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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
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☆ 日本に帰化したインド女性起業家の夢 ―――――― 2009/07/08
先日、インド仲間から「面白いインド人を紹介するから一緒に飲まないか」と
誘われた。久しぶりにインド人とインド談義を肴に飲むのも一興、と快く応じ
た。
現れたのは、目が大きく、睫毛が長く、色黒で小柄な、典型的な南インド女性
のNさん、バンガロール出身、日本に来て9年目、日本語はベラベラである。
多少食事に気を使い焼鳥屋に行ったが、Nさんはすっかり日本人化しており、
日本食もアルコールもOKであった。
Nさんは、コンピューターアプリケーションの専門家=MCA・マスター)で
ある。2001年に日本に来て、専門学校の講師をやったり、GEなどに勤め
たりしながら勉学に励み、今年の3月に法政大学大学院のMBAを取得、現在
起業家の道を歩み始めている。
Nさん曰く…
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日本には‘インドが欲しいもの’‘インドに足りないもの’が山程あります。
殆どのものをインドに持っていきたい。特に中小企業(下町)の技術などは、ど
れをとっても素晴らしい。今のインドには無い技術ばかりです。
中小企業の経営者は、持っている技術を有効活用しようと日々努力しているよ
うですが、海外、特に「インドで活かす術」を知らない。インド企業は日本の
技術を導入したがっていますが、「どうしたらいいか」「欲しい技術を持つ日
本企業を探す術」を知らない。
私は、日本の技術を欲しがっているインド企業とのネットワークがあります。
日本の中小企業に呼びかけ、日本企業の技術をインドに紹介し結びつける事が
できれば、日本企業にとっても、インド企業にとってもハッピーでしょう。
また、インドの実態を知ってもらう為のセミナー開催や、インドに進出したい
と思っている日本企業の職員研修などを行い、インドの知識を深めてもらう、
そんなビジネスも展開したい。
インドの為になり、そして日本の為になるビジネスです。
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得意のITを駆使し、日本とインドの橋渡しビジネス、マッチング(仲人)ビジ
ネス…。
Nさんは、夢を実現する為に「グリーン ジャパン」という会社を設立、更に
夢のビジネスに骨を埋める決心なのだろう、日本国籍に帰化してしまった。今
は日本人起業家である。
趣味は「和太鼓」と「美空ひばり」、焼鳥屋では、梅酒を数杯飲んでいた。
ーーーNさんにとって日本は正に‘ジパング’‘宝の山’のようである。
日本の中小企業、特に下町企業や地方小企業の多くは、高度且つ洗練された技
術を持っている。研究開発にも熱心である。だが行き詰っている企業も多い。
ーーー日本という小さな市場、限られた市場で凌ぎ合っているからだろう。
飛躍したいと思っている企業も多い。だが道は険しい。まず第一に、英語に弱
い。ITに弱い。海外に討って出る度量に欠けている。度量があってもやり方
が判らない。
ーーー更に海外の知識に乏しい。インドの知識などないに等しい。
Nさんは、そんな日本の企業に大きなビジネス・チャンスを見出したようだ。
Nさんには、インドに関する知識はもちろん、IT能力、インド国内でのネッ
トワーク、日本にいるインド人コミュニティーとの繋がり等々の強みがある。
日本企業が何年かけても習得できないインド独特の文化慣習とビジネス流儀、
インドを攻めるにあたって、日本企業の弱点となっている部分をインド人が補
い、相互協力関係と信頼関係が築き上げられれば、様々なインド・日本合作ビ
ジネスが展開できると思う。
インドの為にもなり、日本の為にもなる。日本人となったNさんのような人を
有効に活用すれば、苦境に陥っている日本の中小企業に活路を提供できるかも
知れない。
Nさんが今後どのようにジパングにアタックし、夢を実現するか期待したい。
= この稿おわり =
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┃ ┃ お寄せいただきましたご意見や感想。
┗━┛ ┌──────────「Hal さん」60代@男性@自営業@海外
はぐれ雲様、今回、またまた興味横溢のお話を有難うございます。
日印企業交流のために日本に帰化されたNさんの勇気を称え、大いに見習わな
ければと思っています。
インドに在住しておりますと、本当にこちらの人のアイデア不足、工夫不足、
美的感覚不足・・・に、あきれることが多々あります。以下のことは、はぐれ
雲さんには言わずもがなのことなので、飛ばしてお読みください。
基本的にお酒も飲まない、タバコもすわない、肉も食べない精進潔斎の生活を
受け入れている人が多く(そのくせAIDS感染率は世界有数ですが)、幼少の
頃からクリケット以外には小説も漫画も、日本なら物心つけば嗜む将棋のよう
なゲームも、クラシック音楽も絵画もたしなむことがないようで、
----インド風のセクシーなダンスとミュージックは、子供の目も気にせず四六
時中TVで流れていますが----
かなり高い教育を受けた人でも、いや、理科系の高い教育を受けた人ならなお
の事、情緒、感性は四角四面でサバサバしています。それが発想力、技術力の
貧困につながっているのかなと思います。
ようやく日本企業もインド進出に本格的になりかけているようで、ここチェン
ナイでも、これまで見かけなかった顔が、団体でホテルなどで夕食を摂ってい
るのを見かける機会が多くなりました。
まだ韓国からの5千人には遥かに及びませんが、心強い限りです。
当方も、日本語を話し、書けるインド人の需要が増えてきた事態に応えて、当
地でそのための法人を設立しました。
勝手な思いですが、はぐれ雲さんの謦咳に親しく接することができればと願っ
ておりますと共に、ぜひともNさんともお知り合いになり、当地で事業を進め
ていくためのアドバイスなどを頂ければと思います。
まだ帰化までは考えておりませんが、大変考えることの多い記事でした。有難
うございます。
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┌──────────「はぐれ雲さんから」
近々、新たな日本人起業家がチェンナイへ行く予定です。申請予定の会社の名
前は「焼き鳥屋」、発想は兎も角、日本の若者のチャレンジが始まってます。
チェンナイ…、シェラトン・ホテルの南インド料理・レストランの味、‘心地
よい感触’が今でも残ってます。韓国焼肉屋が増えているようですが、韓国料
理が先行し、その後に日本料理が入るのも面白いビジネスモデルでしょう。
チェンナイは、グルガオンと比べ、比較にならない程に面白い都市、何故日本
企業が判らないのか不思議です。
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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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