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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
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☆ 連立与党大勝!成長政策継続 ―――――――――― 2009/05/27
ーーー国民会議派率いる連立与党、大勢は優位だが苦戦と予想されていた。
5回に分けた投票は16日一斉に開票された。結果は連立与党の大勝。545
議席の過半数には届かないが、258議席確保、国民会議派だけでも改選前の
145議席から206議席へと大幅に議席を増やしている。
単独1党で200以上の議席を確保するのは、1984年以来である。もっと
も1984年総選挙は、インディラ・ガンジーの全盛時代、国民会議派だけで
404議席を獲得した。
その後のインドの変化を考えれば、今回の国民会議派の躍進は「より良い生活
を切望するインド人の心の変化」を映しているといえるかも知れない。
ソニア・ガンジー国民会議派総裁は、早々とマンモハン・シン首相の続投を宣
言した。5年間フルに首相職を務めた首相が、次期も続投するのは1961年
のネルー首相以来、インド史上2人目である。
オバマ大統領は早々祝意を伝えた。世界最大の民主国家インドの選挙が整然と
行われ事に関する賛辞と共に「印米両国の友好関係・パートナーシップの益々
の強化」をアピールした。
ヒンズー至上主義のインド人民党(BJP)は大敗した。
イスラム教徒・パキスタンへの敵愾心をむき出しにするBJPの姿勢に対し
一般庶民は平和的解決の道、ヒンズー教徒とイスラム教徒との共存共栄を図る
所謂‘世俗主義’を選択した。
BJPが政権を執れば、パキスタンとの対立が先鋭化し「テロ事件が多発する
危険性が大きくなる」との懸念を強く抱いた結果だろう。「非暴力と寛容」が
インドの基本である。
左派共産党も大敗した。
インド全体の経済成長と共に、地方の生活レベルも着実に向上している。その
中で、共産党が政権を担う州の経済状態は思わしくない。外資を含む企業が共
産党色の強い州への進出を敬遠している為である。
加えて、共産党の地盤である西ベンガル州で起こった、タタモーターズのナノ
工場建設事件、農地不正買収事件も共産党には逆風となったようだ。急速に成
長するインドの流れに、共産党のイデオロギーと政策が合わなくなったともい
える。
昨年、印米原子力協力協定を巡り、左派共産党は連立政権から離脱した。16
日、左派共産党は国民会議派主導の連立政権・政策に対し、支持を示唆する発
言をしたが、国民会議派がどのように判断するか…。
躍進を続けている地方政党…、
「経済成長の鈍化」の影響か、国民会議派に巻き返されている選挙区も散見す
る。一般庶民は‘暫し流れを見る’判断をしたようだ。大勢に乗り、州政治を
有利に運ぼうとする算段だろう。
経済界、
連立政権の大勝を大歓迎している。更に、左派共産党を引き込まなくても過半
数の議席を確保できる体制が磐石になる事を期待している。国民会議派の経済
政策を、共産党を気にせずに堂々と実行できるからだ。
今回注目されたのはラフル・ガンジー(38歳)の政治家としての成長、ポスト
マンモハン・シンの候補として認知され始めた点だろう。2014年の総選挙
には43歳になる。ーーー将来を見据えて国民会議派は動き始めている。
国民会議派主導の連立政権、どの政党・地方政党を取り込むか、BSPをどの
ように扱うか、左派共産党をどのように扱うかも注目される。ーーー「地方経
済政策」「貧困対策」に与える影響が大きいからだ。
兎も角、向こう5年間、インドの政権は安定、政治も経済も従来と同じ政策が
継続されることになる。現政権、第2〜第3四半期には、インド経済は回復し
9%台の成長ペースに戻ると明るい見通しを発表している。
= この稿おわり =
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