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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
☆ ニューデリー近郊に日本人村建設構想浮上 ―――― 2008/10/31
インドは日本人家族が生活するには厳しい場所である。過酷な自然現象に加え
物質面、衛生面、文化面、治安面、日本とは全く異質の世界である。

文化面の違いは面白くもあり、異国情緒を楽しめる。治安面に関しては、イン
ドでは強盗・殺人事件は滅多に発生しない。精々こそ泥程度、但し、こそ泥は
日常茶飯事、油断禁物である。特に使用人のこそ泥には、かなり気を使う。

物乞いも多い。だが、慣れれば日本より治安は良いかも知れない。問題は物質
面、衛生面、また精神的に息抜きが必要であるのにレジャー面は皆無に近い。

 何でもあり 何にもない国 インドかな

5年ほど前に、こんな川柳を詠ったら、駐在員の奥さん連中は「全く同感!」
と涙を浮かべる人もいた。大分苦労していたのだろう。インドには、生活に必
要な物は何でもあるのだが、日本人が満足できる質の物は‘何にもない’に等
しい。

最近は大分‘質’は向上して入るが、常に‘大丈夫だろうか?’と一抹の不安
が伴う。特に、女性・子供には大変な場所である。さらに、衛生面、インドに
はサーズ菌以外の全ての病原菌が存在する。高級レストランでも不安が伴う。

ーーーいつの間にか、皿やコップをティッシュで拭く癖が付いてしまう。

緊張した毎日、気晴らしに何かしようと思っても、レジャー施設は‘皆無’に
等しい。精々ゴルフ場がある程度である。飲み屋もない。プールも会員制が殆
どである。幾ら暑くても、安心して安く行けるプールがない。

日本企業のインド進出が中々進まないが、その理由の一つに‘生活環境インフ
ラ未整備’がある。

先日、二階経済産業省大臣とカマルナート商工相がニューデリー近郊に「日本
人村」建設する事で大筋合意した。日本人が快適に生活するのに必要な‘日本
人が満足できる’マンションや、ショッピングセンター、レストラン等、設備
や店舗を集積した「複合都市建設計画」である。

もっとも、この考えは、カマルナート商工相は5年前から日本側に提案してい
た。日本側がやっと動き始めた。インドの重要性を認識し始めた結果だろう。

日本村、どんな店や施設が要望されるか?

今、インド駐在員の要望を聞けば直ぐ判る事だが、幾らでもある。全てがビジ
ネス・チャンスでもある。思いつくままに列挙すれば、

日本食レストラン=現在、全インドで8店ほどしかない。半分は5スターホテ
ル内)寿司屋、蕎麦屋、ラーメン・ギョウザ屋、日本風中華料理屋、焼き鳥屋
焼肉屋、日本味のカレー屋、日本食材屋=現在ニューデリーに1店のみ)

赤提灯、カラオケ屋、雀荘、美容院・床屋、日本の化粧品・薬屋、貸し本屋=
特に漫画)CDレンタル、日本語が通じる病院=特に小児科・歯科医)プール
ゴルフ場等々、現地日本人の要望は様々、多種多彩だろう。

兎に角、現在「日本人が満足できるものは殆ど無い」というのが実態である。
衛星テレビ放送の充実も必要である。ーーーNHK次第だが…。

ただ、実現するには課題が多い。

日本食の原材料の確保・配達問題をクリヤーしなければならない。特に食肉は
現在輸入禁止である。新鮮な魚類の確保は難しい。可能だが高くつく。

製品一般の輸入関税は高い。飲料用アルコール取り扱いライセンス取得は難し
い。賭け事が伴う雀荘は許可が出るか? 日本人の医者による病院の開業は許
可が出るか?(今は規制されている)等々、コスト的問題と法規制の問題が沢山
ある。宗教的問題も多い。

だが、牛肉も豚肉もインド国内で入手可能である。インドは、世界第4位の牛
肉消費国。探せば美味い牛肉は手に入るだろう。豚肉も探せば出てくる。イン
ドの漁獲量は多いし、魚の種類も多い。

問題は鮮度である。卵などは、今でも新鮮で‘生卵’で食べられる卵が手に入
る。ーーー委託生産になるが…。

インドを知り、頭を使い工夫すれば材料面は何とかなるかもしれない。法規制
の問題は、EPA交渉の課題となるだろう。是非、多くの日本企業が集まり、
日本の頭脳を駆使して、魅力的な「複合日本村」を建設してもらいたいもので
ある。

ついでに、生け花教室や柔道・空手道場などの文化教育施設を作り、日本の文
化・日本の精神、日本人のマナーをインドに知らせる基地にもなってもらいた
いものである。

マナーさえ良くなれば、インド人のイメージが格段に上がるのは間違いない。

                        = この稿おわり =
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この記事は、メールマガジン「縄文塾通信」2008年11月25日発行第352号に転載して頂きました。とても真面目で 面白い、素晴らしい無料マガジンです。
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┌──────────「縄文塾通信中村忠之主幹のコメント」
偽物チャイナに混沌インド、この2つの大国は本当に掴みどころがない。あの有名なカースト制にしろ、嘘か真か、上下並んだ カースト同士で結婚すれば、もう一つ新カーストが生まれるとか。そうなると、いずれはどちらが上か下か分からなくなるだろ う。
一度この国を訪れた人は、病みつきになってまた行きたくなるか、もう2度と行きたくなくなるかのどっちかだということだ。幸 か不幸か、私はこの二超大国に行ったことはない。もう歳だから、実地を知らずに一生を終わることになるのがちょっぴり残念で もある。ただ「異国に死す」としても、他の国にしたい思いも捨てきれぬ。

もっとも、これからの「アジアの時代」、否応なく絶対に付き合っていくべき国だから、そんな戯れ言はきっぱり捨てるべきだろ う。
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘ └→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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