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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
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☆ マハトマ・ガンジーの遺品競売 ――――――――― 2009/03/13
―― 2009/03/03記
イブ・サンローランの遺品競売で中・仏がもめている。ーーーこれとは全く別
の次元の話だが、不況の時に繁盛するのは質屋と競売業、珍品が続出する。
今、インドで話題になっているのは、マハトマ・ガンジーの遺品である。
3月4・5日にニューヨークで競売にかけられる予定だ。遺品はマハトマ・ガ
ンジーの眼鏡、皮製のサンダル、懐中時計などマハトマ・ガンジーの愛用品で
本人が知人に譲った物や、死後に親族が収集家に譲った物である。
商品価値は殆どないが、インド人にとっては貴重な宝物だろう。
インド政府は競売に「待った」をかけ、「競売にかけられないようにあらゆる
手を尽くす」との姿勢を明確にし、文化省、外務省、財務省、法務省など関係
省と対策を検討している。
予想落札価格は2〜3万ドル、この騒ぎの中で競売にかければ、もっとつり上
がるかも知れない。
最終的にはインド政府が買い上げる事になるだろうが、インド政府は、所有者
が競売にかけず、インドへ返還する事を切に祈っているようだ。
遺品には、商品価値とは違った‘歴史的価値’がある。マハトマ・ガンジーは
インド人にとり神様であり‘心’である。‘心’に値段が付けられては、なに
かしらの‘しこり’が残る。
所有者の自発的返還、インド側より長期保管と返還への謝礼(金)で解決すれば
一番良い。そうすれば、所有者に‘インド人の心’が贈られる事になる。
この遺品はインドに帰り、マハトマ・ガンジー記念館に展示される事になるだ
ろう。遺品の所有者が‘さもしいか’‘さもしくないか’に全てがかかってい
る。
記憶が定かではないが、確かエリザベス女王の王冠のダイヤモンドもインドか
らの略奪品の筈。インド政府は返還を要求したが‘うやむや’になっている。
ーーー英王室はまさか競売にはかけないだろうが――――。
今回の中・仏の闘い、過去の歴史を振り返る良い機会になれば良いが…。
―― 2009/03/06記
インド政府の要請にも関わらず、マハトマ・ガンジーの遺品が競売にかけられ
てしまった。落札したのはインド人の大富豪で、落札価格は180万ドル。
二束三文の遺品で、予想落札価格は2〜3万ドルであった。それが破格の価格
で落札された。遺品所有者は、直前に競売取り下げを表明していたので、成立
するかどうかは2週間後となる。
落札したのは、インドのユナイテッド・ブリュワリーズ・グループ(UB)のビ
ジャイ会長、UBはインドでビール販売シェア50%を誇り、「キングフィッ
シャー」は誰でも知っている銘柄である。
21世紀に入り、航空業界に参入「キングフィッシャー航空」は急成長してい
る。現在は2011年「F1レース」のデリー開催に向けて頑張っている。
ビジャイ会長の個人資産は数兆円、180万ドルはポケットマネーだろう。彼
はマハトマ・ガンジーの遺産をインド政府に寄贈するといっているらしいが、
競売が成立しなかった場合はどうなるか?
結果的にはインド的な解決になるだろうが…。
180万ドルの落札、ビジャイ会長個人、そしてUBにとっても、かなりの宣
伝効果が見込まれる。インド人は「転んでもただでは起きない」
産経は記事で180万ドルと書きながら、見出しは1億8千万ドル、間違いだ
と直ぐ判るが、なかなか訂正しない。整理部の人は気がつかないのだろうか?
ーーー読者は吃驚するだろう。
= この稿おわり =
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