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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
☆ IT企業TCS、従業員18万人に増強 ――――― 2009/09/11
インドのIT企業最大手TCS=Tata Consultancy Services 、昨年は3万5
千人新規採用したが、今年は2万5千人新規採用する計画で、採用後の従業員
は総数で18万人以上となる。

従業員を収容し切れず、都市近郊に約23万平米のスペースを確保する予定。
新規採用の90%はインド国内で確保、10%はインド国外で確保するとして
いる。

他方、インフォシスの今年の採用は3万人、バンガロールから車で2時間ほど
の町マイソールに1万5千人を収容する研修所を建設する計画である。

インドのIT企業は人材確保に奔走している。IBMは11万人を採用する計
画で数年前から採用活動を続けていたが、アメリカのR&D部門を殆どインド
に移す計画であり、採用人数は更に増えるだろう。

ーーーしかし…採用人数の桁が違う。桁外れである。

欧米向けの契約が減り、昨年来「インドのIT産業に暗雲」との報道が目立っ
たが、経営の本質を見ていない。確かにインドIT産業の成長率や受注高・収
益率は一時的に下がったのは間違いない。

だが、経営者はビジネス縮小を契機に、能力のない従業員を大量にリストラし
上がり過ぎた給料水準を抑え込む事に成功した。同時に、着々と将来的戦力と
しての人材を大量に採用している。

ITのインド国内市場は急拡大している。

インド政府も、今年はITサービス関連で4千億ルピー≒8千億円支出する計
画であり、TCSはインド国内、特にインド政府関連ビジネスを取り込むため
に人材強化を図っている。ーーー将来的なインド国内市場基盤構築のためだろ
う。

欧・米・日の経済、回復には少なくとも1〜2年はかかりそうだ。回復の絶対
条件は合理化=コスト・ダウン=競争力強化であり、その為にはITが不可欠
な要素になる。

必然的にインドのIT企業にアウト・ソーシングする事になる。

他方、R&D拠点をインドに移す世界の大企業も増えて来ている。スズキも、
数百億円投資して「小型車のR&D」をインドで行う事を決めた。

インドのIT企業の経営者には、世界の動きが良く見えるのだろう。先を見据
えた経営、着々と体制強化に走っている。インドのIT産業、これに日本企業
がどのように対応するか、日本企業にとって大きな課題である。

ITは、少々知識と技術を有した労働者の単純肉体労働の集積に近い。安い労
働力を大量に確保した企業が勝つ。開発に関わる労働者の数が勝負の決め手と
なる世界でもある。

ーーー経営者の能力次第だが…。

                        = この稿おわり =
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