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バリ島の市井に暮らして ―─ by 美龍@バリ島さん
| ☆ バリ島・ロンボク島で大地震! ――――――――― 2004/01/05
OJINさん、各地のライターの皆さん、「アジアの街角から」をご覧の皆さん、
!!あけましておめでとうございます!!
――ここバリ島は新年早々、悲しい幕開けとなってしまいました・・・。
もう皆さんご存知かと思いますが、バリ島およびロンボク島でM6.1という
大きな地震がありました。基本的にバリ島はそんなに地震があるわけではあり
ません。ただ、雨季の季節だけは少なくとも2回か3回は地震が起こります。
それでも、これほど大きい地震は珍しいと思います。震源地はバリ島の東方、
約30キロのロンボク海峡の海底で、震源の深さは約47キロ。
被害があったのはロンボク島とバリ島のカランガッサム県で、両方をあわせて
33名の方が怪我、1名の方が高齢であったため、地震のショックで心臓麻痺
を起こされて亡くなっています。
ロンボク島のほうが実際の被害は大きかったようで、33名中22名の方がロ
ンボクの方です。カランガッサム県は、チャンディダサビーチや、バリに王様
が存在していた時代の歴史的な重みのある名跡や、バリ・アガと呼ばれるバリ
島本来の原住民の方が住むトゥンガナン村がある所として知られています。
――そのバリ・アガの村トゥンガナンに多くの被害がありました。
この村は、今でこそ村の外に働きに出る人も増えましたが、基本的には昔から
面々と続く伝統、生活習慣を現在まで維持し続け、建物の作りも昔のままであ
り、村の中に入るには入場料を支払って入ります。
そうして得た収入を村の行事や建物の修復の為など、村人の生活を維持するた
めに使っている、バリ島の中でも特別な村なんです。
この村の村長さん一家とは親しくさせていただいているんですが、幸い、建物
の損壊はあったものの負傷者はいなかったということでした。でも、この村の
すぐ近くでは、3名の方が骨折、7名の方が軽症で病院に運ばれたそうです。
それ以外の村々でも1000戸以上の家や寺院などの建物が壊れ、雨季という
こともあり、雨による二次災害を防ぐべく、可能なものから早急に修復作業を
進めているそうです。
――次に被害の大きかったアンラプラという町では、学校や病院などにも被害
がありました。
通常、バリの病院ではお金のない人は病院のそこかしこに放置されたままです
が(たとえ瀕死の重傷であっても・・・)、地元の救急指定病院では、その病院
で2003年度の貧困者の治療費負担金の残り全部を、今回の地震の被害者の
方々の救済支援として用い治療費を免除することにしたそうです。
カランガッサム県は、バリ島南部のリゾート地域(クタもこの地域に入ります)
とは異なり、企業も少なく、住民の大半は農業や漁業などに従事しています。
そのため、バリ島内でも貧困者数の多い所としても知られ、学校に就学できな
い子供たちもまだまだたくさんいます。
――今月の13、14、15日は「ガルンガン」と呼ばれる、バリ・ヒンズー
教徒の大きな宗教行事が控えています。
これは日本でいうところの「迎え盆」にあたります。
その後には「クニンガン」と呼ばれる「送り盆」の行事も控えています。
バリ・ヒンズー教の決まりごととして、ガルンガン・クニンガン以降、向こう
何ヶ月間は一切の冠婚葬祭行事ができません。また、ガルンガン前日まで冠婚
葬祭行事ができるかといえば、そういうわけでもありません。
しかるべき日に終えて、今度はご先祖様を迎えるための儀式が各村のお寺で行
われます。それを済ませて初めて、ガルンガンの行事に突入できるわけです。
そんな中での今回の地震、彼らにとっては単純に「自然の出来事」として片付
けられない意味を持っていると思います。
「爆弾事件の記憶もまだ新しいというのに、これほど大きな地震が“ご先祖を
迎える月”になぜ起きたのか?」
「なぜ、(いつも)バリなのか?」
・・・口には出さずとも、大半のバリ・ヒンズー教徒はそう考えているでしょ
う。本来ならばガルンガンを目前にして、どこか島内全体が浮き足立ったよう
な雰囲気になっているのに、今回はちょっと暗め。
それだけ彼らの気持を暗くさせるに充分な出来事だったわけですね。
日頃は彼らに悪態をつきまくっている私ですら、
「またバリ?なんでバリなの?どうして?」
と、やっぱり考えてしまったわけですから、それもしょうがないのかもしれま
せん。
また、地震の被害のあったカランガッサム県は、バリ・ヒンズー教の総本山で
あり、彼らにとって一番大切、かつ神聖な山であるアグン山----1963年に
大噴火しています----が位置しています。
これも又、彼らに何かを考えさせる大きな原因になっていることと思います。
いずれにせよ、地震の被害に遭われた方々が、なんとか無事にガルンガン・ク
ニンガンを迎えられるよう、私も出来る限りの協力をしたいと思っています。
= この稿おわり =
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┃ ┃ お便りで頂きました感想。
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┌─────────「気分は情報無限さん」――――――― 2004/01/07
インドネシアで地震とは驚きです。全然、知りませんでした。
しかし雨期になると必ず地震が発生するとは何が原因なのでしょう?
日本の様に大陸プレート型ではなく火山性の地震なのでしょうか?
しかし日本のマスコミも、北朝鮮やイラクに関する報道ばかりしていないで、
もう少し日本周辺のアジア各国の様子を取材して欲しいと思いますね。
確かにイラクや北朝鮮の問題は人命を左右するだけに重要ですが、そればかり
報道するのも如何なものかと思います。
メルマガで見聞きした事を新聞社やテレビにメールで投書しなければならない
と考える今日この頃です。
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┌──────────「美龍@バリ島さんから」
うーん・・、私もなぜ雨季にだけ地震が起きるのかは未だに分からないです。
インドネシア人(特にバリ人)の誰に聞いてもチャント答えてくれる人がいない
んですよ。ーー以前聞いた時には、学校で(恐らく宗教の時間に)、
「地震や日食、月食が起こるのは、神様が人間の行いに怒っているからだ」
と習ったと真面目に答えてくれた人がいて、「今時、嘘だろ〜」と思って後で
何人かの人に質問してみたら、皆「そう習ったよ」との返事が・・・。
バリ島内で有名な山は、アグン山の他にバトゥール山というのもありまして、
こちらも活火山なんです。しかも、バトゥール山 は1990年代に噴火して
いるんです。
地理的にいえば、東側にある山が噴火を起こしているともいえますので、恐ら
くは火山性の地震ということではないかと思います。
今回の地震も、東部では被害が出ましたが、私の住む中心部ではまったく被害
がでていないんですよ。私なんて「あら、今回はけっこう揺れてるわね」とか
思いながらしっかり寝てましたもん。
高級リゾート地区で知られるヌサ・ドゥアやジンバランという地域の高台にあ
る家などでは、中心部よりも揺れが大きく、地響きもしたということですが、
実際の被害は出ていません。
この手の資料をインドネシア語で読もうと思っても....ついつい熟睡モードに
入っちゃうもので。
今度調べてみますね。ーーもし、起きてられたらですけど・・・。
私のように海外にいる人間にとって、メルマガの存在というのはすごくありが
たいもので、この≪Web 熱線≫のように、その他の海外にお住まいの方や日本
在住の方の意見が載っているものは、本当に大切な情報源なんですよ。
それだけに「気分は情報無限さん」の仰るとおり、日本の報道のあり方に??
となることもありますね。
でも、これって、けっこう他の国でもそうみたいですね。
??マスコミの役目って何なんでしょうね・・・。
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┌──────────「気分は情報無限さん」―――――― 2004/01/11
――バリ・ロンボク島で大地震!2004/01/05を読んで其の弐
いやはや大変失礼しました。
確かに現地のインドネシア語の本では、分かり難いですよね。
私は文系の人間なので詳しい事は分かりませんが、昔アメリカで数千メートル
の穴を掘って工業廃水を捨てていたら、半径十キロ圏内で地震が多発した!と
いう話を聞いた事があります。
それから火山性の地盤は、雨水を吸って脆くて崩れやすいそうですから前述の
話と何か関係があるかも知れません。
ーーしかし毎年雨期になると地震が発生するとは・・・・・
道理で神々の住む島なワケですね。
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┌──────────「美龍@バリ島さんから」
神々の島・・・、久しぶりに聞きましたよ。このフレーズ。
そうなんですよ。インドネシア語だと大変なんですよ〜。
しかも、一応インドネシア語が国語となってますが、実際は共通語で、バリ人
達は通常はバリ語なんですよね。なので、インドネシア語の単語の意味を質問
しても、時々「?」って、なっちゃうんです。(苦笑)
工業廃水の話は意外とあてはまるかもしれないですね。
環境規制はあるものの、工場からではないけれど、海側に立ち並ぶホテルやら
レストランやらの廃水が全部海にそのまま流されてますから・・・。
日本でも名前の知られた一流ホテルでもそのまま海に垂れ流してるぐらいです
から、何らかの影響を与えてるのは間違いなさそうですよね。
バリの地質は、大半の所は粘土質だったと思います。水はけが悪くてなかなか
吸い込まれないから、ちょっと大雨が降ったら、くるぶしのあたりまで水に浸
かってしまうんです。
勤務先が自宅から近かった時は徒歩通勤をしてましたので、大雨の時はビーチ
サンダルを履いて会社に行って、着いたらまず足を洗って、それから普通の靴
に履き替えてました。(笑)
それにしても・・、地震の被害がなかった地域の人達は、もう昔の話になって
まして、頭のなかはガルンガン=バリ式迎え盆行事)のことで頭がいっぱい。
出費もいっぱい。被災地支援どころではなく自分たちが支援して欲しいぐらい
のようですよ。
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