☆ この新技術は食糧自給率に寄与できるか? ―――― 2008/04/14
by 群馬の神農さん
今年の櫻は、開花してからお天気が不順だったのが幸いして長持ちしたようで
すが、先週3日続いた強い雨でさすがに花吹雪となって散りました。
いつもは開花の遅い東北地方や北海道でも、4月中旬から下旬で、10日以上
早く咲くと、ラジオで天気予報士が話しておりました。
櫻の名所、京都の西、大原では、平安期の歌人・西行法師が庵を結んだ勝持寺
[しょうじじ]があります。西行法師は、花にまつわる歌を数多く詠んでいます
が、境内には「西行桜」といわれる櫻の木が今は百本に増えているそうです。
『花見んと むれつつ人のくるのみぞ あたらさくらのとがにありける』
(花見の客がうるさく押し寄せるのも、櫻の美しさの罪なところだ)
と、詠みました。
しかし、後に押し寄せる人が悪いので、櫻には何の罪があるわけではないと思
いなおし、境内に一本植えたのが「西行桜」の初めです。花を詠んだ歌は数知
れませんが、最後には、
『願はくは 花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ』
という歌を残して亡くなったほどです。
さて、
最近の報道では、食糧問題や食品の安全に関心が高まり、園芸店やホームセン
ターでは家庭菜園用の種や育苗ポット、有機肥料の売上が急増しているそうで
す。しかし年配者・老人の方が多いそうですから、もっと若い方に関心をもっ
て欲しいものですね。
どこの地方でも、地元の情報を伝える地方紙がありますが、当地(桐生市)にも
市内と近隣町村に配達される新聞があります。全国紙には載らないが、地方紙
ながら結構小粒でも辛い、ピリッとした記事が掲載されることがあります。
それによると、市内にある県繊維工業試験場と市内の企業と群馬大学工学部と
の、産官学共同の育苗器開発という記事が掲載されました。
群馬大学工学部は、前身が明治時代に創立された桐生繊維工業専門学校で、明
治の工業近代化に貢献した専門学校のひとつです。当時、京都、福井、桐生の
三ヶ所に設立されました。
桐生は、京都と並ぶ千年の歴史をもつ織都でした。和服関連は廃れましたが、
繊維に関する技術の蓄積が今でも残っています。
日本全国、野菜・果物・花の園芸農家へ行きますと、現在プラスチック容器が
育苗に利用されています。しかし、通気性や水はけが悪く、植物の育成を妨げ
る根巻きという現象が生じます。容器は使い捨てで環境負荷の高いのが実情。
新しく開発された育苗器は、通気性のよい袋状の不織布を枠組で支え得る形。
また透水性もよく、生分解性のある不織布なので環境負荷がかからない。枠組
みと不織布との接触面を小さく抑え、根巻きが解消された。
実験によると、新育苗器で育成した苗は、根の重さが2倍、全体の重さは3倍
になったという。
枠組みは再使用可能、生分解性の不織布は植え替えの手間が省力でき、さらに
土中で分解するため廃棄の手間要らず。気化熱のため育苗器内の温度が低下す
るので、夏場でも温度が上がらず、苗を高地に上げる手間も省力化できるとい
うものです。
県繊維工業試験場での実用化実験を経て市販される予定だそうですが、日本農
業の自給率を高めるために早い普及が待たれます。
先週のはじめ、前橋市へ所用の帰途、キパワーソルト農業応用のパイオニア・
新里地区(飛び地合併により隣町を飛び越して桐生市となる)の南雲さんを訪ね
ました。
相変わらず和野菜のほか、西洋野菜がレストラン等で引っ張りだこの人気です
が、新しく、食べる花の栽培もしていました。色とりどりの小さな洋花が、サ
ラダの付け合わせに利用されるそうです。
それにしても、お土産に頂いた「春菊」は、おひたしにして胡麻をかけて食べ
ましたが、独特の香と味はまさに春の味覚です。
= おわり =
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同、編集雑記より
帰途の新幹線内でホテルの部屋に入っていた新聞を読んでいた。福岡の地方紙
「西日本新聞」である。「農と自然の研究所代表・宇根豊」さんに記者が聞き
書きでのシリーズ記事です。
それによると、農業を支援するNGOの一員としてカンボジアを訪れたとき、
「現地では農薬を一切使わず米を作っていた」
虫見板で、ウンカを指さし「日本と同じ害虫がいる」といっても農家では理解
ができない。つまり「四十年間米を作ってきたが、この虫が大発生したり害を
受けた事がない」と言います。
虫見板を見ると、ウンカの天敵の種類が多くいるから生態系のバランスがとれ
ていて、特定の虫が大発生することがない。
宇根さんは、「害虫」とは、農薬を使い過ぎた「先進国」の概念であり、不快
なもの、不利益なものを排除し尽くしてきた人間の身勝手な分類ではないかと
言います。
それなのに、日本は食糧援助の一環として、1992年、四億円分の農薬と化
学肥料を無償で贈ったという。しかしカンボジア政府は、財源として商人に売
り渡し、商人は何も知らない農家に売りつける。
アジア諸国の農薬使用が原因で、害虫が増えるリサージェンスが発生している
のは、先進国の身勝手が引き起こしたものと説明しています。
これが記事の要旨ですが、読んでみてその通りと思います。中国での無差別な
農薬使用も、同じ構図がかいま見えます。
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転載元:家庭で出来る!痛み発熱手当て法
執筆者:池田伊佐男(Isao Ikeda)群馬県桐生市イケダ針灸院長
食品と気の問題を研究、食養研究家。鍼灸・スポーツ障害領域専門資格
操体法(人体構造力学運動療法)インストラクター
呼吸法指導インストラクター(気功教室主宰)
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