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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
☆ 中印バブル?日米欧景気2番底? ―――――――― 2009/11/04
産経に「中国・インド経済はバブル現象?」という記事があった。

ブルームバーグのコラムニストが書いたコラムの翻訳で、「産経には責任はな
い」という注釈付きであった。専門家の意見なのであろうが、なにか粛然とし
ない内容であった。

ーーー理論先行・現実無知、学者にはありがちなシナリオであった。「バブル
は異常な程に膨れ、飽和状態になると弾ける」

現在の状況は、バブル崩壊による損失を上手く逃げきった一部のファンドが、
金融危機からいち早く脱出した中国とインドに流れている、のが実態だろう。

上海総合指数もSENSEX指数も、この一年の最安値に比べ、それぞれに約
1.8倍、2倍強に上昇している。

株価上昇の原動力は‘外資による買い’である。それをバブルといえるのかど
うか…。

両国とも特殊な市場、性格が異なり、同一次元で決め付けるのは無理がある。

欧米日の景気回復は大幅に遅れ、早くても2010年後半、2011年にずれ
込む可能性が大きいという見方が一般的である。今、巷では「2番底」を懸念
しているアナリストも多い。

中国とインドは、バブル崩壊による景気後退状況から脱し、既に回復基調から
成長基調に戻りつつある。投資家にとっては両国共「安全地帯」であり、成長
を見込んだ「格好の投資対象」だろう。

今年の中国のGDP成長率は8%、インドは6.5%を見込んでいる。

インドの場合、金利やインフレを云々する学者もいるが、企業の利益率が極め
て高く、殆どの企業が好決算となっている。外資直接投資も急増している。

ーーーだが、バブルの匂いは感じられない。

インドは「需要が供給能力を大幅に上回っている市場」「新たな需要が急速に
拡大している市場」である。インドは‘何でもあるが何にも無い’国である。
ーーー何でもあるにはあるが、質的に陳腐な物ばかり、リプレース市場は極め
て大きい。
電力は不足、水も不足、自動車も不足、輸送能力も不足、鉄鋼も不足、化学・
化石製品も不足、ホテルも、外人用住居も病院も学校も娯楽施設も、美味しい
お菓子も、質の良い文房具やシャンプーも全て不足している。実需は大きい。

一番不足しているのは‘資金’だろう。

インドに投資されている資金は、実需をカバーする為に使われる。今後は固定
資本・設備投資に資金が回る。単なる投機ではない。

投資家の中には多くの富裕NRI=非居住者インド人)がいる。彼らの一部は
インドでの起業を狙っている。バブルは飽和状態になれば弾けるだろうが、現
実のインドは‘飽和状態’には程遠い状態にある。

株価上昇は、更なる投資を呼び込み、IPOを活発化させ、企業に増資を実施
させ、国有企業の株式売却を早める。結果的に、インドの欠陥である資金不足
を補う役割を果たす事になる。ーーー商品も資金もインフラも、飽和状態にな
るのはかなり先、数十年先の事だろう。

インドは多様性の国、一面だけを見てインドを語ると可変しくなる。特に平均
数値で分析し、総合的判断すると見誤る事になる。それは中国も同様だろう。
質は違うが…。

経済学の常識には収まらない大国である。従来の分析方法、予測方法は通用し
ない。なるようにしかならない国だろう。

ところで、最近「2番底」と1う話を良く聞く。

日米欧の国家財政、地方財政、産業空洞化、失業率、デフレ状況、その他多く
の事象を見ても、不況克服の道は極めて険しい。「2番底」がきてもおかしく
ない。だが、

ーーー底は将来からしか判らない。日米欧は「2番底」に陥るかもしれない。
なるようにしかならない。

だが、内需依存率が高まりつつある中国とインドには「2番底」の影響は軽微
と思われる。むしろ、その間に両国への外資の流入が増大するだろう。そうな
ると両国ともプラス要因になる。

ーーー既にアメリカ資本及びR&D拠点ののインド・シフトが進行している。
その動きをどうみるか…。

                        = この稿おわり =
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