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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
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☆ 下院議長に不可触民出身の女性が就任 ―――――― 2009/06/10
「カースト制度による差」「女性差別」がとやかく取り上げられるインド、第
2次マンモハン・シン政権は、下院議長にダリット=被差別民、不可触民=ア
ウトカーストとも言われる)出身で、国民会議派の女性議員メイラ・クマール
女史(64歳)を選出した。
クマール女史は下院5期目、女性の下院議長はインドでは初めてである。
ダリットを支持層とする大衆社会党は、今回の選挙で惨敗した。
大衆社会党は10以上議席を伸ばすと予想されたが、結果は1議席しか伸ばせ
なかった。ダリット出身で大衆社会党党首マヤワティ女史(UP州知事)は、全
面的に国民会議派に従う事を表明、5年後の選挙に向け組織を立て直す方針を
決定した。
今回の選挙では多くのダリットが国民会議派に票を入れたようだ。マヤワティ
女史の「やりすぎ」に不満を抱いたダリットが多かったのだろう。
その、反大衆社会党のダリット票を一気に国民会議派に取り込む戦術、それが
クマール女史を下院議長に選出した背景だろう。女性差別の問題もある。
女性の代表を下院議長にすることで、女性の声を反映した政治という色彩を付
けたかったのだろう。
見え見えの人選だが、それを堂々とやってしまうところがインド的である。
最大野党であるインド人民党も賛同している。反対する理由がない。反対すれ
ば差別していると思われてしまう。
「ダリット対策」「女性差別対策」にどれぐらい効き目があるか?
議長=シンボルに過ぎないが、シンボルの役割が大きいのもインド政治の特色
である。
= この稿おわり =
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