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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
☆ 乗用車輸出台数63.01%増加 ―――――――― 2009/02/20
世界景気後退で、先進国各国の乗用車販売・輸出が激減し、大幅操業短縮・大
量リストラが続いている最中、インドの乗用車輸出が大幅に増加している。

2008年4月〜2009年1月の乗用車輸出台数は27万1999台、昨年
同期は16万6859台なので、なんと前年比63.01%も増えている。

今年の1月も輸出は2万1530台で、前年比12.49%増である。輸出先
は…、多分アメリカだろう。輸出が伸びているといっても、まだまだ比較にな
らないほど小さな規模だが・・・。

最大の輸出メーカーは現代自動車で21万4900台、全輸出台数の80%弱
を占めており、前年比91.13%増となっている。現代は完全にインドを乗
用車の輸出ハブと位置付けている。

次は、マルチ・スズキ、1月から輸出を本格化した。更に、ルノー、フィアッ
ト、GM、ホンダ…、将来的には日産が輸出を対象とした乗用車のインド生産
を行う計画である。

国内市場での乗用車販売は停滞気味である。毎月、前年同期比減少したり微増
したりで、今期の販売台数は前年度並み、若しくは減少する可能性もある。

当然だろう。金融不安、自動車ローンの貸し渋り、一方、まだ金利が下がる可
能性がある。乗用車本体の値下がりもありえようし、各社が次々ニューモデル
を発表している。

わざわざこの時期に新車を買う愚か者はいない。暫し静観する、というのが、
普通の消費者心理だろう。金利が下げ止まり、新予算案が実施される4月以降
には販売は増加に転じるだろう。

輸出増加は、国内販売台数減少をカバーしている。インド国内の販売台数の減
少を、景気後退現象のシンボルのように捉えて騒いでいるアナリストもいるが
インドにはインドの経済背景がある。

乗用車ばかりではない。商用車の世界も明るい見通しが見え初めている。

昨年末、タタ・モーターズはバス生産の操業を短縮し、契約社員700人の契
約を満了としたが、先日、平常通りの操業、更には、増産体制に入る事を決定

新たに1650人の新規約社員を採用することを決めた。老朽化したインド国
内バス運行会社大手から、バスを大量受注した事や、輸出も視野に入れた増産
体制である。

2輪車の世界では、ヤマハが現在、インドを輸出ハブとすべく検討中である。
仕向け地は、ネパール、スリランカ、南ア、南米、そして日本市場やアメリカ
市場をも睨んだハブ構想である。

世界の乗用車・商用車・2輪車の生産体制が見直されている。

規模はまだ小さいが、インドをハブと位置づけるメーカーが増えてきており、
現在工場を建設中である。特に、一番厳しいといわれる欧州環境基準に対応し
た小型車の生産基地になる可能性が大きい。

インドの輸出が増える分、先進各国の生産が減少、各社の生産体制が変わる。
インドを考慮した生産体制の再編、部品メーカーの再編にも通じる。

ーーー自動車に関しても、インドの動向には要注意である。

                        = この稿おわり =
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