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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
☆ インド、2013年火星探査機打ち上げ計画 ――― 2008/12/31
12月24日、インド宇宙研究機関(ISRO)は、今後の宇宙探査計画を発表
した。

インドは10月に「チャンドラヤーン1号(サンスクリット語で月の船の意)」
月面無人探査機の打ち上げに成功、この成果を踏まえての計画である。

まず、2012年に「チャンドラヤーン2号」を打ち上げ月面着陸、ロシアと
共同開発する月面探査車(ローバー)を使い月面を探査する。

2013年には火星探査機を打ち上げ、火星の周回軌道に乗せる。探査機は現
在設計段階で2009年に設計完了予定。

2015年には、インドで独自開発・国内製造した宇宙船を打ち上げる。イン
ド人宇宙飛行士2名を搭乗させ、7日間宇宙に滞在させ地球に帰還させる。現
在、バンガロールの宇宙飛行士訓練所を建設中である。

尚、有人飛行に先立ち、2012年にはロシアの宇宙ステーションにインド人
宇宙飛行士を送り込み訓練を積む予定。

インド政府は2007年に‘大学院大学’型の「宇宙開発・技術大学」の設立
を決定している。優秀な人材を集め、更に磨きをかける方針である。

発表は12月24日、Xマスイブ、インド国民へのプレゼント的発表かも知れ
ないが。計画は計画で遅れるだろうが、遅々として進んでいるインドである。

インドの宇宙開発や原子力開発に関しては冷ややかな目で見ている人が多い。
「軍事目的が腹の中にあるのだろう」とか「貧困国インド、他に金の使い道が
あるだろうに」など、様々な意見がある。‘もっともな感情’でもある。

インドは1947年独立後直ぐ、「原子力」や「宇宙」など、科学に関するイ
ンド独自の基本方針を明確に設定しており、その基本方針に沿って着々と開発
を進めてきている。

国家基本方針は1958年の「科学政策決議」で採択され、宇宙開発に関して
は、1962年に「国家宇宙開発委員会」を設立、1969年にISROに改
組、1972年には「インド宇宙省」が設立されISROは「宇宙省」に組み
入れられた。

「宇宙省」以外には「科学技術省」「科学工業研究省」「原子力省」「海洋開
発省」「バイオテクノロジー省」「電子工業省」「環境森林省」などがある。

科学に対する取り組みには「インド独自の考え方」があり、基礎研究、応用、
そして教育など、全般に亘る振興策を実施している。「インド人の頭脳」の国
家的育成策であり、基本は全て「科学の平和利用」にある。

基本を=建前に翻訳する人もいるが、「法」を最重要視するインド、「基本は
基本として重要」なポイントである。

国際政治で、「科学」は武器になる。

今後、どのように利用されるか、21世紀以降の課題だろう。インドは科学の
パワーバランスも重要視している事は確かである。

インドの衛星打ち上げ成功率は極めて高い。欧州勢と提携し、印欧共同で衛星
打ち上げビジネスを拡大している。今年は、日本の民間衛星も打ち上げた。N
ASAとも協力関係にある。ロシアとも協力関係にある。

NASAの従業員の4割弱はインド人・インド系アメリカ人、最近はNASA
職員の中で、ISROへの転職希望者が出てきているらしい。守秘義務の問題
も出てくるかも知れない。世界は益々グローバル化が進行している。インド独
自の開発としながらも「世界の頭脳による開発」に近い。

中国、日本もそうだろうが、愛国心的、国威掲揚的な要素が濃い。インドも国
威に関する意識はあるだろうが、純粋「科学」開発的な色彩も濃い。

日本は「貿易立国」から「技術立国」に転じつつある。しかしながら「科学=
技術」に関する国の支援・教育体制は極めて脆弱といえる。技術開発は殆ど民
間企業に委ねているのが実態だろう。

大手民間企業経営者も同様のようだ。

技術開発している民間企業…、圧倒的に下請けの中小企業が多い。例えば自動
車などの技術開発は、殆どが中小自動車部品メーカーの技術開発努力の賜物だ
ろう。

部品の種類は2万種類もあるといわれる。自動車メーカーが巨額な利益を享受
できたのは、中小部品メーカーに技術開発費を十分払っていない為、だろう。

常に部品メーカーは過当競争状態に置かれている。命令に従うしかない。日本
の自動車メーカーに競争力があるのは当然といえば当然である。中小部品メー
カーから技術開発費を搾取する構造だろう。

この数ヶ月、不況を乗り越える緊急対策に焦り戦線縮小、その「しわ寄せ」は
中小部品メーカーに行く。倒産の危機に直面している企業は多いだろう。結果
として日本の技術基盤を弱める事になれば、将来的に大きなマイナスになる。

国も大企業も、日本「技術」を再認識し、「頭脳」「技術」を支援・育成する
基本方針に転換する必要があるのではないだろうか。日本の「技術」は、日本
の財産だろう。

ーーー今の「しわ寄せ」は将来「我が身」に振りかかってくるに違いない。

ーーー宇宙技術などは、完全に中国やインドに追い抜かれている。

                        = この稿おわり =
┌─┬───────────────────────────────┘
│☆│ チョビッと、付け足しの余談をば。
└─┘
┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」

たまたま、中国人女士と某大企業技術者の好朋友と OJIN の3人で、宇宙開発
競争についての話になりました。

中:そりゃなんたって中国は、有人宇宙船まで打ち上げるぐらいなんだから、
日本なんてメじゃな〜い、一番でしょう〜〜♪

O:うぐぐぐ‥‥日本は国じゃなくて民間がやってるからな〜〜〜

技:まてまて、中国はたしかに有人宇宙船も打ち上げたけど、あれは国威発揚
でやってるだけで、内容のない張子の虎でしかないよ。

中:口惜しいもんだからそんなことゆーんでしょう。じゃー日本も有人宇宙船
を打ち上げてみれば〜〜〜

技:あのなー、あんなもん打ち上げたって儲からないの! 今でも日本はな〜
ヨソの国の人工衛星を打ち上げてやって、しっかり儲けているのよ〜♪

中:だけど有人宇宙船は上げらんないじゃないのよ〜〜〜

技:あはは、有人で上げたって儲からないし、危険が多過ぎるんだよ。日本は
そんな馬鹿なことはしないの。

もう何年もしないうちに、アメリカのスペースシャトルみたいなやつ----有人
じゃないよ----無人のスペースシャトルみたいなやつで資材を打ち上げて、そ
れで宇宙ステーションの・・・

O:----おいおい、こんなこと話してもいいのかい?----

技:宇宙ステーションの資材を運んで組み立てるプロジェクトが○○○○会社
で進められてるから、さ〜て、中国さんは真似ができるかな〜〜〜

中:いや、やっぱり有人のほうが技術が上だわよ!

技:考えてごらん。人が乗って飛行機を飛ばすのと、人が乗らなくてもちゃん
と飛んで目的地に着くのと、どっちが技術的に難しいと思うの?

O:----それって‥無人の空襲部隊でも作れる技術じゃないの?----

中:う〜、う〜、そんなの、できてみないと分かんないわよッ!

└──────────
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