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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
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☆ インド人は臭い?偏見? ―――――――――――― 2009/07/03
6年間ドバイに駐在している商社マン、今度は「インドに転勤する事になりそ
うだ」と言って相談に来た。ーーー知りたかったのはインドの生活環境…。
ドバイは、インドに駐在している日本人が「日本の物」を買い出しに行くほど
生活物資は豊富、何でも手に入る。電気も水もある。生活環境はインドとは全
く違う。
現在、彼が勤務しているドバイの事務所には、複数のインド人従業員がいるら
しい。ドバイの街中にも多くのインド人がいる。日常的にインド人に接してお
り、インド人の性格や仕事ぶりは勿論、インド英語にも慣れているようなので
話は早かった。
最後の彼の質問は、「やはりインド人は臭いんですか?」であった。
におい…匂い…良い‘におい’・香り…臭い…悪い‘におい’・臭気
ーーー確かににおう。その原因を考えてみた。様々な原因があるだろう。
1.人種・DNAの違い。主にアーリア系、ドラビタ系、モンゴロイド系…、
モンゴロイド系もいるので人種の違いは絶対的な原因ではないかも知れない。
モンゴロイド系のインド人もインド人の‘におい’がする。
2.気候の違い…熱帯・亜熱帯・高温砂漠地帯、毛穴が完全に開いている。
開ききった毛穴に様々な‘におい’の素が目一杯詰まり、汗と共に発散する。
3.食生活の違い…多量の香辛料を使い、多量の植物性食用油を摂取する。
ニンニクや玉葱の消費量は極めて多い。カレーの水分は玉葱から採るのが本来
のカレーである。
4.宗教的‘におい’…お香や花粉を多量に使い、日常的に‘におい’の中で
生活している。顔や体にもつける。
5.慢性的水不足…風呂に入る習慣がない。時々水(シャワー)を浴びる程度だ
ろう。髪の毛を洗う回数は極めて少ない。長い乾季は極めて埃っぽい。
6.調理用燃料…50%以上の家庭は薪や乾燥牛糞を使っている。乾燥牛糞を
焚いた‘におい’も独特である。
7.体質の違い…肥満が多い=肥満は美形と思われている。脂ぎっている。
体毛が濃い。髪の毛も髭も胸毛も濃い。X毛?も濃い。暑いので汗の量は多く
随所が蒸されている筈である。
少数派だが、髪の毛を刃物では絶対に切らないシーク、髪の毛や髭は伸ばしっ
放し、しかもターバン着用が義務、汗臭くなるのは当然だろう。男は髭を伸ば
すのが普通のスタイル。髪の毛・髭の量が多く、髪は見るからに油っこい。
ーーーその油は整髪剤ではなく、体から染み出る油、手の油だろう。
8.あらゆる病原菌と共生している。予防薬として様々な天然産品を活用して
いる。虫の嫌いな‘におい’防虫剤も多い。お香も防虫効果がある。
30年ほど前だが、マラリヤ蚊駆除の為ニューデリー市内全域でDDTが噴霧
された。頭にDDTをかけていた子供もいた。今ではDDTを噴霧することは
ないが、何かしらの防虫剤を散布している筈である。
シッカロールも、首や胸毛に多量に使う。様々なインド独特の天然防虫剤が使
われているだろう。
9.ダニ・虱等の害虫対策…独特の油性整髪剤、髪の毛に椿油のような整髪剤
をベッタリ塗っている女性が多いが=特に農村部)ダニ・虱除け効果があるら
しい。お香も防虫剤…ダニ除け効果がある。バスやタクシーの運転席で良く焚
かれている。
10.大便はマニュアル・ウォッシュレット、左手で洗い流す。実際の臭いの
原因ではないだろうが、メンタルな臭いを感じてしまう。「人糞に関する感覚
の違い」からも違和感、違和臭を抱かれるかも知れない。
実際、町の至るところに人糞、牛糞、その他の動物の糞、糞だらけである。糞
が乾燥して空気中に舞う。当然、におう。
11.町中がゴミだらけ、その中で発生する生活臭がある。多い人口、様々な
人間臭がある。貧しい人が多く、不衛生の状態である。病気も多い。その不衛
生さが、インドの‘におい’と感情的に同化しているのかも知れない。
ーーーインド人の性格自体が‘におい’をかもし出しているかも知れない。
12.動物との共生…動物臭
原因を考えたらきりがない。しかも複合的に影響しあって、インドのにおいを
構成している。
シンガポールに4年ほど住んでいた経験がある。
シンガポールには多くのインド人がいる。シンガポールに住んでいるインド人
本土のインド人とは多少‘におい’は違うが、確かに‘インド臭’がある。外
見で直ぐインド人と判るので、そう感じさせるのかも知れない。
ーーー多くのシンガポール人が毛嫌いしている‘臭い’のようだ。
東京でもインド人が増えた。一目でインド人と判る。顔立ち、体型、皮膚の色
髪型、腕に付けている赤い糸の輪、そして独特の‘におい’、やはり、身体に
染み付いているインド人の‘におい’なのだろう。
長い歴史の過程で育まれた、インド人の国民性の‘におい’だろう。
それを‘臭い’と感じるか‘匂い’と感じかは人それぞれ。だが‘臭’と感じ
る日本人が圧倒的に多い。無臭民族日本人の、インド・インド人に対する偏見
もあるだろう。
インド人の‘におい’を‘自然の匂い’の一種として受け入れるしかない。
ーーー慣れればよい。
= この稿おわり =
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┃ ┃ お寄せいただきましたご意見や感想。
┗━┛ ┌──────────「茶々丸さん」50代@男性@海外
確かに、見た目で臭いを感じるのですが、実際にはインド人といっても匂いが
しないように感じるのですが。
一緒にゴルフをすることが月に2回程あるのですが、しかも同じバギーに乗っ
ていたのですが、特に臭いは感じませんでした。ここマレーシアで、しかも、
ゴルフをすることができる生活レベルのインド人だったからかも。
マレーシアでは、マレー系、中華系、インド系を問わず、朝夕2回の入浴が普
通のようです。
以前にカラオケで、そこのオネーチャンに「今日は未だ入浴していない。家に
帰ってから入浴する」と言ったところ、「キタナイ!くさい!」と言われてし
まいました――――。
「冬場の日本に居たころは、2日か3日に1回だった」と言うと「日本人はく
さい、キタナイ」といじめられて、可愛がってもらっておりました。〜〜いや
カラオケの話じゃないのですね。
ここマレーシアでは普通に、水で朝夕に入浴するのが当たり前のようでした。
もちろん川の水を使う人たちもいますが。入浴というか、シャワーというか、
水道の蛇口からの水をバケツで受けて、その水で身体を洗うということもあり
ます。ーーー入浴という言葉が妥当ではないのですが。
そんな訳で、私の意見といたしましては、入浴の回数で匂い、臭いとなるとい
う結論です。
ひと昔前に、シンという宗派、みんなの苗字が同じでシン=SINGHだった
か? 髪の毛は切らないし、黒色のターバンのようなものを頭にする)という
一人と一緒に仕事をしたのですが、臭いとは感じませんでした。もちろん汗を
かいた後はやはり臭いましたが、これはお互い様でしょう。
ちょっと自信がないのですが、こちらのニオイに慣れてしまって感じなくなっ
ている恐れがあるような、ないようなーーー。
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┌──────────「はぐれ雲さんから」
インド本土には風呂に入る習慣がありません。慢性的水不足の国、シャワーも
滅多に浴びる事ができない人が圧倒的に多いのが実情です。沐浴も、水のある
場所の人に限られます。
風呂に入ったり、シャワーを頻繁に浴びれば匂いも緩和されるでしょうね!
東京にいるインド人もあまり匂いは気になりません。マレーシアも同様でしょ
う。でも、何か感覚的に匂います。小生の場合は「懐かしさ」も混じってます
が…。
ですが、インドには国全体に匂いがあります。
酷暑の季節、満員のエレベーターに乗り、停電に遭遇して失神しそうになった
日本人の話を聞くと、駐在員は異口同音に笑い始めます。その笑い…偏見では
なく、皆の実体験です。慣れもありますが…。
そんな人の話が世間に広まり、偏見が偏見を呼ぶのかも知れません。
インド、多様性の世界。匂いの強い人、匂いが気にならない人、様々です。
インドも日本もマレーシアも同じでしょう。同じなのですが、インドに対する
偏見が強い。インドを知らない人、誤解している人が多いのが原因でしょう。
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┌──────────「Hal さん」60代@男性@海外
はぐれ雲様、毎号楽しみ、有意義なお説を拝読いたしております。
今回は“臭い”についてのご考察、丁寧に臭いの発生源を拾い上げていただき
インドに関わろうとする人たちへの懇切な予備知識となることと思います。
とにかく、インフラが殆ど整備されていない状況ですから、下水、排水が上水
と共存するなどということも珍しくなく、ちょっと雨でも降れば路上にたまっ
た真っ黒い汚水は、いろいろな廃棄物と混合され、日照りで乾くまで独特の素
晴らしいインド臭を発揮しています。
それに彼等の体臭が加わりますと、大抵の日本人は3ヶ月で逃げ出したくなる
という事になります。勿論、においだけが原因でなく、理由は多種多様ですけ
れども。
しかし、結論の「インド人の‘におい’を‘自然の匂い’の一種として受け入
れるしかない。ーーー慣れればよい。」はまさに至言。慣れれば、これが妙に
懐かしくなります。〜〜〜なかなか慣れることができないのが玉に傷ですが。
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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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