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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
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☆ インドの強さ、印僑(NRI)の存在 ――――――― 2009/07/15
世界の移民集団…4大集団は、華僑・印僑・ユダヤ系・アルメニア系。だが、
それぞれ移民の歴史が異なり、質が違う。
インド系移民(通称「印僑」)、現在はNRI(Non−Resident Indian)、今のイ
ンド経済を支える重要な存在であり、インドの株式市場を動かす大勢力でもあ
る。
NRIとは、海外に移住し、現在インド国籍を持たないインド人、2005年
当時で約2千万人いると言われたが、実態は2千万人より遙かに多いだろう。
インド国籍で海外で働いているインド人の数は対象外である。その数を入れれ
ば、2千万人を遙かに超えるインド人が海外にいる。
NRIで典型的なのはフィジー、人口の約38%をインド系が占める。マレー
シアは約8%、ミャンマーは約5%がインド系である。彼らの国籍はインドで
はない。現地に土着化している。
数年前、インド政府が調査し発表した統計資料によると、海外にいるNRIは
110ヶ国、約2千万人、上位7ヶ国は、1.ミャンマー290万人 2.ア
メリカ168万人 3.マレーシア167万人 4.サウジアラビア150万
人 5.イギリス120万人 6.南アフリカ100万人 7.カナダ85万
人。
大昔は別として、この200年間のインド人移民は、18世紀末、イギリスが
支配完了した世界各地での「植民地に於ける開拓事業」開始と共に始まった。
当時イギリスは産業革命の頃である。世界史的意味のあるのは1830年、英
・印の貿易(輸出入)バランスが均衡、インドが対イギリス交易で入超に転じた
年でもある。
余剰労働力を抱えたインド、イギリスは、比較的高い技術を有するインド人労
働者=農民を砂糖栽培・生産拡大の為、世界各地に送った。
西インド諸島、フィジー、マレー半島。画期的なのは、1869年のスエズ運
河開通、西欧のコメ需要に目をつけたイギリスは、マレー半島と、特にミャン
マーに狙いを定め、多数のインド人を米栽培の為にミャンマーに送り込んだ。
さらに、1870年代から拡大したコーヒー・紅茶のプランテーション栽培、
イギリスは多数のインド人を植民地に送った。旧大英連邦、現在のコモンウェ
ルス、54各国18都市には多数のインド人がいる。
送られたのは農民・労働者ばかりではない。
技能保有者、事務員、管理者、プランテーション経営の為、多くの職種のイン
ド人が海外に送られた。それとは別に、現在活躍している財閥の先駆者達も、
ビジネス拡大の為に精鋭部隊を海外に派遣した。
交易と金融業が主業務であった。使用言語は英語である。東南アジアでインド
系のマネー・チェンジャーが多いのは、この頃の名残だろう。アフリカや中東
諸国にも多くのインド移民がおり、その国の経済の中核を担っている。
アフリカや中東諸国とビジネスをすれば直ぐ判る。交渉に出てくる担当者若し
くはGMクラスは殆どインド系である。所謂「印僑」である。根っからの商人
である。
農業から経営者まで、様々なインド系が世界各地におり地元に根付いている。
このNRI=印僑)を梃子に、今、多くのインド人が世界に飛び出している。
インド国籍のまま海外で活躍しているインド人も多い。アメリカにはインド系
は300万人強いるといわれる。中東等への出稼ぎ労働者、彼らのインド向け
送金は年間数百億ドル、インド経済を支える貿易外収入で大きな役割を果たし
ている。
更に、最近は投資部門で大きな存在になってきている。
アメリカにいるNRI、年収100万ドルを超える者も多い。イギリスでも、
多くのインド人がビジネス世界で活躍している。
良く見えぬ「NRIの資力とネットワーク」、インド経済発展の一つの原動力
になりつつある。根っから商人のNRIはインドを‘格好の投資対象’と見て
いるようだ。
ーーーインドを‘不思議な国’にさせている一因でもある。
= この稿おわり =
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