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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
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☆ 嫁入り道具がポイント、巨大な農村市場 ――――― 2009/09/09
ーーー今まで「貧困に窮する農村」を「市場」として見る者は多くなかった。
だが、昨年来、家電やバイクなどの業界では農村市場を注目し始めている。
その根拠を解き明かしてみた。
国連推計による現在のインドの人口は約12億人、その内農村部住民は約8億
人)2億1600万世帯、平均5.5人家族(子供3.5人)…農村部は子供が
多い。6人家族が平均だろう。
平均20歳前後で結婚…農村部の結婚年齢はもっと若い。14〜15歳で結婚
する女性も多い。男女比率は全国平均では男性10に対し女性9だが、計算上
同率と仮定し、インドでの1年間の結婚式の数を単純に算出してみた。
3.5人÷20年×2億1600万世帯÷2(男女一組)=1890万組
1890万組の結婚式の内、3分の2は農村部での結婚式である。農村部での
結婚式数は単純計算上は1260万組であるが、都会より子供の数が多く、結
婚年齢が若いので1400万組ぐらいと推定される。
北インドの悪弊である‘ダウリ’が全インドに広がりつつある。
インドでの結婚は、親が相手を決める形式が殆どである。結婚式も親同士が話
し合い準備する。花嫁側は、事前に婿側から要望された「嫁入り道具」を持参
しなければならない。
婿方が嫁入り道具に不満足な場合、花嫁は虐められる恐れがある。虐められ、
挙句の果てに偽装自殺にまで追い込まれるケースは年間1万件を越すといわれ
る。=「ダウリ」慣習である。
結婚後、婿側から何かを要求された場合の逃げ道として、嫁は「金」=「宝飾
品」を「隠し資産」として身に着けて持参するのが普通である。何かの場合に
は「金」は現金に換金される。
世界で算出される金の20%はインドの農村の実需である。農民は娘の結婚の
為にせっせと蓄財する。他方、間引きの件数も増えてきている。男女比率が1
0対9から8台に下がっている地域も増え、社会問題になっている。
注目すべきは「嫁入り道具」「三種の神器」の内容である。
生活必需品、最近は冷蔵庫やテレビなどの電化製品やバイクなどが増えてきて
いるようだ。
インド全体の電化率は、5年ほど前は56%といわれたが今は60%台になっ
ており、電化が急速に進んでいる。だが、農村部の電化率はまだ50%台と推
定される。
家電製品に関していえば、電化率を50%と仮定しても、農村部の嫁入り道具
=電化製品の需要だけで、毎年1400万組の半分、700万台近くあるとい
える。全くの新規需要である。当然、嫁入り道具以外の需要もあるだろう。
3種の神器が、どのような品物に、どのような価格帯に変わっていくか、家電
メーカーや2輪車メーカーの商品販売戦略策定の大きな要素となっている。
インド政府は、インフラ整備の重要課題の一つとして、発電所建設を急いでい
る。今後、電化率が向上すれば、嫁入り道具需要も確実に増える事になる。
嫁入り道具ビジネス、これからは目を話せない。
母体が巨大だけに、数字も巨大である。特に9〜11月の需要が多い。
ーーーインド経済の回復を早めるかもしれない。
= この稿おわり =
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