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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
☆ インドIT企業前年比30%増益 ―――――――― 2009/01/23
アメリカに端を発した世界的景気後退の中で、アメリカ依存度の高い「インド
IT産業は惨憺たる状況になる」と嘯[うそぶ]いていたアナリストをせせら笑
うような結果が出た。

インドIT大手のインフォシス社が1月13日、2008年度第3四半期決算
を発表した。売上高は前年同期比35.5%増の約1050億円、純利益は同
33.3%増の約300億円、2008年度通年(4月〜3月)決算予想は、売
上高・純利益共、約30%増を見込んでいる。

N紙は「海外、特にアメリカとの新規契約が激減する」と予想していたが、な
んと「第3四半期だけで30社の新規顧客を獲得した」と発表。思惑とは全く
逆の結果である。

アメリカの金融危機・景気後退が深刻化しだした昨年の夏、インドIT業界は
2008年度の見通しを前年比20%程度の成長に下方修正した。2007年
度の成長が前年比29%であったので、一見「大幅な落ち込み」に見える。

しかし、素直に数字を見れば判る事なのだが、世界中の企業がマイナス成長に
直面している時に、前年比20%もの成長を遂げれば、「惨憺たる状況」とは
全く逆で「大躍進の状況を継続している」といえるのではないだろうか。

インドIT業界4位のサティヤム社が、粉飾決算で沈没の危機にある。

激化する競争の中で、無理をして背伸びした結果だろう。このサティヤム社の
顧客の一部も、インフォシスなどに流れてくる。今や企業の合理化=IT化で
ありBPOである。

「コストの安いIT企業にアウトソーシングする流れ」は、止められない世界
経済の潮流である。それを読めずに、徒に不安を煽る報道は罪作りである。

13日、グジャラート州で「海外投資家向けサミットVibrant Gujarat Global
 Investors Summit 2009」が開催され、初日だけで444件、総額約13兆円
のプロジェクトの合意書(MOU?)が調印された。

経済特別区建設関連、発電所建設関連、IT事業、石油化学関連、その他イン
フラ関連が目白押しである。海外投資家の資金がインドに向けて流れている。

昨秋以降に緊急避難した外資が、友達と連れ立って戻りつつある。バブルでは
なく、実体経済に対する直接投資に姿に変えて還流し始めている。

1月10日、同じグジャラート州のムンドラ港から、スズキの世界戦略車「A
スター(欧州名・新型‘アルト’)」1534台を積んだ第1船が英国に向けて
出航した。

ムンドラ港では、地元業者・スズキ・日本郵船・欧州企業と合弁の自動車輸出
専用大型ターミナルが建設中であり3月にも完成する。将来的には、スズキや
日産がこのターミナルを使い、年間20万台ほどの輸出を計画している。

世界的経済後退が騒がれている中、インドも2008年度のGDP成長率を7
〜8%に下方修正しているが、再度、見方を変えれば、世界が不況に喘ぐ中で
7〜8%の成長を遂げようとしているインド、やはり注目に値するだろう。

N紙には、もう少し明るいポジティブな記事、を書いてもらいたいものだ。

暗い世界に明るいニュースを流し、光を投じるのもマスコミの役割だろう。

                        = この稿おわり =
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