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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
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☆ アメリカの景気後退はインドのプラス要因(2) ―― 2008/06/04
連日原油価格が暴騰、今日(5月22日)WTIはバーレル135ドルを突破し
た。
供給不安とドル安が主因だろうが、どこまで上昇するか判らない。正に‘スカ
イロケット’状態である。
ガソリンと食料価格の高騰はアメリカ国民を直撃している。先日、USA TODAY
は‘28 million US citizens need food aid to eat’という見出しで報道、
インドの新聞でも大きく取り上げられた。
ブッシュ大統領が「食料価格の上昇はインドの食糧消費が増大したのが主因」
と発言したことに対する、インド側の皮肉の意味合いもあるだろう。原油・食
料価格高騰の真犯人は大浪費国アメリカだ、と言いたげでもある。
それはともかく、原油・食料価格高騰は、世界のインフレーションを加速させ
ることは間違いない。インドも当然影響される。
だが「風が吹けば桶屋が儲かる」インド経済にとり、原油価格高騰が招いた好
材料もある。オイル・マネーがPE投資という形で、インドに急激に流れ込み
始めている。
インドの一流経済紙「The Economic Times」は昨日‘Oil money set to pour
in India via PE route’という見出しで、中東産油国のオイルマネーが急速
にインドに流れ込んでいると報じた。
アブダビ、カタール、ドバイ、オマーンなどの多くの王室・政府系ファンドが
有望なインド民間企業をPE投資対象として物色している。彼らの軍資金は、
それぞれ10億ドルから30億ドル規模。対象は、不動産、ヘルス・ケア、リ
テール、教育、IT、IT enabled service,ライフサイエンス、high-end
engineeringなどである。
インドの有能なファンド・マネージャーやコンサルタントのスカウト合戦が繰
り広げられている。
中東のファンドは「インド経済は、アメリカの景気後退や世界の景気減速には
連動しないし、インドが景気減速する恐れは殆どない。逆に、アメリカの景気
後退は、アメリカ企業のアウトソーシング化を促進させるだろうし、その矛先
としてインド企業が最初に選択されるだろう」とみているようだ。
ファンドは7〜8年後にフルーツを収穫する投資計画を練っているようだ。
昨年のインド向けPE投資は約170億ドル。米国系のファンドが多い。
今年は、1〜4月で156件・約49.4億ドルと急増している。そして今、
中東のオイル・マネー、イスラム・マネーがインド市場を狙い動きはじめてい
る。
昨年のインド向け外資直接投資FDIは約250億ドル、現在の外貨準備高は
3410億ドル。アラブ首長国連邦(UAE)向けのインドからの輸出は、この
5年間で7倍に増え、UAEの全輸入量の16%を占めている。インドは僅差
で中国に次ぐ第2位の輸出国になっている。
主因は、米ドル固定相場のUAE通貨が、英ポンドやユーロに対し弱くなって
いる為、ヨーロッパ品が競争力を失っている背景がある。
インド・ルピーは米ドルに対し、一時1米ドル39.5ルピーまで強くなった
が、最近は弱含み、42〜43ルピーで動いている。ドル安のお陰で中東市場
でインドの競争力が強まるという珍現象が起きている。
貧富を問わず、インディアン・プレミア・リーグで沸くインド。
ーーー高度成長期の日本に似た現象も起きている。
= この稿おわり =
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