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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
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☆ インドの日本食レストラン事情 ――――――――― 2008/11/21
インドに駐在する日本人が急増している。この1年で500人ほど増え、今は
3000人ぐらいになっている。駐在員・家族が一番欲し、苦労しているのは
日本食、日々インド料理ばかりでは胃がもたない。
だが、日本食材はインドでは入手困難、日本や近場のシンガポール、バンコッ
ク、ドバイなどで買い込んで、インドに持ち込まなければならない。新鮮な魚
や牛肉・豚肉などは夢の食材。
日本食の保管も大変である。インドでは大きい冷凍庫は必需品である。経済的
負担にもなる。
ある人に、インドでは日本レストランはどのぐらいあるのかと訊ねられた。
ーーー数えるほどしかない。数年前の記憶を辿ってみた。
ニューデリー地区には、
「田村」が2軒、最近ニューデリー近郊のグルガオンにも1軒出したそうだ。
元日航ホテルにある「さくら」‥‥閉店も近いという噂がある。オーナーとの
問題があるらしい。
今、どうなっているか分からないが「けやき」という炉辺焼きの店もあった。
あとは、オベロイとハイヤット、ホテル内に寿司や日本風鉄板焼きが食べられ
るレストランがある。ーーーこれぐらいだろうか?
日本食材屋の「大和屋」があり、日本人は重宝しているようだ。
ムンバイ地区、
タジ・ホテル内に「わさび」という店がある。ここの寿司は結構美味いという
評判だが、値段が超高い。寿司ネタは日本からドバイ経由ムンバイに持ち込む
そうだ。
タジ・ホテルは、近々ニューデリーのタジ・ホテルに「わさび2号店」を出す
予定と聞いている。
インド人と結婚した日本女性が日本レストランを始めたという噂も聞いたが、
夫婦仲が拗[こじ]れ離婚したと聞いた。日本レストランはどうなったかは定か
でない。
ムンバイ駐在中、マリオット・ホテルに日本レストランが開店したが、あまり
流行っていなかった。ムンバイ市内から遠いからである。今はどうなっている
か。
オベロイ・タワー(ヒルトン・タワー)の中に、日本風の‘うどん’などを出す
店もある。ーーームンバイ地区はこれぐらいだろう。
チェンナイ地区、
「赤坂」と「天竺」という店がある。近場で獲れる新鮮な魚を使った日本料理
も食べられるが、最近、リカー・ライセンスをめぐって州政府とトラブってい
るとの噂を聞いた。どうなる事か。
バンガロール地区、
日本レストランがあるかも知れないが、あまり耳にしない。
コルカタにいる日本人は少ないので、日本レストランは出そうにもない。
コチという街に、日本人がシェフとして雇われ日本風海鮮料理を出す店があっ
た。コチでは様々な種類の魚が獲れ、海岸で焼き魚にして食べさせてくれる店
も沢山あり、観光の名所になっている。3年前にそのレストランに行ったが、
確かに美味い魚であった。ーーーあれからどうなっているか…。
日本食らしい日本食が食べられるレストランはこれぐらいである。全部で10
店程度である。今は、もう少し増えているかもしれないが、日本人が少なく、
日本食材が入手しづらく、採算に合わない。日本人シェフも定着しない。開店
しては閉店する。この繰り返しである。
日本人ばかりでない。インドに駐在する‘外人’は急増している。
ニューデリー近郊に日本人村を造る構想まで出てきている。今後、日本人だけ
を対象とするのではなく、寿司・日本食の好きな‘外人’を対象に営業すれば
採算が合ってくるかもしれない。
外人にとっては‘日本食’は‘健康食’油っこいインド料理の油から解放され
胃に休息を与える料理でもある。日本レストランの出店を検討している起業家
もいる。ーーー早く出店して外人を救ってやってもらいたいものである。
ーーー現在ニューデリーに駐在している知人から連絡。
タジ・マハル・ホテルの「わさび」ニューデリー店は、今年の5月にオープン
したそうだ。寿司も食べられる。
昼食の寿司ランチは定価1500ルピー、日本茶やサービス料、チップなど入
れて、一人前ざっと2000ルピー≒4300円。寿司ネタからキュウリなど
の野菜まで、週二回日本から直行便で空輸、食材は極めて新鮮だそうである。
夜は酒や肴など入るので、1万円程度かかるが、日本の高級ホテルの寿司屋で
食べたと思えば、そう高くない値段である。シンガポール並みである。板前さ
んは日本人、インドも徐々に変わりつつある。JALのニューデリー直行便は
週7日、毎日飛んでいる。空輸も量が増えれば安くなるだろう。
ニューデリー近郊の日本人人口は約1500人〜2000人、最近はインド進
出のFSの為、数ヶ月間も長期出張するビジネスマンも増えている。
日本人ばかりではない。外人にも寿司ブーム、寿司レストランが流行ることは
間違いない。但し、問題は日本食材や日本酒・焼酎の高額輸入税とリカー・ラ
イセンスである。
輸入税に関しては、インド・フランス間でワイン輸入税の軽減の交渉中、意外
と早く軽減されるかもしれない。
インド商工相と二階経産相の間で合意された「日本人村」建設構想、実現の為
には日本食材や酒などの高額な輸入税とリカー・ライセンス問題が大きな障壁
となる。外資導入策の一環として、早く障壁を取り除いてもらいたいものであ
る。
〜〜〜そうすれば、日本人の食環境もかなり改善されるだろう。
―― <注意>
ニューデリー市内を歩くと「銀座」とか「ふじや」とか、日本名のレストラン
に出くわす。日本レストランだと勘違いして飛び込む日本人旅行客がいるが、
これらのレストランは‘中華レストラン’である。今から50年程前に起こっ
た印中国境紛争の時、過激なインド人の襲撃を恐れて、店の名前を中国名から
日本名に変えた経緯があると聞いた。
当時のインド人が「中国名と日本名を判別できたのか?」と疑問に思ったが、
それは兎も角、今は、インド風味の中華レストランになっているので要注意!
= この稿おわり =
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