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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
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☆ 景気後退?インドで酒とゴールドの消費急増 ――― 2008/11/28
日本の新聞は、連日「景気後退」の記事ばかり…。他の話題といえば某首相の
軽率発言、「社会的非常識の御仁」を国民が首相として認めたのだから仕方が
ないのだろうが、ここまで醜い・酷い・見苦しいと「何をか言わんや…」であ
る。それ以上に、品性の欠如は不快の一言、早く映像から消してもらいたい。
インドの新聞でも、世界景気後退の余波でインド企業も影響が出始めている、
との記事が日々掲載されている。特にSENSEX指数の急落は、インド人にかなり
ショッキングのようだ。
だが、世界の景気には関係ない「景気のよい話題」も多い。ーーー新規投資の
話題も多い。
インドでは、アルコール飲料の需要が急増している。
「アルコールは不況時には消費が拡大する」とよく言われるが、最近のインド
のアルコール消費増加は景気には余り関係ないようだ。
この数年、10〜12%のペースでアルコール消費量が増加してきたが、今年
はこのままで行くと18〜20%の増加となる見通しで、アルコール飲料産業
は‘空前の成長’状態にある。
インド人のアルコール飲料市場の特徴は、自宅で飲むアルコールが約80%、
バーやレストランでの飲酒は約20%、サービスチャージや、リカーを取り扱
えるライセンス料が非常に高いからである。ファイブスターホテルのバーの水
割り一杯の値段は帝国ホテル並みある。
今年の4〜10月は、バーやレストランの消費は10〜15%減少、自宅での
飲酒が20%強増加している。
増加の背景には、先ずは一般庶民に余裕が出てきたこと。冷蔵庫の普及、多種
多彩な海外ブランド品のインド国内生産の増加等々、様々な理由がある。
インド人はアルコール好きが多い。
宗教的理由で飲酒しない者も多いが、今まで経済的に飲めなかったもののほう
が圧倒的に多い。また、消費絶対量がまだまだ小さいので、成長率はかなり高
率になる。
増加しているアルコール飲料は、ビール、ウィスキー、ウォッカ、ジン、ラム
などに加え、最近はワイン・ブームになりつつある。ワインの消費量の増加率
は極めて高い。
インド料理にワインが合うとは思えないが、ファッション的要素が高いので流
行るのだろう。インド産ワインには三ツ星に認知されているワインもあり、今
欧州のワイン製造者・商社が市場・製造の両面からインドに注目している。
他方、インドの農村にも多少余裕がでてきた。農村でのシャンプーや甘いお菓
子の需要が急増しているのを知る人も多い。シャンプーや甘い菓子類の需要増
加は、経済成長期のシグナルのようなものだが、余り知られていないインドの
秘密がある。
インドの農村は、隠された金=ゴールドの大市場。世界で生産される金(現物)
の約20%に当たる500〜600トンはインドの農村が消費している。
今年のモンスーンは良好で豊作であったこと、世界穀物・綿花価格高騰のよる
恩恵、更に、今年度の予算で農民が抱えていた負債をインド政府が肩代わりし
てくれたので、農民の可処分所得が大幅に増えている。
高騰し続け、一時1トロイオンス1000ドルを超えた金価格も、7月以降値
下がり始めた。インド農民の金購入意欲が高まり、7〜9月の金の需要は前年
比65%増、その内、75%は宝飾品として取引されている。ーーー宝飾品と
いっても箪笥預金に近い。
金塊やコインの形態の取引は、規制があり面倒であると同時に、1個人あたり
の買い付け単位が小さいので、金塊やコイン購入にはならない、というのが実
態だろう。だが、1億世帯以上の農家が少量買えば、インド全体では巨額な金
の量となる。
毎年繰り返して買っているので、インドの農村に何千トンの金が貯蔵されてい
るか、実態は判らない。
インドの一般庶民、農民、8億人以上の貧民は、世界景気の後退には全く関係
なく、順調に成長しているようだ。インドには中国のような農民工はいない。
〜〜〜さぞ、明るい顔(前年比)をしていることだろう。
= この稿おわり =
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