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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
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☆ 激安住宅ビジネス脚光!一戸74万円 ―――――― 2009/05/20
10万ルピー≒19万円車‘ナノ’を発売したタタ・モーターズ、今度は同じ
グループ企業であるタタ・ハウジングが、激安住宅の販売事業を始め脚光を浴
びている。
先日発表したモデルは3種類、
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1−283sq.ft.26.29平米 ワンルーム・キッチン
2−360sq.ft.33.44平米 ワンルーム・キッチン
3−465sq.ft.43.20平米 ワンベッドルーム・ホール・キッチン
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価格は39〜67万ルピー≒74〜127万円
5月6日、タタ・ハウジングは1千戸の販売を発表した。
申し込み開始から2日間で、3500件の申し込みがあり、締切りは5月25
日、ーーー締め切りの一ヵ月後に抽選で購入権利者が決められる。
発表以来4日間で、関連ウェブサイトには150万件のアクセスがあり、その
うち67万件がアメリカからのアクセスであったとの事。
住宅建設地はムンバイの中心地から約100キロ、電車で約3時間かかる場所
にある。土地代もきわめて安い田舎の開発地だろう。
インドの住宅産業も、世界金融危機の影響を受け、昨年後半から販売戸数は下
降気味であった。といっても、DLFやユニテックなどの大手不動産業者が販
売している住宅の価格帯は300〜500万ルピー≒570〜950万円で、
場所も大都市近郊、中間層の上層を対象としている。
今回、タタ・ハウジングが設定した価格帯は、中間階級の下層から貧民層の上
層まで購入可能な価格帯といえる。インドの約半数はこの層が占める。
近代的な住宅に住む事は、彼らの‘夢’である。早速、デリーやバンガロール
などインド各地から「同様のプロジェクトをやって欲しい」という要望がタタ
・ハウジングに舞い込んでいるそうだ。
インド人の住宅事情、2001年度に実施された「国勢調査」によれば、人口
の約40%が6畳程度の1部屋住宅に住んでいる。一世帯平均人数は5〜6人
である。
床は土間、トイレもキッチンも水道もない。トイレは外のどこかで野糞、料理
は外で作る。調理の燃料は牛糞と薪、当然、電気もない。外で寝る人も多い。
2001年の国勢調査では、燃料として牛糞・薪を使用している世帯は全イン
ドの53%、電気使用世帯は44%、水道利用世帯は35%※都市部では65
%)となっている。
次回国勢調査は2011年、どのように変わっているだろうか?
インド政府は、既に国勢調査の準備を開始している。楽しみにしている事だろ
う。ーーーこの10年の成長の証、成功した国政の証にもなる。
家を持つ事はインド人低階級の人々にとっては夢である。
それも、電気・水道完備の家などは‘夢のまた夢’だろう。激安住宅は、今ま
でのインドのビジネス・センスでは考えられなかった新商品である。住宅ビジ
ネスに関していえば、今まで貧困者はビジネスの対象にならなかった。
市場開拓の価値がないと思われ、一切手が付けられていなかった。今回のタタ
・ハウジングのチャレンジにより、状況が急変し、ゼロの市場が一挙に大市場
に変わる可能性がある。
2億2千万世帯の40%…8千8百万世帯が対象となる。
‘ワイン’ビジネス、‘バラ’ビジネス、携帯電話‘コンテンツ’ビジネス、
‘漫画’ビジネス、そして‘激安車’ビジネス、‘激安住宅’ビジネス…、
この10年間、インドでは新しいビジネスが次々と生まれている。
インドは、アイデアマンがアイデアを実現できる世界になってきた。市場の規
模が大きい事と、消費者が多種多様であり、それぞれの絶対規模が大きい事が
夢を実現可能にしている。
= この稿おわり =
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┃ ┃ お寄せいただきましたご意見や感想。
┗━┛ ┌──────────「尊野ジョーイさん」30代@男性@関東
そもそも、インドに移住するというのは、親日国家ということもあり、それほ
ど難しいことではないのでしょうか。
何か技術があって、英語がしゃべられれば、不況の日本よりも、インドで暮ら
したほうが良い生活ができますかね? 安い住宅や安い自動車もありますし。
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┌──────────「はぐれ雲さんから」
家と車、合わせて100万円♪ それも職場に近い都市近郊…。金額だけみれ
ば夢みたいな話です。
インドの住居不足は約2千5百万戸で、75%は都市近郊の中・低所得層、今
まで不動産業者が手を付けなかったビジネス。
タタの発想は慈善事業に近いものがあります。なにせタタ・グループは、年間
約250億円も慈善事業に寄付している。
ーーー中・低所得者の所得が徐々に増えている事情も背景にあるでしょう。
しかし、どんな家が出来上がるか…。日本人感覚では想像ができない家が出来
上がると思います。日本人がそんな家で生活できるか…。ーーー多分、無理で
しょうね。そんなに甘くない…。
発想次第で、そこいら中にビジネスが転がっている、それが今のインドの状況
です。
良いアイデアがあればですが、チャレンジする起業家・若者も増えています。
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┌──────────「Hal さん」60代@男性@自営業@海外
インドは確実に日本を求めています。かの「サイババ」さんが、昨年11月の
83歳の誕生祝賀演説で「2025年にはインドが世界をリードする国になる
が、そのためには日本の指導が必要だ」と述べたように。
「尊野ジョーイさん」さんは、日本人の移住について質問されていましたが、
移住許可のための煩雑な手続きを厭わないなら、日本人はインド人から非常に
好意的に見られているので、
年収150万円で富裕層に分類される生活というものがどんなものか、の共感
性と適応力があれば、住むことに関しては難しくはないでしょう。住み続けら
れるかどうかは、ご本人の資質によると思われますが。
はぐれ雲さんの仰られる『発想次第で、そこいら中にビジネスが転がっている
それが今のインドの状況です。良いアイデアがあればですが、チャレンジする
起業家・若者も増えています』とおりなんですが、
『起業する良いアイデアがないなら』日本にとどまっていたほうがいい、とい
うのが当面の状況です。
どこかの誰かが、インドの未来について景気のいい話をしているからといって
そのまま信じないで下さい。インド4000年の歴史に溜まった垢はそう簡単
に洗い流せるもんではないようです。
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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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