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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
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☆ 自動車設備投資過熱・GM、フォードも ――――― 2009/04/08
2ヶ月以内に破産するかも知れないGM、どう転んでも‘インド戦略’だけは
計画通り推進する覚悟のようだ。GMばかりではない。大手自動車メーカーの
小型車生産拠点インドシフトが加速している。
各国が自国の自動車産業保護を推し進める中、生産拠点=輸出拠点のインドシ
フトは、各国の国内対策を益々厳しくさせる事になりそうだ。
タタ・モーターズの10万ルピー車「ナノ」が発売開始された直後の3月25
日、GMは「ナノ」工場と同じグジャラート州のハロールで、年産8万5千台
の設備を年内に完成させ、生産販売開始すると公表した。
GMは、昨年9月、隣のマハラシュトラ州プネ地区で、年産14万台の小型車
生産設備を完成させ、既に生産に入っている。同じプネ地区では、先月フォル
クスワーゲンが小型車生産産工場(年産11万台)を完成させ、5月にも生産に
入る予定だ。フィアットもプネ進出を検討している。
他方、グジャラート州のドレーラ地区には、大型の新港開発計画が進行中で、
自動車輸出専用ターミナル建設も計画されている。
タタ、GM、フォルクスワーゲン等は、ドレーラ新港からの輸出を視野に入れ
ているようだ。新港完成予定は、早ければ2010年末である。その頃には世
界の景気も多少は良くなっているだろう。
ドレーラ新港の水深は15〜118m、大型船も着岸可能である。将来、北イ
ンド物流の玄関口の一つになることは間違いない。
インドでは、貿易量拡大に伴い、港湾整備が急務となっている。
現在、インド各地で港湾整備が急ピッチで行われているが、インドの変化を顕
著に示すのが自動車輸出専用ターミナルだろう。
グジャラートに建設中のムンドラ港、ドレーラ港、そしてチェンナイ港(複数
の専用ターミナル建設が計画中)この3地区を基地に、小型車が全世界に輸出
される構想も現実味を帯びてきた。
ムンドラ、チェンナイの自動車輸出専用ターミナル建設にはNYKも参画して
いる。
スズキ、ホンダ、日産、トヨタ、GM、フォード、フィアット、ルノー、現代
アウディ、BMW、タタ、マヒンドラ…。最近生産設備完成、若しくは建設中
若しくは、投資を決定したメーカーである。
タタ・モーターズの「ナノ」に対抗するか、それとも対抗しない車種=ニュー
コンセプトの小型・エコカーにするかは各社各様、各社は続々とニューモデル
を発表している。
現在のインドの乗用車市場規模からすれば、とてもさばき切れない生産台数で
ある事を判った上での設備投資であり、各社とも輸出を念頭に置いている事は
明らかである。
インドを小型車の輸出基地にする戦略。この1〜2年の内に、インドの自動車
輸出台数は飛躍的に増加するだろう。
世界の大手自動車メーカーは、販売不振の最中、景気回復に備え着々とリスト
ラを進めている。コストの高い世界各地の工場を閉め、コストの安いインドへ
のシフトが加速している。
一件毎の生産規模は、まだそれほど大きくないが、新規設備の総生産台数=能
力は100万台を優に超し、この1〜2年で完成する。自動車部品メーカーも
同じ状態だろう。
自動車産業の構造が変わりつつある。
リストラ、保護主義、失業問題。メディアは社会問題として大騒ぎしている。
しかし、どのように足掻こうと‘資本主義の合理性の原理’に基づいた弱肉強
食・業界再編が‘結果’だろう。これが資本主義の基本的ルールである。政治
・政策も無力。
これに気が付くか、気が付かないか、流れに上手く乗れるか、乗り遅れるか。
当たり前の事だが、乗り損なう企業は淘汰されるのが資本主義経済のルールだ
ろう。経営者の能力が試される時でもある。
= この稿おわり =
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