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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
☆ ホーリー祭は‘愛の祭・大麻の祭’ ――――――― 2009/03/27
3月11日はホーリー(カラー・フェスティバル)、前夜、各家庭で‘魔除けの
火’を焚き、篝火に浮かぶ満月を楽しみつつ、朝を待つ。

ホーリー祭は年一回の‘無礼講の祭り’カーストは無関係、老若男女も一切差
別なく、誰彼構わず‘色付け合戦’となる。多くの旅行者も外人も巻き込まれ
る。

色水をかけられた人、色粉を付けられた人は、今年は幸運に恵まれる、とされ
ている。色を付けた者と色を付けられた者が、笑顔で‘ハッピー・ホーリー’
と祝い合う。

インド中の皆が笑顔になる。インドでは春を迎える祭りだが、日本人にとって
は暑く厳しい夏の到来である。

‘色の祭り’‘愛の祭り’とも言われる。

色粉はスターチとハーブに香料を加えたもので、洗えば色は落ちるというが、
実際は洗ってもなかなか落ちない。従い、色に染まった衣服は祭りの後で処分
されることになる。古くなった衣服の‘衣替え’でもある。

捨てても良い服を身に纏い、気兼ねせず、相手構わず、そこいら中の人と色付
けに興じ狂喜する。バケツや柄杓で色水をかけ、色水入り風船を投げ合う。

最近は、水鉄砲などの新手の玩具や、色粉だけでなく油性染料や蛍光染料、色
つきの泥、牛糞入りなど、工夫された新手の着色剤も出てきている。年々新た
な楽しみ方が考え出されているようだ。

皆、狂人の如く笑い楽しみ騒ぎまくる。だが、

何故、色の付け合いであんなに狂喜するのか長年の謎であった。が、やっと謎
が解けた。

この日だけは、宗教上禁じられている‘幻覚作用のある飲料’を飲むことが許
される「年に一度」の祭りである。多くの老若男女が幻覚作用のある飲み物を
飲み、酔っ払って勢いに乗って大騒ぎして楽しむ。

「バーング」という名前の、一種の幻覚作用のある植物の実をすりつぶして入
れた甘いミルク状の飲み物で‘バーング・ラッシー’などはポピュラーなよう
だ。

実際飲んだことはないが、その植物の実は多分、大麻の一種?だろう。飲んで
から暫く経って幻覚症状が出てくるらしい。法律では禁じられていない弱い植
物の実といっているが…。実際は何だろうか?

このバーング以外にも、最近では朝から強いアルコールを飲んで騒ぐ若者も増
えている。ウォッカ、ジン、ラム酒、カシュナッツを原料とした蒸留酒「フェ
ニー」などもある。ゴアの地酒で少々臭いが結構強い。

だが、バーングは年に一回のお祭り用の特別の飲み物らしい。宗教的意味合い
もあるのだろう。

様々な色を顔や頭に塗りたくった若者が、酔いに任せて騒ぎまくり、暴走族の
ように街中をバイクで突っ走る。ーーーベロンベロンになっている者、ヘロヘ
ロになって笑っている者、老若男女皆ホーリーを楽しむ。少々危なっかしい状
態になる。

だが、年に一度だけ許される‘無礼講の日’、酔っ払いには、多少のことなら
目をつぶって許し、春の到来を皆で楽しむ祭りである。日本の花見と同じよう
なものだろう。

見ているより参加するほうが面白い。ホーリーの日の街は、ホラー世界に変わ
る。だが、夕刻には正常に戻る。十分馬鹿騒ぎを満喫し、酔っ払って安らかに
寝てしまうのだろう。

春の祭りに酔いつきもの、万国共通のようだ。

色粉の売り上げは、全インド満遍なく増加傾向にあり、毎年平均約15%増加
しているとの事。インドが成長している証でもある。「祭り、良き哉」

                        = この稿おわり =
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