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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
☆ 沿岸警備隊、北朝鮮不審船に威嚇発砲・連行 ――― 2009/08/14
内政不干渉を基本政策とするインド、その裏の基本といえる政策が「国際法の
遵守」である。ーーー北朝鮮の核実験・ミサイル発射実験に関しては、苦々し
く思いつつも口を閉ざしている。

インドは、核拡散防止条約(NPT)非加盟の核保有国、北朝鮮やイランの核開
発にとやかく言える立場ではない――――。

先日、インドのアンダマン諸島とニコバール諸島の間のインド領海内で不審な
貨物船が、許可もなく不法停泊しているのを発見、インド沿岸警備隊の船艇が
調査に向かったところ不審船は逃走した。

6時間追跡し、何度も停止命令を出したが不審船は全くの無反応、やむなく空
に向かって2発威嚇発砲。逃走を断念した貨物船「MV Mu San」を、

アンダマン島のポートブレア港に連行した。目下、インド当局が調査中だが、
キャプテンは、インドの沿岸警備隊の船艇を「海賊船」と思ったと嘯いている
そうだ。

アンダマンとニコバールは、インドの重要な軍事的要所でもある。

MV Mu San は、北朝鮮・中国から、イラク・パキスタンの海域で不定期的に貨
物を運んでいる船舶で、最近はミャンマーにも度々寄航、「武器を運んでいる
のでは?」との疑惑がある。

船舶運航に義務付けられている「航海日誌」もつけていない。シンガポールに
7月30日に寄航しているが、パスポートにシンガポールのスタンプがない。

キャプテンの言い分では「積荷は砂糖、行き先はイラクの予定だったが途中で
変更された。途中でエンジンが故障し、やむなくインド領内で停泊した。現在
行き先は決まっていない」…、ーーー違法行為と不審な点ばかりである。

問題は、キャプテンと38名の船員、片言の英語を話せる者が1名いるだけで
現段階では全く調査にならない。インド側は通訳をチェンナイからポートブレ
アに派遣し調査する事にしている。

荷主は誰なのか? 一体何を積んでいて、何処に行こうとしているのか?

純粋にビジネスなのか?ーーーインド側も面食らっていることだろう。

インドは、国連の北朝鮮経済制裁決議を守る事になるだろう。

調査終了後、違法な貨物がなければ国際法に基づき罰則を適用し、その後に船
と船員は解放されるだろうが、違法な貨物(核関連)があった場合、NPT非加
盟国インドはどのように対応するだろうか?

ーーー国連決議とNPT、インドにとっては悩ましい問題だろう。

一方、北朝鮮の立場も微妙である。

今まで北朝鮮問題に関し「口を閉ざしているインド」と喧嘩するのは不得策と
思っているだろう。間もなく動きがある。

いつまでも「駄々っ子政策」を続けている北朝鮮、困ったものである―――。

                        = この稿おわり =
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