┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━┓ |
┃ ┃ ┃ ┃ |
![]()
インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
|
☆ 頓珍漢な日経〜9月3日夕刊トップ〜投資家は注意 2008/09/10
9月3日の日経夕刊、一面トップは、
「新興国、通貨安で介入 米欧経済低迷で輸出失速懸念 輸入価格上昇防ぐ」
と、まるでアジア通貨危機再燃のような見出しである。
他の国の事は別にして、インドに関しては「インド・ルピーは海外投資家のマ
ネー引き上げの勢いが強まり、8月前半から5%下げ、2007年3月以来の
安値水準になった」「資源高でアジア各国のインフレ懸念が強まり、投資家が
リスク回避に動いている」「投資家は緊急避難先としてドルに資金を戻してい
る」???…、
一体、どれほどにインドの事を知っているのだろうか?
日経ロンドン発の記事である。
┌--------
確かに、インド・ルピーはこの1ヶ月で急激に下落している。長期間、1米ド
ル約45ルピー程度であったが、2007年春から急激に強くなり、一時1米
ドル39.5ルピーまで強くなった。
それが今年の7月頃から弱含みに転じ、今日は対米ドル43.95ルピーにま
で弱くなっている。しかし…理論的ではないが、生活レベルを考えると1米ド
ル45ルピー程度が妥当なレートだろう。
└--------
インドの6月末の外貨準備高は約3100億ドル。世界の経済専門家より「適
正基準を遥かに超えている」と指摘された。先週インド商工省が発表した貿易
統計。インドの7月の輸出は163億7000万ドル、前年比31.2%増、
4〜7月の輸出は591億9000万ドル、前年同期比24.6%増である。
懸念されたアメリカ向け繊維輸出も、1〜6月輸出実績は前年対比純増となっ
ている。
他方、1〜3月の外資直接投資は100億ドル、4〜6月も100億ドル、商
工省は2008年度の外資直接投資を、前年度の250億ドルから400億ド
ルと予想を上方修正した。
株価も底打ちし、上昇傾向に転じている。昨日のSENSEX指数は15000ポイ
ントを超えた。原油価格も多少下げ気味、懸念されているインフレも沈静化の
兆しが見え始めている。
表には出ていないが、欧米投資家のPE投資、イスラム・マネーの動きも活発
である。ソロス氏などは中小インド企業の株を買いあさっている。日経の記事
とは全く異なる現象が、今インドで起こっている。
外貨準備高は確かに減少しているが、‘米ドルの不安’もあり、米ドル以外に
変える方針に切り替えたかも知れない。「インド・ルピー防衛」の為と見るの
は考え過ぎだろう。
「米ドル防衛」などはインドに無関係だろうが、「米ドルの価値低下」は資産
の目減りでインドも困る。ドルを売ってもルピーが弱くなっていることを考え
れば、何を企んでいるかが判るはずだが…。
大体、インド・ルピーが強くなれば、ルピーベースでの輸入価格は下がりイン
フレ抑制効果はあるだろうが、輸出力は落ちる。インド経済にとって輸出増加
は国是、そう安易に為替介入し、ルピー高誘導はやらないだろう。
1ドル45ルピーぐらいが安心・安定感のある相場だと思う。
‘不安な米ドル’を抱え過ぎており、‘極めて危険’という意識が強く働いた
のが8月の米ドル放出だろう。2800億ドル以上は持ち過ぎという専門家の
意見もある。あと200億ドル以上はドル売り・放出するかもしれない。
ドルを溜め込んだ中国は、深刻な問題だろう。二進も三進も動けない。元高も
ドル安も深刻な問題となる。ドルをどのように動かすかが最重要課題だろう。
単純な問題ではない。日々の現象の奥に潜んでいる「歪みの修正局面」を観て
いないと相場を読み間違える。
日経は、中国とアジアの連れション・スタイルで連座してインドを持ち出すが
当分の間は、インドは中国を含むアジアから外して報道するほうが、投資家を
ミスリードしないのでは、と思う。
ーーー勉強不足では済まされない。
ーーー日経の一面トップ記事である、投資家や企業に対する影響力は大きい。
さて、プロの皆さん、どう思いますか?
= この稿おわり =
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┃ ┃ 読後アンケート結果。
┗━┛ ◇ −これはいい記事だ! (^○^) ------------------------- 38人 (95%)
◇ まあまあですね (゜.゜) ------------------------------ 2人 ( 5%)
◇ まあまあ..の..まあまあ(-_-) ------------------------- 0人 ( 0%)
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
|