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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
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☆ 地球で最後まで生き延びるのはインド人? ―――― 2009/08/07
英国の歴史家がいった言葉だが…「インドを支配した者は、将来、いつの間に
か自分がインド人に支配されてしまった事に気がつくだろう」ーーー逆説的な
説だが判るような気がする――――。
英国統治下、殆どのインド国民は農民と家内労働者であり被支配階層、彼らは
政治的意識は極めて薄く、それ以上に近代的一般知識も殆ど持ち合わせていず
2000年〜2500年の間、支配者に従属し搾取され続けていた。
ーーー言い換えれば、被支配者としての生活と人生に慣れきっていた。
根本に輪廻思想がある。自分の置かれた環境を天命と思っているので、現世に
対する反抗意識も薄く、従い、支配者に従順であった。カースト制と多言語は
反抗する者の団結を防ぐ役割も果たしていた。
一方支配者にとっては、主産業である農業の主役を見捨てる訳には行かない。
農民がいなくなれば支配地の経済が成り立たなくなり、単なる土地の支配者と
化し破滅する。従い、支配者は農民の面倒を見なければならなくなる。最低限
の生活を余儀なくされている農民だが、その人数が多いだけに、面倒を見る事
自体が大きな重荷になる。支配者に従順なだけに責任感も生じてくる。
農民対策は支配者の最重要な政策になる。結果として支配者は、農民の為の政
治に翻弄されてしまう。ーーー現政権もその延長線にあるだろう。
別の英国の歴史家は、こんなこともいっている。
「地球上、最後まで生き延びられるのはインド人だろう」…。判るような気が
する。そう思わせた背景は…。
1.一般大衆が被支配者の境遇に慣れきっている。従い、どんな支配者・治世
者・政体、どんな世界でも生き抜く術を身に着けている。現在、法律上は平等
であり参政権も認められ、人権上は被支配者ではないが、圧倒的に多い大衆は
過去と同じ境遇にある農民と貧民であり、約80%がこの階層である。
2.人口増加率1.8〜1.9%…毎年2千万人以上の人口増加。宗教的・政
治的理由で人口増加抑止政策が打てない。人口増加率は農村部ほど高い。
3.輪廻思想、現世の境遇・職業を天命として受け入れてしまう。死を恐れな
い。
4.最低限の生活に耐える習慣を身に着けている。一日2ドル以下で生活して
いる者は約80%、1ドル以下が30%、栄養失調者が20%弱。失う物がな
い者ほど強いものはない。
5.厳しい自然環境に耐えて生きている。暑い気候は衣食住コストを最低レベ
ルに抑える効果がある。水さえもあれば何とかなる。自然と共生、自然リサイ
クル文化が根付いている。牛・馬・羊・山羊等の動物とも共生している。
6.地球上に存在する殆どの病原菌との共生。病原菌に対する免疫・抗体は世
界1位だろう。不衛生な環境に慣れているといえばそれまでだが…その裏面と
して医学・医薬・医療水準が高い。
7.基本的にベジタリアン。モンスーン次第だが、食糧自給体制、食糧安保が
確立されている。耕地面積は中国の1.13倍である。問題は水。
8.寛容・慈悲の精神。世俗主義。いい換えれば、何でもありの世界。様々な
種類の人間と多くの神がいる多様性・多面性の世界。
9.内政不干渉…我が道を行く…。仮想敵国はパキスタンだが、4発の原爆投
下でパキスタンは消滅するが、4発の原爆ではインドの一部しか消滅しない。
従い、パキスタンの原爆使用は自滅・自殺行為であり、インドに原爆攻撃はで
きない。インドは先制攻撃は絶対にやらないと宣言している。
10.インド人は世界中に散らばっている。印僑。等々
インド人の頭脳? 最近注目されているが、多くは歴史的産物であり、人口が
多いだけに優れた頭脳の持ち主は多い。だが、「確率的には世界標準とあまり
変わらないのでは?」と思う。
中国も優れた頭脳の持ち主は多いだろう。違いはインド人の頭脳はグローバル
世界で有効活用され、中国人の頭脳は中国政府が中国共産党国家の為に閉ざさ
れた世界で活用している点だろう。
では、インドの弱点・リスクは?
1.高等教育が全土に普及し、インド国民の知的水準が向上し、政治意識に目
覚めた時、自己主張が激しくプライドの高い国民性だけに国がバラバラになる
可能性がある。今でもバラバラだが、遅々として進まぬインドが復活する。
2.温暖化現象による異常気象でモンスーン型気候が変化する時、雨量が少な
くなればインド農業は大打撃を受ける。だが、雨量が増えればインド農業は大
躍進する。吉と出るか凶と出るか、誰も判らない。
3.中国とインドの衝突の可能性。衝突すれば地球最大規模の戦いになる。
ーーー中国次第である。
基本路線の、非暴力・世俗主義・内政不干渉・貧民根絶努力・そして慈悲の精
神。多種多様の人間が存在し、各々が個々の人生を全うするインド、人口は、
2025年には中国を抜くと予想されている。推定14億7200万人(国連)
昔は「どうしようもない」「手の打ちようがない」貧困国家と英国人歴史家に
思われたかもしれないインド。全く逆な面で、「地球上で最後まで生き残るの
はインド人」の強さを感じさせたのだろう。
一種の人間の強さ、インド人の頭脳ではなく、動物的・生物的強さでもある。
いずれにせよ、数百年・数千年先の世かもしれない。想像の世界。
いま言える事は、
日本民族を少し鍛えないと消滅する危機にある。精神的にも肉体的にも…。
= この稿おわり =
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