┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━┓ |
┃ ┃ ┃ ┃ |
![]()
インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
|
☆ インドの人災 ――――――――――――――――― 2009/07/22
〜〜〜「プロブレム ノープロブレムが プロブレム」
ニューデリー地下鉄の高架橋が崩落し、犠牲者が出る事故が起こった。
昨年10月に続き2回目の崩落事故である。関係者は設計ミスと言っているが
「人災」だろう。何かに不安を感じたり、疑問を抱いたりした時、インド人に
問いかけると、返って来る返事は「ノープロブレム」。
今回の事故、高架橋を支える柱に‘ひび割れ’がある事を知っていながら放置
していたらしい。良く調べないで「ノープロブレム」とやり過ごした結果が崩
落、正に「インド人の性格が招いた人災」といえる。
ーーーインドでは、この種の事故・珍事は多い。
例えば30年ほど前の珍事。
観光地で有名なゴアの海上に橋を架けることになり、両側から工事を始めた。
数年後、かなりのズレが出ているのが判明したが、工事続行、最終工事段階で
も双方主張を譲らず工事は長期間中断、
‘俺は悪くない’と絶対に自分の非を認めないのもインド人の特徴だ。結局、
中央部分にカーブを付けて連結することになったらしい。その後、どうなった
か判らぬが、当事者同士は「ノープロブレム」ーーー「世界でも珍しいユニー
クな橋」で「お笑い」にしてしまったとか…。
「ノープロブレム」には、日常生活でも悩まされる。
ムンバイからニューデリーに転勤した際の出来事。
移動予定の2ヶ月前に住居を決め、その時に総務部担当に、家の中のリノベー
ションと家具の手配を頼んだ。当然、オーダーする家具の明細は説明しておい
た。
2ヵ月後にムンバイからニューデリーに移動、早速住居に行った。
リノベーションは完了していたが、家具が全然、揃っていない。「どうしたの
か?」と聞いたら、「ノープロブレム」「移動してから最終確認をして欲しい
と思って」「今日、最終オーダーするので直ぐに設置できる」である。
最終確認し、直ぐ設置するように指示したが中々家具は揃わない。理由は「特
注なので、今作っている最中、もう直ぐ出来上がる」である。お蔭で1ヶ月以
上ホテル住まいとなってしまった。ーーーそれはそれで良かったのだが…。
略々1ヶ月ほど経って、やっと「家具が出来上がり設置した」との連絡があっ
た。だが…、肝心の女房特注の「食器入れ」がまだである。接客数が多いので
食器の数も多く、女房は激怒。
兎も角、暮らせる状態にはなったので住居に移動したが…。直ぐ担当者を呼び
問いただしたが、返事は、「ノープロブレム」「先日、家具屋にオーダーして
ある」である。
数日後、来たのは家具ではなく、汚らしい板と大工道具と職人、職人は寸法を
測り、サイズを決め、裏庭で家具を作り始めた。約20日で出来上がったが、
それから塗装、家中に塗料・ニスの匂いが充満し、大変な目に遭った。
担当者が見に来た。2ヶ月も遅れたことなど一切意に介せず「ビューティフル
!」の「ひと言」だけである。キッチンのできが悪いと女房が苦情を言うと、
またまた「ノープロブレム」「キッチンを使うのはクックなので問題ない」で
ある。
女房は激怒。だが何故に女房が激怒しているのか担当者は判らず、唖然として
いた。怒っても仕方がない。これがインド流だと諦めるしかない。
後で聞いたが、その担当者は某財閥の元令嬢だそうだ。感覚のズレは裕福病か
らくるものだろう――――。
インド人の性格から起こるトラブル、時間的感覚と生活慣習の差、これに慣れ
るまで大変である。後々、殆ど全てがジョークや小話に変わる。日本に帰って
インド仲間と飲む時の‘酒の肴’となる。(^○^)
= この稿おわり =
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
|