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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
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☆ インドで居酒屋にチャレンジ ―――――――――― 2009/05/22
先日、突然電話がかかってきた。第一声は「7月に、ニューデリーで居酒屋を
オープンします」であった。
ーーーこの青年が相談に来たのは、もう1年以上前の事だろうか…。
質問は「インドで居酒屋をやったらどうだろうか?」であった。内心「どのぐ
らいインドの事を知っているのか?」「単なる思いつきなのでは?」…、少々
不安はあった。
だが、インドの駐在員家族は日本食を渇望している。日本人人口も増え始めて
いる。今後益々増えるだろう。そんな状況下、一店でも美味しい日本食レスト
ランができれば大歓迎だろう。
そんな軽い感覚で、インドの食環境と日本食事情を説明した記憶がある。
青年は現地調査した結果、面白いと決断したのだろう。現在、レストラン改装
中で、7月にはオープンする予定だそうだ。場所はニューデリーのバサント・
クンジ、ニューデリーの中心からは少々離れているが、開発が進んでいる住宅
地、近くに日本人学校がある。
レストランの名前が傑作である。名前は「居酒屋」「IZAKAYA」 …、先行者が
持つ命名特権である。更に、ユニークなのは、インド人に受ける日本食、イン
ド人を対象にした日本食メニューに重点をおくという発想である。
最近、インド人を招いて現地で試食会を催し、「柚子胡椒が好評であった」と
無邪気に喜んでいた。また「野菜も豊富で安く、アイデア次第では色々なイン
ド人好みの日本食ができるのでは」と夢を膨らませていた。
ニューデリー地区、この1年で日本人の人口が急増している。
日本人を対象としたレストランもボツボツと出来始めているが、まだまだ少な
い。今日現在で10数件しかない。インド人富裕階層世界では健康食品・ダイ
エット食品ブームとなっており、日本食が注目されている。
販売に苦戦すると予想されたヤクルトが、順調に販売量を増やしている背景だ
ろう。価格が高くても買う市場がある。パーセントでは小さいが、絶対量が違
う。
人口1400〜1500万人のニューデリー、1%でも14〜15万人いる。
1年に1回来ても、計算上は連日満席になる。そう計算通りにはならないだろ
うが、仕掛け次第では可能性はある。
インド人100%を対象とするような考え方は無理であり、無駄である。1%
を対象に考えれば、答えは意外と簡単に出てくる。
インド人の客が東京に来た時、日本人は食事のアレンジで苦労する。結局、印
度カレー・レストランに連れて行く羽目になる事が多いようだ。ベジタリアン
も多く、食べられない物が多い。‘No problem’と言いながら、結局手をつけ
ないケースが多い。
食べ物に関しては極めて保守的で、母親の嗜好に従うのが一般的である。
インド人が(一部であるが)好きな日本食、インド料理に似て非なる物が多い。
天ぷら・揚げ物(パコーラ)・焼き鳥・菓子パン(カレーパンなど)・カルピス≒
ラッシーに似ている味・各種にんにく料理…、
梅酒・梅酒のソーダ割り=シャンペン感覚で飲む)。
醤油味も好きである。野菜の巻き寿司…醤油をべったりつけて食べる。柿ピー
もカッパエビセンも焼き芋も焼きトウモロコシも好きである。当然、日本味の
カレーも大好きである。
日本酒が好きなインド人も多い。インド人の嗜好は、日本に長年住んでいるイ
ンド人が好んで食べる日本食のアンケート調査をすれば直ぐ判るだろう。そう
難しい事ではない。
青年には「下町でウォッチしたら」とアドバイスした記憶がある。
青年のビジネス感覚は現代風、一見「発想が軽い」ようにも思えるが、「現代
のビジネス手法・感覚」を身に着けているようでもある。きっと「従来の経営
手法」とは違った日本レストラン経営をする事だろう。
食文化で「印日融合型の味」が開発されれば面白い。
11億5千万人の市場で、「インドの食材」を使った「新しい味の日本食レス
トラン」経営にいよいよチャレンジを開始する。日本人の常識を超える摩訶不
思議な国インド、
ーーーいろいろ苦労するだろうが、是非頑張ってもらいたいものだ。
= この稿おわり =
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