☆ 日本農業再生の考え方 ――――――――――――― 2008/03/02
by 国際戦略コラム
ーーー中国と日本は、それぞれの所得層向けの商品を補完する関係になる。
中国を見ていると、日本への観光旅行に来た中国人は日本を好きになって帰っ
ているようだ。その理由は、街がきれいでかつ礼儀正しい日本のホテルマンや
商人を見、かつ安全・安心な環境を知って羨ましい感じを受けているようだ。
この日本に来る中国の観光客たちは、中国でも上流・中流の階層の人たちであ
る。この中国の中流以上の人たちが、日本の美味しい米、イチゴやミカンなど
を買っている人たちでもある。そしてその価格は、中国の物の数倍もするので
ある。
中国の人たちは、自分が食べている食品に対して不安感を持っている。このた
め、アサヒビールの子会社が中国で有機野菜など栽培しているが、これも高値
で売れている。中国は日本と違い、大企業が農業を営むことができる。
このように、日本からの有機野菜なども、中国の中流以上の人たちが好むこと
になるようだ。日本の文化に根ざした商品が中国の中流階級以上の人たちに受
けるように感じる。
これは農産物に限らないが、日常的に買う物としては食料品が大きい。中国に
は中産階級が、4000万人もいる。そのほとんどが沿海州の大都市にいる。
反対に、日本にもニート・フリータなどの貧乏な層、下層階級ができ始めてい
る。この人たちは、中国の安価な農薬を使った食料品でもいいのである。とい
うように、日本の農業は日本国内とアジアの中流階層以上にその商品を提供し
反対に中国は、自国や日本の下層階級を含む層に安価な食料品を提供するよう
に分業をすればいいのである。これは食料品だけではなくて、衣料品にも雑貨
などにも共通した補完関係が成り立ち始めている。
日本の農業は、今まで日本国内の市場しか見ていなかったような気がする。
今後は、アジアの市場という目が必要な時代になってきたようだ。日本人が好
む有機野菜は、中国やアジアの中産階級人たちにも好まれるのである。
そのような人たちは、日本人と同様な感覚をしている。この日本贔屓の人たち
がいる限り、日本の農家は生き残れる可能性が高いと見る。日本文化が中国、
アジアに通じることが証明されてきている。
それより、日本での農業の縛りのほうが大き過ぎる。アジアに散らばる日本企
業が、日本品種のタネを輸出して、その土地で日本と同じような農産品を作り
それを日本に輸入しようとしている。この農産品の一部をその国で売り出すこ
とも考え始めている。
日本企業が日本でも農業ができれば、その開発速度は速まるし、企業は安定し
ているので、日本農業の担い手も確保しやすくなる。勿論、コストが安い外国
人労働者を使う可能性はあるが、今の閉塞状態よりマシである。
全体に日本の現状は、日本に閉じこもる方向になっているが、中国やアジアを
見て日本農業を考える方向にシフトしていくことが必要であると考える。
= おわり =
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転載元:メルマガ「国際戦略コラム」
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/mail.htm
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