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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
☆ 原発と自然災害・地震津波洪水 ――――――――― 2009/10/07
インドのマンモハン・シン首相は、2050年までに、現在の原発発電能力を
100倍強の47万メガワットにすると公言した。現在進行中の「原発建設第
2次建設計画」は2011年に終了する。

数年前に設定した2012年から始まる「第3次原発建設計画」は第2次終了
時の発電能力の80倍にする計画であったので、今回公言した100倍強は計
画通りの数字で、何も驚くべき新しい数字ではない。

地球温暖化問題を上手く活用し、世界の理解と協力を取り付ける為の、そして
インド国民の賛同を改めて得る為のデモンストレーションだろう。

しかし、原発は常に危険を伴う。

近年、自然災害の規模が年々大きくなってきている。つい最近だけでも、サモ
アやスマトラで大地震、フィリピンを襲った台風16号、その台風16号の影
響で東インドは大雨による洪水に襲われている。

2004年末のスマトラ沖大地震による津波は南インドを襲い、チェンナイに
ある原発が危ないとインド政府を震撼させた。津波は海外線から陸中1〜1.
5km襲ったが、幸いにして原発の手前で引いていき難を逃れた。

自然災害はいつ何時、何処を襲うか判らない。

47万メガワットの発電、発電能力1000メガワット規模を平均とすれば、
単純に計算してインド全土470箇所に原発が建てられることになる。

インドは地震が少ない国である。地盤も固い岩盤の所が多い。だが、近い将来
には工業地帯になるだろうと予想されているグジャラート州は、2001年1
月にマグニチュード6.9〜7.9の大地震を経験している。

グジャラート地震は数万人の命を奪った。場所はパキスタン国境に近いところ
で、都市部への影響は軽微であったが、今後、都市部を襲う地震が絶対ないと
は断言できない。相手は自然である。多くの原発を抱えるリスクは多々ある。

1.自然災害…地震、津波、洪水等々…インドの場合、自然現象の規模が大き
  い。

ーーー自然災害以外にも、種々リスクがある。例えば、

2.テロリストの攻撃目標になりやすい。

3.燃料用ウラン、プルトニウム輸送時のリスク…テロリストの攻撃目標にも
  なる。

偏在する原料ウランの確保や、プルトニウム生産・確保と輸送、放射性物質処
理・廃棄物の問題も出てくる。インドだけの問題ではない、地球全体の問題で
ある。

地球温暖化問題の観点で、CO2を発生させないクリーン・エネルギーとして
原発建設を容易に容認する風潮になりつつあるが、当然の事ながら「新たな危
険を創出」し、「放射能の危険を増やし分散させる」ことに繋がる。

CO2発生と同等、むしろ、それ以上に大きな問題になるだろう。「個々の国
の問題ではある」と言われればそれまでだが、他の策はないのだろうか?

インドは「トリウム・サイクル」を真剣に研究中…。

トリウム・サイクルの技術はアメリカが持っている筈。何故アメリカは技術を
提供しないのであろうか?

トリウム・サイクルに関しては下記参照下さい。
http://dankaisedai.iza.ne.jp/blog/day/20080624/
http://dankaisedai.iza.ne.jp/blog/day/20080723/
http://dankaisedai.iza.ne.jp/blog/day/20090125/

                        = この稿おわり =
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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。 
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