日本の食料自給率向上には
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃「せいろん談話室への投稿」に対する反響 ┗━┛
2008年2月5日、産経新聞社の「せいろん談話室」のテーマ「あらためて 食について」に、この「日本の食料品を外国の金持連中に売りまくろう!」の 3シリーズをまとめて投稿しました。その反響です。 ┌──────────「jaramuさん(53歳男性)」2008/02/07 ―― 0036.農業立国 OJIN 氏の投稿意見を拝見させて戴きましたが、大変夢のあるご意見であり、 その通りではないのかという考えを持ちました。 私はバンコクに二十年少々住んでおりますが、当地バンコクに於いても日本か ら輸入された農産物が、確実に高級品市場を形成しつつある様です。 リンゴなどの果物類は、以前からもローカルのスーパーなどでは一段高い所で 売られておりましたが、最近はブドウや柿、ミカンなども並べられています。 日本からの果物の多くは綺麗に包装されているのと、出来上がりの形にも拘る 日本の果物は、確かに並べているだけでも高級な雰囲気を持っておりますので ギフトなどでも使われるものと考えます。 時々行われる日本食品フェアも好調で、日本から輸入された食材ですので関税 もプラスされ、当地と同じ様な物であれば確実に4、5倍ぐらいはするのでは ないのかと考えますが、最近はタイ人の方が多く、私では手の出せない高級食 材を買って行きます。 また、日本食レストランチェーンも当地に進出して来ており、バンコク市内の オフィス街ではランチタイムは繁盛している様です。ランチタイムの価格が約 230バーツ前後ぐらいで、日本円で600円から800円ぐらいとなります が、ランチタイムはタイ人のサラリーマンで混み合っています。 彼等にとっては決して安い価格ではありませんが、やはり美味しいんだと思い ます。 それと、モスバーガーが日本の資本とは知らなかったのですが、昨年オープン した時には店頭に入り切れず、外にまで列が並んでおりました。当然マクドナ ルドよりも価格は高いのですが、やはり美味しければお金を出す人達はおりま すので、 OJIN 氏が述べられておりましたが、高い事は決してマイナスではな いものと考えます。 特に、日本人は味覚に対して非常に繊細な感覚を持った民族であると考えます ので、その様な才能は農産物だけでなく、食そのものをビジネスとして考えて いけるのではないのでしょうか。 さらに、日本人が調理の面に於いても才能がある事はフランスを含め、世界の 国々から高い評価を受けている事からも確かな筈です。互いに一番を譲らない プライドの高い中国料理とフランス料理のシェフ達が、日本料理にだけは一目 を置くという事です。 それは調理テクニックというよりも、素材に対する目利きが非常に優れている 事にあるのだそうです。何処で獲れたのか、いつ獲れたのか、どのようにして 獲ったのかなど、その他それは魚だけでなく、野菜や果物に対してもその状態 を当てる目利きの技術が優れているのだそうです。 つまり素材の尤も美味しい瞬間を知っているという事なのだと考えます。 四季の移り変わりの繊細さを楽しむ日本人だからこそ可能な業であるのかも知 れません。ゆとり教育で何とかしなければ失われてしまう能力かも知れません が、その話は嫌われそうなので取り敢えずは措いときます。 何れにしてもその様な能力を持っている日本人であれば、農産物生産は日本人 に向いた産業かも知れません。さらにその様な日本人の繊細さは、細かさにも 繋がっておりますので、それは丁寧であるという労を厭わないあり方に繋がっ ていきます。 有機農法で丁寧に育てた高品質で安全で美味しい農産物を、中国人やロシア人 のお金持ち達が競って買うのではないのでしょうか。それは日本人がひり出し 作った堆肥、そのたい肥で育った農産物を彼等が食べるという事にもなります ので、少々気分が晴れるというものです。 また、地方の活性化と農業の発展にも向かう事にもなりますので、日本がその 方向に進むのであれば雇用も確保され、近い将来は、電車に乗って職場である 農地に通勤するという事になるかも知れません。 次代の日本は科学農業立国! 素晴らしい!
└────────── ┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」
jaramuさん、お初にお目にかかります! ┌-------- 私はバンコクに二十年少々住んでおりますが、当地バンコクに於いても日本か ら輸入された農産物が、確実に高級品市場を形成しつつある様です。 └-------- 海外生活ではわたしよりも先輩でございますね。やはりこういう話は、海外生 活者のほうがスンナリと理解して頂けるようでございますね。 ┌-------- 時々行われる日本食品フェアも好調で、日本から輸入された食材ですので関税 もプラスされ、当地と同じ様な物であれば、確実に4、5倍ぐらいはするので はないのかと考えますが、最近はタイ人の方が多く、私では手の出せない高級 食材を買って行きます。 └-------- ほんとうに、こっちが現地のおねーちゃん連れて「うわー高い!こんなの日本 ではナンボで〜‥‥」なんて講釈たれてる横で、現地のセレブが、買い物篭に ボンボン放り込む・・・立場無いですよね・・・・ ┌--------  ランチタイムの価格が約230バーツ前後ぐらいで日本円で6百円から8百 円ぐらいとなりますが、ランチタイムはタイ人のサラリーマンで込み合ってお ります。決して安い価格ではありませんが、やはり美味しいんだと思います。 やはり美味しければお金を出す人達はおりますので、OJIN氏が述べられており ましたが、高い事は決してマイナスではない └-------- わたしは思うんでございます・・・今や日本人なんて・・・貧乏人ではないで すけれども、決してお金持じゃない・・・現地の金持ってるヤツにはかなわな いですよ・・・・ ┌-------- 次代の日本は科学農業立国! 素晴らしい! └-------- 「科学」農業立国!これですよ! 18才の毒苺さんが、若いヤツが農業なんかやるわけないよ!ーーーと書いて おられましたけれど、そんなことないですよ毒苺さん、毒苺さんは、いま農村 に暮らしておられる? だから肌身でそう感じられているのでしょうか? 今の日本の農業には夢がありませんね・・・真面目に頑張れば頑張る人ほど借 金が嵩んでいくんですから。でもね、ーーー中国の張さんは100円で買って くれた、でもロシアのイワンさんは130円でも買ってくれる、、だけど日本 の農協は60円でしか買ってくれない・・・・ ・ 今はそんな状態でしょ。でも農家の人たちは、今は張さんやイワンさんを知り ません。 農業が好きじゃない若い人も、そりゃたくさんおりますけれど、そういう人ば かりではありません!まだまだ日本には、そうじゃない若者がたくさんおりま すんですよ。 そしてあと十年もしないうちに、農産物の価格がどうなるか・・・・ そうですよね!jaramuさん! └────────── ┌──────────「呂尚さん(54歳男性)」2008/02/08 御説は伺いました。気になる点を数点述べましょう。 まずはお米ですが、中国へ高価なお米を売っている、これは確かですが、日本 の業者、農家はこの輸出によって殆ど利益を得ていないのです。新潟のこしひ かりを輸出しているのが「新潟ケンベイ」という会社です。ここに知り合いが おりまして、昨年10月頃その方と話したことがあります。 中国へ出しているお米は、日本で5kg当り2800円から4200円程度の 末端価格で販売しているお米だそうです。----安売り店やデパートなどでかな り価格が異なります。日本も中国もほぼ同価格で出しているそうです。=kg 単価300〜400円程度。 ところが、運賃や輸出入に関わる価格がかなりかかり、中国での販売がかなり 高値であっても利益は少ないのだそうです。新潟ケンベイでは、今年以降の販 売をするのかどうかは未定だそうです。実際、いくら高くても売れるわけでは ないようです。 これ以上の高値の場合、「売れ残ったら引取る」という契約になるようで、二 の足を踏んでいる状態だそうです。その場合は帰りの運賃も自前になるからや らないようです。リンゴ、蜜柑なども東南アジアでは日本の数倍の値段のよう ですが、利益はほぼ同じぐらいという話です。----リンゴ蜜柑は確認していま すが、その他は不明。 農産物輸出の場合、輸出に関するコストと現地での小売の利益の問題で、実質 的に日本の農家は儲からないようです。品質を保持するためにはこのコストは 下げられないようです。 次に日本の食糧自給率は40%、5千万人分しか生産量がないのに、どうやっ て6億の胃袋を満たすのでしょうか?バイオや遺伝子組換えをやっても、実質 的に20%程度の増産しかできません。理論上は確かに倍の生産が可能ですが そうれをやれば、地中の養分をすべてに近く吸い上げ、翌年は畑を休ませねば なりません。実質的には20%の増産が限度なのです。 肥料を使っても、地中微生物が回復しないと生産はできないのです。となれば 倍の生産量を上げるには倍の耕地が必要ですが、それはとても無理な相談です ね。山地を切り開けば、砂漠化が始まり収拾がつかない状態でしょう。 お米にしても、日本人のすべてが3食食べれば8000万人分しかないようで これすら実質供給不足なのです。----現在は小麦を輸入して代用していますか ら足りていますが。
└────────── ┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」
呂尚様、はじめまして。ご賢意ありがとうございます。 ┌-------- 日本の食糧自給率40%、5千万人分しか生産量がないのに、どうやって6億 の胃袋を満たすの?バイオや遺伝子組換えをやっても実質的に20%程の増産 └-------- 6億というのはそれだけの(仮想)金持人口市場があるということで、そこまで 供給できるということは申しておりません。まあ、6億が2億であっても、現 在自給率40%しかないものをどうやったら供給可能か、ということになるの でしょうが、ただ、呂尚様は、 ┌-------- バイオや遺伝子組換えをやっても実質的に20%程度の増産が限度なのです。 └-------- とのことですが、わたしが疑問に感じるのは、社会実情データ図録というサイ ト http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/0310.html で1960年の食料自給率 を見てみますと、 カロリーベース(総合食糧自給率)79% →(1998年以降40%) 金額ベース          93% 米自給率          102% 主食用穀物自給率       89% 飼料用を含む穀物全体の自給率 82% という数字になっておりました。「20%程度の増産」という意味が「40% ×20%=8%」なのか「40%+20%=60%」なのか分かりませんが、 79%≒80%あったのですから、そこまでは最低でも伸ばせるんじゃないか と単純に考えるんですけれど、間違えておりますでしょうか? ┌-------- 中国へ出した米=日本も中国もほぼ同価格=kg単価300〜400円程度。 運賃や輸出入に関わる価格がかなりかかり、中国での販売がかなり高値であっ ても利益は少ない。実際いくら高くても売れるわけではないようです。 └-------- ああいうやり方では、(価格の問題ではなく)そのへんが限度だと思います。 ┌-------- これ以上の高値の場合「売れ残ったら引取る」という契約 その場合は帰りの運賃も自前になる └-------- これは単に取引交渉の上手下手の結果であって、格別問題となることではない と思います。交渉下手であれば、さらに劣悪な条件でもあり得ると思います。 ┌-------- リンゴ、蜜柑なども東南アジアでは日本の数倍の値段、利益はほぼ同じくらい └-------- ┌-------- 輸出に関するコストと現地での小売の利益の問題で、実質的に日本の農家は儲 からないようです。品質を保持するためにはこのコストは下げられない。 └-------- 利益を出せるかどうかは、コストを切り詰めてというのは一策ですが、日本人 が得意なのは、より付加価値をつけて高くても売れるものをつくる、ではない かと思うのです。 外国の庶民に売るのではありません。現地産のものと価格競争などしても無意 味ですし、第一普通の庶民が買えるわけがありません。ターゲットはあくまで セレブ族、例えば夕張メロンが1個100万円であっても、買える人は買うと 思います。 それにわたしの主張の眼目は、自然の、原材料のままで輸出するのではなく、 「できるだけ加工して、日保ちもよく、手間をかけずに食べられて尚且つ美味 しい状態をそのまま消費者の元へ!そして利幅を厚く!」----でございます。 今回好朋友が、カレーのレトルトパックと一緒に送ってくれた「桃屋の花らっ きょう」は「原料原産地名:中国」となっておりました。中国かどこかは兎も 角として、----国産の原料を使って、味は勿論、品質信用を----いかに美味し く加工してセレブに売るか、です。 皆様からは謗られるかもしれませんが----日本の貧乏人に、安いですよ!安い ですよ!と売るわけではありません。そのへんの考え方をガラリと逆転させな いと、こういう事業、そして食料自給率の向上達成などできないと思います。
└────────── ┌──────────「呂尚さん(54歳男性)」2008/02/12
まず、貴方の出したデータは1960年のものですね。この年から見ると耕地 面積はかなり減っています。農家は農地を売り払い、それを買った不動産業者 が宅地や商業地に変えて、耕地面積を大幅に減らしました。 今、農家はかなり高齢化しています。平均60歳近い年齢です。後継ぎがいな いため、死亡した農家の子孫は農地を売り払い、農地は荒れ地になり、宅地化 商業地化します。田舎でも農家の後継ぎがいないのです。 無理もありません。収入も少なく、労働の多い農家は嫁の来手もなく、年々農 地は減り続けています。又、荒れ地になった農地を回復させるのには数年の時 間がかかります。従って、現在の40%の自給率となるわけです。これがどう 増えても自給率は48%程度にしかならないでしょう。とても80%は夢の又 夢です。 やり方とすれば、工場型の生産以外はないでしょう。立体型にして工場型にし て生産すれば、少なくなった耕地でも、80%程度まではいく可能性もあるで しょう。 『利益を出せるかどうかは、コストを切り詰めてというのは一策ですが、日本 人が得意なのは、より付加価値をつけて高くても売れるものをつくる、ではな いかと思うのです』 これはその通りでしょうが、 『外国の庶民に売るのではありません。現地産のものと価格競争などしても無 意味ですし、第一普通の庶民が買えるわけがありません。ターゲットはあくま でセレブ族、例えば夕張メロンが1個100万円であっても、買える人は買う と思います』 これは無理でしょう。 夕張メロンの初荷のセリで10万円程度がつきますが、流石にセレブでも買わ ないそうです。あくまでも贈り物や展示用のようですよ。ロンドンのデパート で日本のメロンが出ていましたが、1個2万円程度が上限のようでした。それ でも海外の日本のデパートではあまり売れないそうですよ。 1個100万のメロンは多分売れないと思いますよ。多分ですが、ものには限 度というものがあると思いますよ。まあ100万はともかくとして、高値で売 れる物と売れない物があるのをご存じですか? メロン農家に言わせれば、高値で取引できる物はせいぜい10%程度ですよ。 それらは高値で売っています。ただ、多くはそれほどの商品にはならないので す。農産物は水物です。太陽の当たり方のほんの少しの違いでかなり味に差が 出ます。また、温度も重要な要素で、お米も年によってはかなり異なります。 昨秋の収穫では新潟が高温過ぎて、それほど美味しいお米にならなかったよう です。ちなみに今年の=昨秋の)一番美味しいお米は北海道米との話です。 加工品というお話は十分存じております。それはそれでいいとは思いますが、 中国の耕地が砂漠化で減り続けている現実に対応するには、いつまでも外国製 の農産物に頼れないと思いますが。 ともかく外国に、加工品でも単純な農産物でもいいのですが、それらを売るよ りも、きたるべき食糧難の時代に対応して国内生産を上げるほうが先決でしょ う。 おそらく中国の自給率は異常な率で下がり続け、現在は100%を大幅に割り 始めています。中国の砂漠化が、年間神奈川県の2倍程度で広がっている以上 外国に食料を売って国内には輸入するのは、今後益々難しくなるでしょう。
└────────── ┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」
呂尚様、ご賢意ありがとうございました。しかしどうも噛みあいませんです。 呂尚様も仰っておられますように、「きたるべき食糧難の時代に対応して国内 生産を上げる」「外国に食料を売って、国内には輸入するのは今後益々難しく なる」――――地球の人口は毎年8千万人ずつ増え続けています。もう1つ、 世界的に農業従事者の数は減少しています。 ┌--------「06年1月25日9時59分 毎日新聞【ダボス(スイス)澤田克己】」 〈世界雇用情勢〉サービス業が農業を上回る ILO報告 国際労働機関(ILO)は25日、世界の雇用情勢に関する年次報告書を公表し た。 報告によると、サービス産業の就労者数が、昨年末に初めて農業を上回った。 昨年末の世界の就労人口に占める産業別割合は、 ◇サービス業40%   ◇農業38.7% ◇工業21.3%。 10年前にあたる96年には、 ◇サービス業35.5% ◇農業43.1% だった。 途上国では依然として農業のほうが多いものの、東アジア(日本を除く)と東南 アジア・太平洋地域では、昨年末、農業がそれぞれ48.3%、47%と半数 以下となった。 └-------- また、仰られますように、「中国の自給率は異常な率で下がり続け、現在では 100%を大幅に割り始めています」も、そのとうりでございましょう。で、 では日本の食料生産力を上げるにはどうすればいいか。ーーー農業が儲かるよ うにならなければどうにもならないーーーに尽きるのではないかと思います。 儲かるようになれば当然「立体型工場での生産」=工場型農場経営に進出する 企業が続々と現れるでしょうし、またそうでなければ日本国内で食料自給率を 満たすことなど不可能ではないかと思います。 そのために、農業が儲かるように、コストを切詰めて無理して日本国内に売る よりも、さらに改良に改良を重ねて美味しいもの、安全なものを生産して外国 のお金持に売って、儲けながら日本の農畜水産業を発展させ、自給率100% でも200%でもそれ以上でもを達成してもらう。 これから「需要は年間8千万人分増えていく。供給は長期的に減っていく。需 要が増え供給が減れば、食糧価格は高騰していく」ことになりますし、「国民 を食べさせるために(お金さえあれば)いくら高くても買わざるを得ない」時代 が遠からずやってくるのは確実なわけですから、 食料生産力が何百%になろうとも、過剰生産で価格が下落する=儲からなくな るという懸念は、各国が食糧不足で輸出規制し、日本国民が飢え死する懸念に 比べれば遥かに確率は低いと思います。 現在は食料輸出国として買え買えと圧力をかけているアメリカにしたところで ┌-------- 05年2億9600万人だった人口は、現在のペースで増え続ければ、50年 には4億3800万人に到達。増加する約1億4200万人の8割余りは新た な移民とその子孫。 └-------- という状況では、いつまで食料輸出国であり続けられるのか分かりませんし、 中国もまたご指摘のとおりです。 ともかく、農業をやれば儲かる!ーーーそういう状態にするにはどうするべき か、そう考えて進むしか途はないと思いますが、如何でございましょうか。
└────────── ┌──────────「呂尚さん(54歳男性)」2008/02/16
現代において農業が嫌われる根幹は根深いものがあると思うのです。その根源 になるのが「江戸時代の政策」ではないかと思うのです。士農工商という身分 制度の中で形式上は農業は2番目の身分。しかし、実質最低の身分でした。 このあたりが農業のイメージダウンをさせたのではないかと思うのです。 農業というと、 ・格好悪い ・田子作 ・泥だらけ という悪いイメージがつきまといます。従って、元々の日本人の多くが農民で あったにも関わらず、多くの農家の子弟達は農民という身分から脱する事に積 極的であったであろうと思うのです。 現在食糧難は徐々に進行しています。仮に農家が儲かるようになったとしても 農民に戻る人間は少ないでしょう。リスクが大きいのです。天候や台風で大き な被害を受けても保証は少なく、リスクが大きいのです。労多くしてリスクも 多し、といった処でしょうか。 多分、現在の食糧危機が進行すれば、多少とも農家への回帰を行う人間も出ま しょう。しかし、それでは足りない事になるでしょう。大規模な工場生産をな しても、企業がやることですから、徐々にアルバイトやパート派遣労働者が増 えていく可能性は高いでしょう。そうすれば元の黙阿弥です。 あくまでも日本は資本主義。商品の競合が原理原則です。企業はコスト削減に 走るでしょう。 私は個人的な考えですが 食料に関する仕事だけは、原則「独占禁止法」の枠を超えるべきだと思うので す。日本農業畜産公社を設立して(将来的には水産も入るかもしれません)この 公社で生産すべきと思うのです。(食料公社かもしれません) 農民からは農地を借り上げ(買い上げ)、そこに大規模な工場生産を始める。農 産物はすべて国家の管理下におき、過不足なく生産する。無論今までの公団公 社とは異なり、何も分からない農林省関係の官僚の手元におくのではなく、退 職した企業経営者に任せ(無論名誉職ですが)、そこで利益が出る法人にすべき と考えるのです。 また、一般の公団公社の給与体制でない、能力給の体系の導入もすすめるべき でしょう。又管理を厳格化して、超新鮮な食料は店頭に、多少とも日が経てば ドライ野菜などに加工して無駄なく国民に安全な食料を提供すべきでしょう。 先行きは水産業もこれに加入させ、食料の安定供給を計る。さらに生産性が上 がれば外国に輸出する。 くわえて、このシステムを確立すれば、このシステム自体を輸出できると思う のです。税制措置においても、こうした肉体労働者を優遇して、学校でも労働 者を優遇する教育を行う。「農民がいるから食べられる」「労働者がいるから 我々は豊かに安全に暮らせる」こう教育して、叙勲もこうした本当の底辺の人 物に与えるべきと思うのです。 こうすることで100%近い自給が可能と思います。
└────────── ┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」
呂尚様、食料自給率向上へ向けた将来展望のお説は、正にごもっともで寸毫も 異とするところはございません。独占禁止法の枠を超える日本農業畜産公社化 というアイデアも素晴らしいものであると思います。 ただ、この施策を現実に実行するということになりますと、相当な行政手腕の 持ち主がいて、現在の農業者やJAなどの関係者、農林水産省や各自治体など の行政部門、新たな立法処置も必要でしょうから国会議員や関係官僚などなど 膨大な懸案を切りさばいて推進しなければ実現させることはできないと予想さ れます。それを後押しする国民的な合意も必要であろうと思います。 さて、現在の日本で、そういうことが可能でございましょうか? 推進して実現させていける能力や手腕を備えた人物がおりますでしょうか? たしかに、実現できればそれは素晴らしい事態ですが、そういう気運が盛り上 がるには、、実際に食糧難の事態に陥って、餓死者が出る、食べ物を手に入れ るのに必死にならなければならない、、そういう状況にならないと無理ではな いかと思うのです。 ならば、最初は細々とした動きであっても、特に抵抗を受けることなく今すぐ に始められる、海外セレブ層に向けて販売し、農業者が少しでも儲けを増やす ことができて、生産意欲を持てるようにしていく方策のほうが確実なスタート といえるのではないでしょうか。 とにかく、どこに売ろうが日本国内の生産力さえ上がっておれば、世界的な食 糧不足深刻化で輸出国が供給を止めたとしても、こちらも輸出をストップすれ ば、十分ではなくとも、現状のままの状態よりは、遥かにマシなのではないで しょうか。 夕張メロン一玉100万円は半分冗談ですが、けれど丸っきりの冗談ともいえ ないと思います。現在でも初荷のセリで10万円もあるそうですから、石油の 値段が現在バレル100ドル前後ですけれど、買手市場であった時代はいくら だったでしょうか。 食料は、人間が生きていくためには、エネルギーよりもさらに絶対に必要なも のです。絶対必要なものの需給がタイトになれば、値段のことなど言ってはお られなくなります。中国に暮らしていて、春節前後の大雪による供給減少と、 春節期の物価上昇のダブル要因によって、物にもよりますが3〜5倍に値上り しています。 中国は定価販売の国ではなく、相対で、吹っかけたり値切ったりして値段が決 まる商習慣の国ですが、国際社会も同じだと思います。需給環境が変化すれば たちまち5倍10倍の価格になったとしても、少しもおかしくはないと実感さ せられています。
└────────── ┌──────────「jaramuさん(53歳男性)」2008/02/19
農業というのは確かに肉体的に重労働で、朝も早く、休みも無く働かねばなり ませんので、若い人達ではあまりやりたがる人はいないものと考えます。 しかしどうなんでしょうか。 素人考えですので実現可能かについてはよく解らないことがありますが、もし 農業を企業化することができるのであれば、二交代制や三交代制など、仕事の スケジュールは如何様にも組めるのではと考えます。 それと、工場的なシステムで農作物を育てることは行われているようですが、 REDなどのように、電力消費の少ないものが発明されておりますので、その 分野は期待できるような気がいたしますがどうなんでしょうか。 また、ドイツが中国で行っている試みに、土地の上だけでなく、建物の上にも 農作物を植えて育てることを行っているようですが、そのようなことは日本で も行えるものと考えます。 毎朝、駅に行く道すがら、あちこちの屋根の上からキュウリや茄子が生ってい るなんてのも、良いのではないのでしょうか。 そのため OJIN 氏の述べておられる事はとても面白いと思うのですが、 呂尚さんが常々述べられておりますように、食料不足を心配されておりますが しかし日本であれば、科学農業立国というのは可能ではないのでしょうか。
└────────── ┌──────────「呂尚さん(54歳男性)」2008/02/21
jaramu様: 科学農業立国というものは可能ですし、過去にもそうしたことはなされていま す。例えば、メキシコで半砂漠化した土地で空気中の水蒸気を集めてメロンを 作った事や、世界の各地で様々な科学的な農法で作っています。----日本人技 術者がです。 だからこその工場方式での農業なんですが、問題はこれは小規模では無理なん ですね。加えて人間の力が大量に必要なんです。小規模では費用倒れの心配が 出てきます。 屋上ということもできない話ではないんですが、屋上というものは、できれば 採光に使うべきなんです。屋上から採り集めた太陽光を光ファイバーで各階に 送り、それで農生育を行うべきで、屋上で作物を栽培すれば、工場生産は難し いでしょう。 REDと書かれていますがLEDと思いますので、それで話を進めますが、L EDは植物の育成には適した光ではないでしょう。まあある程度の電力は使っ てもいいとは思うのです。 また、仰せのように交代制が望ましいのですが、農業という特殊性を考えると どうしても継続観察が望ましい部分もでき、中間管理層はかなりハードになる でしょうが、そこは経営者のやり方次第でしょうね。 OJIN 氏の考え方もいいのですが、外国に販売したときはかなり流通のコスト がかかるので、そこまで高くて売れるかどうかが問題でしょう。現実問題とし て、船便で遠隔地へ送ればフレッシュベジタブルはかなり鮮度が落ち、それほ ど高く売ることができるかどうか、また飛行機便ではかなりコストがかかるで しょう。 OJIN 様 仰せのように、かなり難しい問題でしょう。それをやりきる人物はおります。 問題は、世間がこの人物を認めるかどうかでしょう。日本の場合、天才は認め られません。そうした天才は数名存じていますが、この天才を使い切る大器が いないのです。 日本では常識的な意見の持ち主が評価されます。ノーベル賞をとった島津製作 所の田中さんなんかも、日本よりも世界が先に評価した人物です。まさにバイ ロンが言うとおり「目が覚めたら有名になっていた」人物です。まだまだ隠れ た人材はかなりいます。 原油1バレル100$と食料品は同じにできないでしょう。1バレル100$ で末端価格が税抜きで100円程度でしょう。メロン1個10万円というのは 1バレル1万$に匹敵するでしょう。 過去が安過ぎたのは確かでしょう。現状でも原油は安いぐらいでしょう。私は 1バレル200$、末端価格200円/リッターで適当だと思っていますが。 くわえて、世界的な不況から給与は伸び悩みの状況でしょう。くわえて今回の 食品安全性の事件。日本製の野菜が求められています。 食というものは古来から政治の基本でしょう。食べさせられない政権はお終い になるのが歴史の常。世界の金持に日本製を売り込み、日本の国民に中国製を 押しつければ、多分政権は保たないと思いますがね。 また1個数万円のメロンは売れても、1個数千円のキャベツは売れないと思い ますよ。おそらく国内産の農産物が異常に高騰すれば政権は潰れるでしょう。
└────────── ┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」
とほほ、、どうしてわたしの発言だと「中国から」になっちゃうんでしょう? どこかにそんなこと書きましたかな?ーーー「世界の金持に日本製を売り込み 日本国民に中国製を押しつければ、たぶん政権は保たないと思いますがね」 書き漏らしているかもしれませんが、わたしの持論は食糧安保の観点からも、 「食料の輸入国はできるだけ多くの国に分散させるべき」でございます。自給 できていない60%がどこの国からどのぐらいの割合なのかは調べておりませ んけれど、おそらくアメリカと中国からが相当の割合を占めているのではない でしょうか? 自給率の問題もさることながら、それではいかにも脆い崖っぷちを歩いている ようなもので、まあ、今回の農薬餃子問題で中国からのシェアはかなり落ちる でしょうから、これを幸運なる奇禍として別の国へと分散する結果になるなら ばメデタシメデタシではございます。 「世間がこの人物を認めるか。天才を使い切る大器がいない。日本では常識的 な意見の持ち主が評価される」ーーーまったく仰るとおりだと思います。それ が日本のよさでもあるんでしょうが、このぬるい島国湯の、釜を焚いて熱い湯 に沸かすことはできないものでございましょうか、、、。 冗談半分のメロン一玉100万円話を生し返して失礼いたしました。この話は 意味ないですから、これにて打ち止めとさせて下さい。<(_ _)>
└────────── ┌──────────「呂尚さん(54歳男性)」2008/02/26
こちらの説明不足お詫びします。現在食料を輸入している主な国は 肉 類:米国・豪州・NZ・カナダ・ブラジル・中国 穀 類:米国・カナダ・ブラジル・豪州・中国 野菜類:中国 という国が主な国ですね。 まあ、東南アジアから米類を多少輸入している以外は、いわゆる農産物は、果 物を除けば以上のような国に依存しています。穀類は、豪州は干ばつで壊滅的 な状況で、まもなく輸入国になるでしょう。また、米国を初めとして多くの国 が穀物の値上げで、安いものはなくなっています。 なるだけ多くの国から輸入する事が望ましいと述べられていますが、現実問題 に輸出できる国は少なくなっているのが現実で、特に野菜類は中国以外はあり えないのです。 野菜はあくまでも鮮度が命ですから、遠方から輸送するには無理があるわけで また重量もありますから、近隣の国以外はありえないのです。船便ですから。 従って、日本が輸入できる国があるとすれば、中国、台湾、韓国あたりしかあ りえなくなってしまいます。輸出ができるのは中国しかないので、必然的に安 い農産物となれば『日本国民に中国製を』となるだけで、貴方がそう言ってい るという訳ではないのです。 ただ、欧州から野菜を輸入すれば、飛行機便になるでしょう。これでは運賃倒 れになるでしょう。それならば日本製が安い結果になるでしょう。欧米に日本 産の野菜をという話でも、同じ事で、野菜を船便でひと月もかけて運べば、ど んなに保管を良くしても鮮度は落ちますし、当然保管の費用がかかり、とてつ もなく高額になるでしょう。 もう一つの条件は、日本の野菜の特殊性です。 ネギや大根などにしても、日本と同じようなものを作っている国は中国、台湾 韓国ぐらいしかないのです。仰せのように、できるだけ多くの国から輸入でき れば幸いですが、現実問題を考慮すれば、殆ど中国産以外はなくなるのが現実 です。 ならば日本の種類を作らせればいいではないか? という疑問の声も当然ですが、種混雑防止の原則もあり無理に近い条件です。 特殊なもの、例えば果物などを除けば、輸出入はあくまでも近隣が限度なので す。メロン・苺・蜜柑・リンゴなどは、それほど大量な商品を輸出する事もな く、くわえて個々が小さいですから、飛行機便でもそれほど個々に対する運賃 はかかりませんし、食べる単一量も少ないのです。 一方、キャベツや玉葱、ネギやジャガイモなどは使う量も多いため、遠隔地に 輸出入するにはどうしても船便になるでしょう。飛行機便になれば大幅な費用 がかかるのです。つまり、加工あるいは種子の形態の穀類を除けば、安い野菜 は必然的に中国に依存するしかないのです。そういう前提で「中国製」と言っ ているのです。 >このぬるい島国湯の、釜を焚いて熱い湯に沸かすことはできないものでござ いましょうか、、、。< これに関してはかなり難しいと思いますよ。アメリカでも欧州でも投資が基本 ですが、日本人はそれほど一発勝負の投資はできません。米国で民主党の大統 領選で若手の候補が優勢ですが、日本ではこうした現状は難しいでしょう。 良しにつけ悪しきにつけ、日本という国は変革を嫌います。それが、島国で他 の国ほど外国との交流がなかった日本の特徴でしょう。織田信長が暗殺された のは、類い希な変革者であったからだとも言われています。 浮谷東次郎、川嶋雄三、平賀譲、山極勝三郎、これらの天才の名前をご存じで すか?本当は世界に誇る天才です。しかし後世にあまり名を残さないし、評価 も低い天才です。なぜならば、評価するほどの大器がいないのです。 結果を恐れるあまり、そうした大胆な評価はしたくても、日本の風土ではでき ないのです。 私は、貴方様の発言を「中国から」と決めつけている訳ではないのです。ただ この問題は、貴方様が違うつもりで述べられても、結果「中国から」でしかな くなってしまうのです。その点を誤解なきようにお願いします。
└────────── ┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」
ご説明ありがとうございます。「中国から」という理由はよく分かりました。 野菜類は近隣国から、というご説明も肯けます。ーーーまだ少々かみ合わない といいますか、それならばということで申し上げますと、 生野菜はこれを近隣国からというのはやむを得ざるものであろうと思います。 ということで、 世界中のセレブ層に販売する輸出についてのわたしの提起論は、「できるだけ 加工して、日保ちもよく、手間をかけずに食べられて、尚且つ美味しい状態を そのまま消費者の元へ!そして利幅を厚く!」----でございます。 生のままではなく、日保ちよく加工したものであれば、船便でもどんな遠隔地 へでも届けることは可能だと思います。鮮度の問題もありますが生ものをその まま外国の消費者に届けても、調理常識の違いなどから意味ないと思います。 野菜類は輸入せずにできるだけ自家栽培する!ーーー中国ご当地で親しくして おります太々=オバサン)のマンションを久し振りに訪ねましたら、ベランダ に大きな盆栽鉢をズラーーッと並べて草を生やしておりました。・・・??? 「太々、草ボウボウじゃないですか。樹が無理なんだったら花でも植えれば」 と言いましたところ、 「まったく日本人はバカだね〜、あれはこれから大きくなって、みんな食べら れる野菜になるんだよ」ーーーこの太々の息子の車はベンツの最高級車です。 例え団地であっても、日本中でこういうことをやれば、野菜の輸入量なんてた ちまち半分以下に減らせるんじゃないでしょうか? 肉類は米国・カナダ・ブラジル・豪州で、あと数年間はまず大丈夫でしょうか ら、 穀類はジリジリと上昇を続けるでしょうが、米国・カナダ・ブラジルであと十 年ぐらい保たせておいて、 └──────────
記事のページに戻る
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘ └→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
日本の食料自給率向上にはの目次に戻ります







SEO [PR] お金 ギフト  冷え対策 わけあり商品 動画無料レンタルサーバー ブログ SEO