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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
☆ ニューデリー近郊に日本工業団地構想浮上 ―――― 2008/06/25
ニューデリーに隣接するハリヤナ州、ニューデリーの南西約40km、新興都市
グルガオンから南西約20kmぐらいのところにマネサールという地域がある。
スズキ(自動車)や本田技研(バイク)、デンソー(自動車部品)など、約20の日
本企業が進出している。

このマネサールに、日本工業団地構想が持ち上がっている。

対象面積は3000エーカー≒1214万平米)ハリヤナ州政府が某総合商社
に土地を提供できないか検討中、と地元新聞が報道した。

ーーー2004年、現政権は積極的外資導入政策に踏み切った。

外資規制の緩和、工業団地(経済特区)の設置等々積極策を打ち出したが、日本
企業はなかなか動こうとしなかった。業を煮やしたカマル・ナート商業大臣は
2005年春、自ら日本政府と直談判すべく訪日を決めた。

訪日直前、インドに進出している日本企業トップを集め、インドに対する要望
と不満を聴取した。何故に日本企業の動きが鈍いのか、生の声を聞く為だ。

在インドの日本企業トップは、インドのインフラ未整備問題からスタートし、
ルーズなお役所仕事等々、いろいろインド側の問題点を指摘したが、大半を占
めたのが生活環境の不満であった。

「日本食レストランがない」「寿司屋がない」ーーー日本食材のインドへの輸
入が難しいからからである。

娯楽・遊興施設・飲み屋がない。ーーー輸入アルコールの税金が滅茶苦茶高い
し、飲み屋開業にはライセンスが必要で外資はなかなか手が出せない、等々、

日頃感じている生活環境に対する不満をカマル・ナート大臣の前で愚痴ってし
まった――――。

これにはカマル・ナート大臣も呆れ、当時の在デリー日本大使も情けない顔を
しながら困りきっていた。「同じ条件で韓国や欧米の企業がインドにどんどん
進出している。何故、日本企業はそんなに愚痴ばかりこぼすのか」

だが、さすが役者、大臣は、

「それなら、日本工業団地を作り、その中に日本村を作ったら如何。インド政
府も協力しましょう」と切り替えした。良いアイデアだが、日本には工業団地
建設を率先して取り組む勇気のある企業もいないし、コンソーシアムを組閣し
ようとする力のある企業も無い――――。

ーーー誰かが旗振りして、その土俵に乗る程度が日本企業の限界だろう。

翌年、大臣は日本を見限り、シンガポールに旗振り役とならないか、と話しに
行ったほどである。先ずシンガポールに旗振りをさせ、日本企業を釣り上げる
やり方だが、ーーーそのほうが現実性を帯びていると判断したのだろう。

あれから3年、

日本企業もぼちぼちインドに進出し始めているが、日本以外の外資企業の進出
は激しい。ニューデリー近辺の工業団地はほぼ売り切れ、有るとしても土地の
値段は急騰しており、ニューデリーから100km以上離れたラジャスタン州ま
で行かなければ適当な土地が見つからないのが現状である。

そこにニューデリー近郊のマネサール地区の開発が突如持ち上がってきた。

マネサール、場所によるが、デリー国際空港から車で約30〜40分、グルガ
オンから20〜30分圏内、ニューデリーからの高速道路も出来上がりつつあ
る。

車で15分以内に、DLF(18ホール)、ゴールデン・グリーン(18ホール)
クラッシック(27ホール)という素晴らしいゴルフ場がある。将来、近くに第
2国際空港を建設する計画も持ち上がっている。

日本の企業ゆえに、結論を出すまでは時間がかかるだろうが、この地区は刻々
と土地の値段が上がっている。是非、早めに結論を出し、工場区画の他に、赤
提灯や寿司屋、雀荘やナイトクラブなどのある日本村でも作ってもらいたいも
のだ。

日本企業がやらなければ、韓国やシンガポールの企業が必ずやるだろう。

                        = この稿おわり =
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