りの約束の時に、男側から女側に４万元を払ったけど＝結納金）嫁入道具
が２万元分しかなかった、ッて散々文句を言っていて、、結局ダンナが上海へ
出るときに、奥さんに２万元貸してくれって言って巻き上げて、

返す気？・・なんてハナっからないですよ。要するに嫁入りの時に、足りない
と言っていた２万元を取り返したという意味なんです。

子供まで産ませて、思いっきり苦労させて、挙句にこの仕打ちだもんねー。
ーーこんなの人間か、、。

奥さんは離婚して実家に戻ったけど、実家にはお兄さんと、その奥さんが居る
わけですから長くなんて居られるワケがないでしょう。
行くところもないので、仕方なくまたすぐに再婚しちゃいました。

でも２度目の結婚だし、そんな状態で急いで決めた相手だから、今度もまた、
あんまりいい相手じゃないんですよー。

あー、あの人はまだ、ズーッと苦労し続けなければならないんだろうな〜。。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＝　第１０話おわり　＝
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☆　先に半分、効いたら残りを　―――――――――――　2004/04/14

ウチ(南通政区の田舎)の近所のあるおじさんが、具合が悪いので病院へ行きま
した。
診断した後で医生＝お医者さん）が何百元分もの薬を出してくれました。

「先生、これでチャント良くなりますか？」

「うん、大丈夫！もしも１ヶ月経ってもまだ具合が良くならないようなら
もう一度おいで」

ーーハイわかりました、と帰りました....とさ。
・
・
さて１ヶ月が経ち・・・。

ぜんぜん状態が良くならないので、再び病院へ・・・。

「前の○○先生でお願いします」

「あら、○○先生は定年退職して、もういませんよ」

「・・・・・・・・」
！
！
！！怒り心頭、○○先生の自宅を探し当てて訪ねてみれば・・・。

○○先生は自宅で開業、診療所。

「先生、ヒドイじゃないですか！１ヶ月経って行ってみれば、先生は定年退職
しちゃって病院にいないじゃないですかッ！」

「いやスマンスマン。うっかり定年退職の日を忘れちゃっててな」

「それに、前の薬はぜんぜん効かなかったですよ！」

「おーそうか？じゃー今度はチャント効くヤツを出すよ」

「チャント効くヤツって、、ホントに効くんですか〜？」

「効く効く！病院には病院のやり方、ここではここのやり方があるんだよ。
はい、お代は８００元」

「は、は、は、８００元！？この前にも何百元も払ったじゃないですか！」

――結局スッタモンダの末、先に半分の４００元を払い、効果があったら残金
を払うということになりました。
・
・
さて、この結末がどうなったか、、、気になる？
今度田舎へ帰った時に聞いてきますね〜〜〜♪♪

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＝　第１１話おわり　＝
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☆　政府からわたしの家に１万元　――――――――――　2005/11/30

 OJIN 家[ち]に遊びに来ていて、携帯に電話がかかってきて、その電話が終っ
て..ニコニコ嬉しそうにしながら..某カモシカちゃんが言うことには・・・・

カ：私の家(田舎の実家)に、政府が１万元払ってくれることになったんです！

Ｏ：「政府が１万元払ってくれる」って....何か買い上げてもらったとかなん
　　ですか？

カ：そうじゃなくて、私のお父さんが去年白血病で死んだでしょー。だからな
　　んです。

Ｏ：？白血病で死んだから？　じゃー、保険金かなんかですか？？

カ：そうじゃなくて、白血病の治療にものすごくお金がかかったから見舞金？
　　かなー？

Ｏ：見舞金ですか？あなたの実家の地方にはそういう制度があるんですか！？

カ：制度じゃないらしいですけど、ホントにとてもたくさんの病院代がかかっ
　　たので、費用を公証処＝公証人役場）で公正証書にして陳情したら、ＯＫ
　　になってお金を貰えることになったんです。
　　それから、村長さんからも９百元のお見舞金が出たんですよ！

Ｏ：フ〜〜ン、中国の農村部は助け合いもたれ合いの社会だとは聞いていまし
　　たが、、、そういうこともあるですね〜〜

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＝　第１２話おわり　＝
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