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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
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☆ インド経済に不安材料・モンスーンに異変 ―――― 2009/07/01
6月初旬、平年通りに南インドにモンスーンが上陸した。今年も順調と思われ
た。だが、その後モンスーンは停滞して動きを止め、中々北上しない。
先日「再び北上し始めた」という甘い観測があったが、現在モンスーンは期待
通りに北上し始めず、主要穀倉地帯である北インドに「旱魃の不安」が高まっ
てきた。
6月の雨量は現在、平年の55%ほど、主要農産物の播種時期だけに農民は気
を揉んでいる。既に10日ほどの遅れとなっている。雨が降らないと種も蒔け
ない。
原因は定かではないが、5月下旬に西ベンガル・オリッサ州を襲ったサイクロ
ン「Aila」がモンスーンの活力と湿気システムを狂わせてしまったらしい。
現在、小麦や米の「政府在庫」は十分にある。
更に、本年度の予算で、貧民には月に25kgの米や小麦を、1キロ3ルピー≒
6円で供給することを公約しており、当面、社会不安の心配はない。
だが、雨量が少なければ、今年度の農作物収穫が減少し、農民の収入が減少す
る。地方での消費が落ち、インド経済全体に悪影響を与える。
マンモハン・シン首相は「モンスーン到来の遅延と小雨量はインドにとり非常
に深刻な問題である」として、緊急会議を召集、対策を検討する事になってい
る。
北インド、ニューデリーの住民は、5〜6月の酷暑、頻繁に起こる停電、水不
足に疲れきっており、雨を今か今かと待ちわびている。湿度はカラカラで砂漠
状態である。
通常は6月下旬にモンスーンはニューデリーに到達する。だが2002年、北
インドでは7月下旬まで雨が降らず、大旱魃になった事がある。インド各地で
神頼みの雨乞いの儀式が繰り広げられた。だが雨は降らず、多数の農民が自殺
に追い込まれた。
現在、アラビア海とベンガル湾域のモンスーン雲を調査しているが、あまり良
い状態ではないらしい。黒雲が発生しないことはインドにとって暗雲である。
この1〜2週間のモンスーンの状況次第では、インドのGDP成長率は0.5
%程度下がる可能性がある。
「風が吹けば桶屋が儲かる」
大手乳製品メーカーであるAmul社によれば、アイスクリーム売り上げは前年比
40%増、韓国LG社の冷蔵庫・エアコンの売り上げは上々で4〜6月の予想
は25〜30%増、農村部の伸びが大きいと説明している。
インドの経済成長の勢いが、悪いモンスーンの影響を凌駕するか?
徐々にインドの経済構造が変わりつつあるが、悪いモンスーンはインド経済の
成長をスローダウンさせる要因であることは間違いない。問題は、どの程度悪
影響するかである。総選挙が済んだ年だけに、政治的不安は起こらない。
兎も角、この1〜2週間で、今年の「今年のインド経済の傾向」が判る。多少
スローダウンすることは間違いない。
空中に湿気がなければ人降雨も不可能である。インドの自然は中国とは違う。
もうすぐインド各地で様々な雨乞いの儀式が見られるかも知れない。運良く雨
が降り始めれば、インドは歓喜の声を上げるだろう。
= この稿おわり =
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┃ ┃ お寄せいただきましたご意見や感想
┗━┛ ┌──────────「sk4641234さん」50代@男性@東海
今年のインドは、雨不足により経済成長率への影響が懸念され始めています。
政府の予測では今年の成長率予測は約6〜8%とされていますが、これは農村
部の好調な消費が支えとなっています。
昨今のインドの好調な消費は、はぐれ雲さんのおっしゃるとおり 天候に恵ま
れ(適度な雨)たことにより農業収入が増加し、農村の購買力が向上したことに
よるものでした。テレビ、自動車、シャンプー、石鹸も全部雨のおかげです。
しかし最近の雨不足により、穀物などの収穫が減り、食料のインフレを招き、
政府の支出計画が大きく損なわれ、期待されていた経済成長への影響がでるの
ではないかと言われています。
8月から9月にかけてのモンスーンシーズンには、菜種、米、サトウキビなど
の栽培に雨が必要です。また、雨不足が長引けば、小麦の収穫にも影響が出る
可能性があります。
インドの人口の2/3は雨の恩恵を受けて農業を営んでいます。インドGDP
に農業が占める割合は18%。灌漑設備の不十分なインドでは、6割の農地が
降雨に依存しています。
もし悪い予想が当れば、インド景気の恩恵を求めて投資を進めている日本企業
にも影響が出てくるでしょうね。
天候不順はインドに限ったことに非ずで、現在の日本の長梅雨も景気に水を差
すことがなければと願うばかりです!
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┌──────────「はぐれ雲さんから」
今年のモンスーンは、北インド各地各様、洪水や旱魃、州によって対応方法が
大変なようです。ビハール州の村では、独特の雨乞い=処女が全裸で農作業を
する雨乞い儀式)をしているとニュースになってますが、それをインド全体像
とみると見間違えます。
農業のGNPに占める比率は18〜19%、インド政府は農業分野で4%以上
の成長を設定してますが、今年は予想達成は難しいでしょう。多分、農業分野
は最悪ゼロ成長、しかし、専門家はそんなことは織り込み済みです。
農業分野の4%成長は、政治的意味合いがある無理な目標数値、毎年同じよう
な事を繰り返しています。それを織り込んでのGDP成長率の予想が6.5〜
7.5%…、いい加減といえばいい加減、インドのGDP成長率の数字はあま
り大きな意味がないと思います。
マスコミ(日経)は、、数字に‘一喜一憂’騒ぎますが、インドで一時的に起こ
る流れは、時の流れにより時々起こる土石流のようなもの、誰も止められない
自然現象です。
日々の動きより、月々の流れ、年々の流れでみないと見間違えます。
南インドの農業は‘良いモンスーン’で絶好調、コーヒーや米などは豊作…。
〜〜〜一元的にインドを見ると、インドが判らなくなります。
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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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