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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
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☆ インド、無償アフガン支援小麦250万トン ――― 2009/02/11
日本では、「どのような形でアフガニスタンを支援するのが良いか」議論され
ている。自衛隊による海上給油支援などは、アフガニスタン大衆には一切無縁
の「他の国での出来事」である。
そのうちアメリカから金銭的協力要請が来るかもしれない。日本政府は鵜呑み
するのだろうが、国民の税金の無駄使いになる――――。
先月、ニューデリーで、アフガニスタンとインドの首脳会談があった。
アフガニスタンから復興支援の要請があり、インドは250万トンの小麦無償
供与と、インドがアフガニスタンで建設している1億1100万ドル≒100
億円相当の電力インフラ関連施設のアフガニスタンへの無償譲渡を決めた。
インドは、首都カブールにアフガニスタンの国会議事堂も建設中である。
アフガニスタンは、2年続きの旱魃で農産物が被害を受け、現在、食料不足が
深刻な社会問題となっている。特に、主食である小麦の不足は深刻で、現在の
価格は2007年初頭に比べ70%、2008年初頭に比べ50%も値上がり
している。
小麦の国際価格は昨年3月がピークで、トンあたり439.72US$=FOB
US Gulf)現在は1トン220US$前後である。250万トンは現在の国際
価格で約5億5千万ドル≒500億円…、インドは極めて‘太っ腹’である。
現在、インドは小麦の輸出を規制している。激しく乱高下している小麦の国際
価格がインド国内の小麦価格に影響するのを防ぐ為、小麦の価格安定と農家収
入の保護の為で、小麦が不足して輸出規制した訳ではない。
インドの小麦収穫量は、2007年度に続き2008年度も良好である。
このままいけば、今年の春の収穫が終わる頃には‘政府買付け小麦’の在庫は
3000万トンを超え倉庫に入らなくなる。これが、インドを太っ腹にさせて
いる大きな理由だろう。
インドは、5〜6月には小麦の輸出規制を解除するだろうと予想されている。
物理的理由もあろうが‘インドはインドができることをやっている’とも言え
る。
アフガニスタンの産業の実態はアヘンに依存している。
「国連薬物犯罪事務所」は、2008年度のアヘン生産量は、旱魃の影響、ア
ヘン価格の下落、価格上昇している小麦への転作、アフガニスタン政府による
監視強化などにより、
2007年度の生産量8200トンから6%減少し7700トンと発表した。
アヘンの価格も、キロ当たり100ドルから55ドルに下落、更に下落すると
予想されている。今は、小麦等の穀物に転作させる絶好の機会だろう。
NGOは、現在‘Food for Work’キャンペーンを行っていると聞いた。
‘働く者’に‘食料を供与’する運動である。灌漑施設の建設やインフラ整備
の為に働いてもらい、見合いに食料を供給する活動である。
働く場が提供され、労働に見合った給料プラス食料が無償で供与されれば、庶
民も喜ぶだろうし、労働意欲も高まる。更に、成果物はインフラ資産として残
る。
灌漑設備が整えば、主産業である農業も潤う。普通の農業で潤えば、敢えて危
険を犯してまでアヘンを栽培する必要もない。結果としてアヘン生産は減少す
るだろう。
アフガニスタンを救う道は、彼らが経済的に自活できるような環境を整備して
やる事だと思う。危険分子が育たない生活環境整備が最重要事であり、今いる
危険分子を抹殺する事が最優先ではない。
抹殺しても、生活環境整備が不備・不満足であれば、第2、第3の危険分子が
生まれてくる。むしろ抹殺行為により、危険分子の分身が倍々に増える可能性
のほうが大きいだろう。
アフガニスタン政府関係者による汚職の問題もあるが、250万トン規模の支
援、多少ネコババされても大勢にはあまり影響はない。アフガニスタンの倉庫
能力にも限界があるだろうし、庶民に配らなければどうしようもない量、であ
る。
輸送・分配に携わる仕事も増える。250万トンは莫大な量である。
当然、インドの監視の目も厳しいだろう。世界最大の貧国インド、貧国ゆえに
貧国の事情が良く判るようだ。ーーー汚職の実情も良く判っているだろう。
日本の支援、実際のニーズに即した支援、アフガニスタン人の働く場を提供す
る支援、
まずは、食料不足問題解消の為の支援、灌漑設備・農業用水確保の為の事業、
農業技術支援、畜産関連支援、緑化事業、関連インフラ整備…、支援の対象は
いくらでもあるだろう。
最も重要な事は、アフガニスタンの住民に‘仕事の場’を提供し、十分な労働
の対価を払うことだろう。‘職’と‘食’と‘収入’があれば、人心は落ち着
く。‘ゆとり’ができる。ーーー‘ゆとり’ができれば心が豊かになる。
= この稿おわり =
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(^^) OJIN です(^^)
そう!今は知りませんが、パキスタン国境沿いのアフガン難民キャンプには、
女性が、身体を洗うこともできず、しかし春を売って生活を支えなければなら
ない現実がありました――――。
あんな状態が改善されないならば、テロ‥危険分子はいつまでも拡大再生産さ
れ続けるでしょう。必要なのは、可哀想だからと恵み与えることではなく、自
分たちが働いて生活を成り立たせるようにできる支援です。
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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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