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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
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☆ 大胆なインド経済対策〜消費税即日4%カット ―― 2008/12/17
日本の景気対策は、抽象的議論ばかりで何も決まらない。景気より党利・党略
が先行、解散・総選挙を睨んだ「票取り」「人気取り」の為の「ばら撒き案」
だが、ねじれ国会では何も決まらない。ーーー全て「検討」「検討」「検討」
で先送りである。
12月に倒産する企業が、どれぐらい出る事か…。政治無責任、失態責任擦り
付けの構造になっている。政治不在それも日本の文化なのだろう。政治が貧困
でもどうにかやっていける社会、が日本のようだ――――。
急速に経済成長を遂げているインド…。
だが、実態は発展途上国、まだまだ「青い成長期」といえる。だから面白いの
だが…。
先進国の景気後退という荒波に影響され、7〜9月の経済成長率は7.6%に
鈍化した。輸出の鈍化、外資直接投資の減少、そこにきて今回のムンバイ同時
多発テロ事件、様々な要因で景気減速が危惧され始めている。
しかし、7.6%成長なら高成長と言えるだろう!
マスコミは、自動車販売台数の減少をインドの経済指標の如く報道しているが
インドの経済実態を理解しない者の見方だと思う。自動車は、自動車を買える
階級の世界。例えば、一般庶民が買える携帯電話の販売台数は、10月単月で
1千万台を超えた。
インド市場は着実に拡大・成長している。一般庶民にとっては世界の景気後退
はあまり影響がないようだ。インドの多面性・多様性を見ていないと見誤る。
中国も同じ事が言えるだろう。
インド政府のアクションは素早い。
先週、世界景気後退に対する基本経済政策を発表、3兆ルピー≒5兆7千億円
規模の需要創出政策を実施すると宣言、6日に一部具体策を発表した。
主な内容は、
┌--------
1.物品税(日本の消費税に当たる)一律4%引き下げ=14%→10%
2.ガソリン価格約10%引き下げ=リッター50.62ルピー→45.62
ルピー≒87円
3.追加融資総額3千5百億ルピー≒6650億円…対象は、輸出・住宅・自
動車・中小企業・インフラセクター等
4.追加支出2千億ルピー≒3800億円…目的は特定しない。
5.其の他、インフラ事業等公共投資の前倒し実施、住宅特別ローン提供、労
働集約型輸出に対する2%の金利補助、繊維産業の新技術導入支援等々、
└--------
同時に、RBI(インド中央銀行)は、短期貸出金利1%引き下げ6.5%にす
ると発表した。今年度3回目の引き下げである。全て12月8日から、即日実
行される。
突然物品税4%引き下げを発表し、翌日から実行、心理的効果は極めて大きい
だろう。買うほうも売るほうも当分の間は大混乱だろうが、そのうちに騒ぎも
収束する。税金が下がって怒る人はいない。これがインド流である。
だが、一度下げてしまった税金を上げるのは大変である。将来的課題だろう。
物品税(消費税)10%のインド、それを是認しているインド社会、日本とは根
本的に違う世界である。
8〜9月に懸念されたインフレ、一時は12%後半まで跳ね上がったが、原油
価格の急落もあり、先週は8.4%まで収縮している。物品税引き下げは、直
接物価値下げにつながるので、実質インフレは4.4%になる。
ガソリン代も10%引き下げられ一般庶民は安堵しているだろう。更に、一般
庶民の収入も増えている。先月、国家公務員上級職員の給料アップが発表され
た。過去にさかのぼり大幅UPである。
大盤振る舞い、ばら撒き政策のようにも見えるが、やる時にやらないと効果が
薄くなる。ムンバイ同時テロ事件で、国民の気持が萎縮しかかっている時だけ
に、絶好のタイミングと判断したのだろう。
経済規模がまだまだ小さい事、輸出依存型産業構造ではない事、国内市場が巨
大であり着実に成長・拡大している事など、インドにはインド特有の経済事情
がある。インド経済は減速しているとはいえ7%台の成長を遂げている。
本年度4〜11月の直接税徴収総額(法人税・個人所得税)、前年比22.2%
増加しており、依然として企業業績が良い証拠だろう。
景気対策は、規模もさることながらタイミングが重要である。後手後手に回れ
ばむしろ「実施しないほうがマシ」といえる対策もある。日本の国会は、日々
醜い論争、批判ばかりで何も具体的対策が打てないでいる。
師走の風は日に日に厳しいものになりそうだ。重要なのは「今、何をするか」
だろう。「失言の言い訳」は「うんざり」である。
失言は、本音50%、無知50%、失言をする「センスのなさ」「品のなさ」
は「人間性の写生」…、それにしても「我慢強い日本人」、世界人類の珍種な
のだろうか――――。
= この稿おわり =
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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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