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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
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☆ 百年に一度という認識は大間違い ―――――――― 2009/04/15
――― 地球規模の自然の変化
ヨーロッパやアメリカで大雪が降り、多数の死者が出ている。大した積雪量で
はない、精々数十cm、電気や車に頼る近代社会の弱点だろう。
電気や車がなくては生きられない社会、人災でもある。電柱が倒れ、電線が切
れれば人が死ぬ。道路の積雪・凍結で人が死ぬ。
アメリカで頻繁に起こる大規模な山火事、原因は異常乾燥と放火によるものと
いわれている。
ハリケーン‘カトリーナ’の災害から、アメリカは常にハリケーンに怯えてい
る。ハリケーン上陸の予想が出る度に、数十万の人間が集団避難を余儀なくさ
れる。それでもゼロメートル地帯から離れられない住民も多い。
昨年は大洪水もあった。毎年繰り返されるハリケーン騒ぎや山火事、何ら打つ
手が無いのが実情のようだ。山火事は、大量のCO2を発生し、火事の跡の荒
野はCO2吸収に寄与しなくなる。
オーストラリアは、数年前からの異常旱魃、穀倉地帯は大打撃を受けている。
最近、集中豪雨で大洪水になった。これで旱魃の危機から逃れられると思った
だろう。しかし、今度は異常熱波襲来、メルボルンでも摂氏47度を観測し、
熱射病の死者がでている。
更に、50箇所を超える場所で山火事が発生し、オーストラリア史上最多を記
録する死者がでている。オーストラリアは元来山火事が多い。乾燥地帯の自然
現象で、一種の‘自然サイクル’といわれていた。自然に発生する野焼きのよ
うなものだろう。
だが、今回の場合は異なる。滅多に山火事が発生しない地域で発生、従い、民
家が建っている地域にも影響が及び、既に数十人が死亡している。放火の噂も
出ている。
穀倉地帯での旱魃の被害も出始めている。「百年に一度」の異常熱波と報道さ
れているが、異常乾燥は今年だけの問題ではない。「野生のカンガルーや駱駝
が繁殖し過ぎて、草や木々を食い荒らしている」と聞く。
最近はカンガルーや駱駝の肉を食べる運動が展開されているようだ。自然保護
に熱心と定評があるオーストラリア、だが、自然に対する考え方が少々甘いよ
うだ。
「自然を守る」「自然のままに保存する」のも良いが、増え過ぎたカンガルー
や駱駝、増え過ぎさせたのは人災だろう。過保護は保護とはいえない。
中国も旱魃の危機にある。中国政府は非常事態と捉え、人海戦術や人口降雨な
どを検討しているが、旱魃・水不足は今始まった現象ではない。
黄河流域の水量減少、井戸枯れ、砂漠化現象、かなり前から騒がれていた問題
である。都市化の波と森林伐採が水不足を助長している。異常乾燥も‘単なる
自然現象’ではあるまい。経済成長を優先し、自然保護を怠った事が自然の変
化」に影響しているだろう。
最近は森林保護に力を入れているが、自然を回復するには数十年〜数百年かか
る。農業用水として使えないほどに河川が汚染されている地域もあるとの報道
もあった。酸性雨の問題もある。
公害問題は封印して公表されない国だが、かなりの被害者が出ていることは予
想に難くない。重金属も垂れ流しだろう。
一番身近で深刻な影響は、自然災害もさることながら、食糧生産に与える影響
である。穀物生産、特に小麦生産に与える影響は大きい。中国、インド、アメ
リカ、オーストラリア、カナダ、アルゼンチン、欧州、ロシア、ウクライナ、
これらの国の気象には要注意である。
コメは、高温多湿地帯であるアジアが生産の中心地、地球温暖化はむしろ雨量
増加の可能性もあり、アジアのコメ生産にとっては好条件にもなる。
これら世界各地の異常な現象は「百年に一度」のハプニングではなく、ダイナ
ミック、且つ有機的に繋がっている地球の自然の変化と捉えるべきだろう。
気象は刻々と変わりつつある。ハリケーンの大型化、異常乾燥、熱波、いつも
は降らない場所での積雪…、これから変わるであろう地球の自然の変化の前触
れ現象、変化の兆しと捉えるべきではないだろうか。
――― 日本版ニューディール
米国に端を発した金融危機、世界中で「百年に一度」の危機という表現が良く
使われている。百年に一度とは「大恐慌」をイメージしているのはいうまでも
ない。
1929年10月24日(木)、ウォール街の株価大暴落。所謂、「ブラック・
サースデー」である。ウォール街の大混乱はあっという間に世界に波及し世界
大恐慌となった。
混乱状態は1933年まで続き、各国各様、政策的解決を模索・実行し、第二
次世界大戦に突入する。人類史上「大恐慌以前に大恐慌はなく、大恐慌以降に
大恐慌はない」。
戦後、小規模な恐慌現象はあったが、資本主義経済の宿命である景気循環程度
の事象であった。「大恐慌以来の異常なほどに大規模な経済危機」という表現
のほうが正しいのだろうが、政治家は「恐慌」という言葉を忌み嫌っており、
使いたがらない。むしろ恐怖感を抱いているようだ。
今回の危機は、大恐慌とは質が違う。一番大きい違いは、その規模だろう。
戦前の欧米列強時代の経済とは異なり、現在は「全世界が資本主義・自由市場
経済化」し、大市場である中国やインド、ロシアをも巻き込んだグローバル経
済体制。
そこに強大化し過ぎた金融資本と、無政府的に暗躍しているファンド・マネー
更には、巨額なオイル・マネー、チャイナ・マネー、ロシア・マネーなどが絡
んでいる。
今回の危機は世界規模の現象であり、その規模も巨大である。日本国内の事ば
かり考えず、グローバルに対処しないと、日本は方向を誤る危険性がある。
他方、世界的に貧富格差が拡大し、余裕のある者も多い。運良く金融危機の影
響が軽微な者も多い。逆に「投資のチャンス!」とみている者も多いだろう。
「風吹けば桶屋が儲かる」の如く、危機を逆手にとって儲けている者もいる。
政治家や経済界、マスコミは大騒ぎしているが、冷静に世の中を見守っている
者も多い筈である。その意味でも、百年に一度は当たらない。時代は時と共に
変化しており、「人類史上未経験の珍事」という表現も正しいかも知れない。
一過性の経済現象と楽観視している者も多い。給付金騒ぎの冷静な世論、嘲笑
的意見を見れば明らかである。これが現実だろう。
これから数年間、世界中で「合理化」と「自然淘汰」の時代が続くだろうが、
「政府がどのように関与するか」「それとも自由経済行動に委ねるか」が大き
な焦点となる。
「保護主義」=「変質資本主義経済」…。政府が資金力を武器に企業経営に影
響力を持つようになれば、企業経営形態は変わらざるを得ず、一種の「保護」
に通じる。「新型天下り構造」も出来易い。
一方「合理化」と「自然淘汰」の過程で、大量の失業者が発生するのは必至で
ある。「新規雇用機会の拡大」を図らなければ、大きな社会問題となる。失業
保険等の社会保障や、慈善事業などに頼っていては、そのうちに破綻するのは
目に見えている。
犯罪も増加し社会不安が高まる。最近「解雇され、新たな職にも就けず、生活
苦による犯罪」という報道が目立つようになってきた。マスコミが犯罪を煽っ
ているような感じさえするが、「そのような犯罪」が増える事は間違いないだ
ろう。
百年に一度などという訳の判らぬ言葉ではなく、人類が初めて経験する「未曾
有の危機」であり、「自由主義経済・資本主義へ変質」の時代に入る。従来と
は全く新しい形での思い切った解決策が必要だろう。現体制の延長上の小手先
の策では大して期待は持てない。
日本は、世界的に貧困な低レベルにある高齢者問題、医療体制=特に産婦人科
・緊急医療体制、少子化対策、その為の教育機関・訓練機関設置と指導員育成
更に、農水林産業問題、環境問題…、為になる改善・改革の事業は手付かずに
近い。
殆ど全てが、新規開拓事業となる。雇用機会の拡大につながる。
この際、既存の産業はある程度「自由競争社会の原理」に任せ、「社会福祉国
家」への基盤整備に国民の税金を回したらどうだろうか。それが功あるもので
あれば、文句を言う納税者はいないだろう。
それらの基盤整備を公共事業とすべきと思う。予算?…。軽々しく数兆円もば
ら撒ける政府、頭を使えばやり繰りできるだろう。「社会福祉国家へのニュー
ディール政策」である。
特に、高齢者の多い地方の医療体制の整備は急務である。
少子化が国の重要な問題であるならば、地域毎の産婦人科体制整備も重要だろ
う。仕事がきつく、その割には給料が低く過ぎるのが理由で、産婦人科医の希
望者が減っているのであれば、業務に見合った給料水準にすれば良い。
日本の‘国家的重要案件’であるならば、国費で補うべきだろう。希望産婆さ
んも増えるだろうし、地方に根付いた医療体制の確立は、地方活性化にもつな
がり、地方Uターンの可能性をも拡大する。費用対効果よりも重要な‘国民安
保’体制構築だろう。
ーーーそれとも、票数が少ないので無視しているのだろうか?
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= この稿おわり =
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