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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
☆ インド〜経済改革加速へ ―――――――――――― 2008/08/13
印米原子力協力協定の是非を巡り、先日マンモハン・シン内閣信任決議案が採
決され、与党連合・統一進歩同盟(UPA)の勝利に終わった。

この投票を巡り、与党・国民会議派は、野党の社会主義者党や無所属議員の説
得・抱え込み工作に成功、また、最大野党インド人民党(BJP)所属議員8名
が党の決定を無視して信任投票で賛成票を投じるか棄権に回り、BJPの党籍
を剥奪され追放された。

今回の混乱のきっかけとなったUPAへの閣外協力を拒否したインド共産党、
UPA側に回った社会主義者党、党内はガタガタのようである。

昨年後半、マンモハン・シン首相は印米原子力協力協定に関する法案をインド
国会で通過させるのに少々不安を感じているようで弱気であったが、先の「洞
爺湖サミット」では、堂々とブッシュ大統領に対し早期協定締結の姿勢を明確
に示した。

この半年、世界の経済情勢、環境・エネルギー問題等、状況が大分変化してき
ている。内閣信任決議案の採決を決断するに到るまでの数ヶ月、党利党略、下
院議員の個人的利害関係、地方政治・地方政権との兼ね合い、抱え込み(買収)
等々、様々な事が裏の世界で蠢いていた筈である。

結果を知った上でのマンモハン・シン首相の行動は、自信と余裕をもった決断
だったのだろう。

採決に到るかなり前から、アナリストや‘インド専門家’は、インド共産党が
連立政権から離脱すればUPAは過半数割れし、解散総選挙になると予想、

インドの政治不安と騒ぎまくり、インド株下降の一因ともなった。単に与野党
の議員数から観た分析、地方選挙で劣勢に回っている国民会議派のパワー弱体
化から推測したのだろう。無責任な予想である。

どっこい、インドの政治はそう単純ではない。連邦共和制国家=地方政権・政
治、全国政党と地方政党、インド政治家の性格・世界観、世界の政治・経済環
境…、それぞれ‘実利’を選択するのは当然である。

今回の採決でUPAは勝利、連立政権からインド共産党が排除され、経済界は
安堵している。インド共産党が閣外協力している不安定な連立内閣であったた
めに、インド共産党が反対する経済改革には中々手を付けられなかった。

その中には、保険・金融・年金制度改革や外資規制緩和など重要案件が多い。
国内産業や労働者保護を過度に訴えるインド共産党が足かせになって、改革が
遅れ遅れになっている案件である。

先日、最大野党であるBJPのシニアリーダーであり、前財務大臣であったヤ
シャワント・シン氏は、UPAとBJPのトップ会談の実現という条件付では
あるが、UPAの掲げる経済改革の速度を速めることに積極的に協力しても良
い、と明言した。

元来、前BJP政権の時に導入していた経済政策の基本は、インドが1991
年に経済開放政策に転換した際に、当時の財務大臣マンモハン・シン首相自ら
作成した政策、両党とも経済政策に大差はない。

今やUPAは、インド共産党を気にせずに経済改革を進められる。

UPAに協力して経済改革を推し進め、UPAに現在のインフレ等の諸問題に
大鉈を振るわせ、経済成長を推し進め、その中でBJPとして活路を見出す、
そうしないと来年の総選挙が不利になる。ーーーヤシャワント・シン氏はそう
読み切っただろう。

経済界を取り込む必要もある。

兎も角、インドの政治はそう簡単に「雨降って、地固まる」とはならない。

これから総選挙の前哨戦が本格的に始まる。一番重要な課題は、大票田である
貧民層の支持確保と高度成長の持続、二律背反的な問題も多々ある。

国民会議派とBJP、どんな駆け引きをやるか…。

ーーーどう転んでも、経済界、投資家、投機家にとっては好材料である。

                        = この稿おわり =
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┌──────────「光さん」50代@男性@自営業 インド〜経済改革加速へ―――予想記事はたくさんありますが、予想に責任を 持つ人はいないんじゃないでしょうか。 インドが投資で注目され、私もそれに釣られていくらか投資しましたが、それ から調べて驚いたことは、インドが、経済だけでなく教育でも信じられないほ ど遅れた国だということです。インドにいま一番必要なのは、経済インフラよ りも教育だと思いました。 急がば回れという言葉がありますが、経済発展をするためにも子供たちの教育 をしっかりしてほしいと思いました。
└────────── ┌──────────「はぐれ雲さんから」
中国やインドへの投資で損をした人も多いようで…。バブル・マインドの為せ る損でしょうね…。中国・上海総合指数、インドSENSEX指数、5年前に比べれ ば現状それぞれ1.8倍、2.5倍、異常なのはこのわずか2年の間の事。 大体、短期間に5〜6倍に跳ね上がっのが異常、と思わなかったほうが異常で しょう。思ったら程よい価格で売っていたはず…。 インド政府が掲げる最重要課題は「教育」 世界最高峰といわれる「高等教育」が目立ちますが、それ以上に「基礎教育」 「底辺のレベルアップ」に注力してます。その財資を得るために「得意な分野 の産業を成長させる」「富める者を更に富ませる」政策、ーーー法人税と所得 税収入を増やし、貧民に分配する政策を基本としてます。 インドには「貧富の差」の問題は起きません。問題は「貧困問題」そして貧困 者の18歳以上は全員有権者、彼らを保護しないと政権は維持できず、国が乱 れます。民主国家インドの宿命、「急がば回れ」で行くしかない国です。 株価? 多分今が底でしょう…。 現役で資金があればインドに賭けますが…。投資信託じゃ‘おぼつかない’。 └────────── ┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘ └→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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