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バリ島の市井に暮らして ―─ by 美龍@バリ島さん
| ☆ バリ島の市井に暮らして ―――――――――――― 2003/12/15
今回は、私が女性であるということ、それから「中国ではコンドームが無償で
配布されている」という驚くべき事実に絡めて(?)、インドネシア女性の結婚
と妊娠について書いてみたいと思います。
―― 他の島々ではどうかは分かりませんが、私の住んでいるバリ島は完璧な
男尊女卑の世界です。口喧嘩では勝てても社会的には女性の立場は弱いです。
そんな社会環境の中で、多くの母親が自分の娘に望むこと、それは「将来性の
ある男を亭主にする」ことです。
もちろん、当の本人である娘自身もそれを望んでいます。
したがって、本当に「この男ならば!」と見込まれた男性は、もうこれでもか
これでもかっていうぐらいに好待遇で接してもらえ、「この人ならばOK」と
なった暁には、完璧に「据え膳状態」です。
ーー既成事実を作ってしまってライバルを蹴り落とす方策なんです。
実はこれ、子供(娘)が高校生ぐらいの頃から、親も子も無意識のうちにやって
いることです。
それだけ働き者で将来を託してもOKと思える男性が少ないってことなんです
けどね・・・。
バリ島内の地方の小さな村なんかになると、一族郎党が生活に困らないで済む
のなら、金持ちの第二夫人、第三夫人にしてしまえと思う親御さんもいます。
インドネシアの法律では認められていませんが、バリでは宗教的慣習として、
正妻=第一夫人)の了解があった場合、もしくは正妻が子供を産めない場合に
限って第一夫人以外の妻を何人でも持つことができるんです。
巷のバリ島案内本では「昔の話」となってるみたいですけど、それは大嘘!
こうした慣習が現在でも活きていることは、他ならぬ現地人が知っています。
実際、正妻(現地人)の許可を得て、生活の為に外国人女性と結婚している男性
も数多く知っています。
ーーもちろん、外国人の女性側はそんなこと知りませんけど・・・。
―― そして、妊娠・中絶・避妊、、
これに関しては、インドネシア全体にほぼ共通だと思います。
以前、バリ島のクタという繁華街でコンドームが無償配布されていたという話
もありましたが、興味本位で貰った人はいたかもしれませんが、実際に使った
人、継続して使っている男性は少ないと思います。
なにせ男女共に「ナマが一番」と断言してますから・・・。
こちらは、出来ちゃった結婚がとにかく多いんです。避妊という言葉は彼らの
辞書には無いのではないかと思うぐらい、とにかく出来ちゃった結婚が多いで
す。ーー中絶は絶対に許されません。
もちろん、レイプされたとか特別な理由があれば許可されますが、産婦人科の
医師からの紹介状を持って指定された場所(施設)でのみ中絶処置がされます。
処置前には、公職のカウンセラーと面談をし、KTP(カーテーペー)と呼ばれ
る身分証明書を提示した上で、処置同意書にサインをして初めて処置が可能に
なります。
その際に、カルテのようなものも作成されますので、何度も繰り返すわけには
いきません。だからこそ「将来性のある男性に対しての据え膳」というやり方
が有効な手段になるわけです。
つまり、「妊娠=結婚」というのが通常のお約束だからです。
なので、高校生であっても妊娠してしまえば、女性は高校を中退して結婚して
しまいます。一社会人であることよりも、旦那と子供を持つ主婦であることの
ほうが優先順位が高いんですね。
―― なので「避妊」は結婚後の女性のためのもの。
つまり、産児制限の為のものです。基本的な社会通念として、「婚前交渉はけ
しからん」ということになっているので、口が裂けても性に関心を持つ年代や
妙齢の年代の男女に、おおっぴらに「避妊」を唱えることはできない風潮があ
ります。
その避妊の方法ですが、とにかく「ナマが一番」の人達ですから、コンドーム
の使用率は極めて低いです。じゃあ何か?というと女性の身体をコントロール
する方法になります。
具体的には避妊ピルだとか日本でも知られている方法です。
それと、私が未だに理解不能なのは、カーベー・スンティックと呼ばれる避妊
薬の皮下注射です。どんなものかというと、
早い話が女性の生理を完全に止めてしまうホルモン注射です。それを3ヶ月に
一回の割合で打ち続けるわけです。この注射を打っている限りは一度も生理が
こないことになります。当然、妊娠に必要な排卵もないわけですから、「いつ
でもナマでOK!」状態になりますね。
前述の中絶処置施設のカウンセラーにしても、一般の産婦人科医・助産婦にし
ても、普通に「避妊をするなら、カーベー・スンティックが一番」と勧められ
ます。
以前現地の男性と付き合っていた時に私も試しに注射しました。
----友人には怖いもの知らずと言われましたが----最低です。最悪です。
眩暈、頭痛、吐き気、倦怠感、疲労感・・・
ありとあらゆる症状がいっぺんに襲ってきたような状態になりました。
現地の女性で、やたらと頭痛や眩暈の症状を訴える人がいたら、まず間違いな
くカーベースンティックのお世話になっていると思います。
当然、仕事になんかなりません。
集中力も完全に欠如しますもん。
中国にもあるのでしょうかね?こういうのって?
ちなみにこちらでの通説としていまだに信じられているのは、炭酸飲料を飲む
女性は妊娠しにくい、妊娠中に炭酸飲料を飲む、またはパイナップルを食べる
と流産する、、、っていうことかしら?
パイナップルは身体を冷やすらしく「妊娠したかも!」と焦っている女性が、
まず最初に試す原始的な自然流産方法なのだそうです。
・・・長くなってしまいました。
果たして≪WEB 熱線≫の読者の方々の興味の対象となるような話でしたでしょ
うか?ーーーもしも興味を持っていただけたらチョット嬉しい・・・。
= この稿おわり =
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┃ ┃ お便りで頂きました感想。
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┌──────────「気分は情報無限さん」男性@三十代@大阪
一般のマスコミ報道では入手出来ない貴重な情報をありがとう御座います。
本当にバリ島に旅行する時には要注意ですね。なんというか生活習慣の違いを
感じます。恐らくイスラム教の影響とかもあるのでしょう。
フィリピンなんかはカトリックの影響で性風俗に関する道徳が大変厳しいと聞
いた事があります。もっとも同じカトリックでも、本家本元のイタリアなんか
浮気し放題なんだそうです。
しかし何と申し上げれば良いやら分かりませんが、日本も男尊女卑は未だ厳し
いとは思います。
が、貧富の差から生ずる経済問題が絡むと物凄い事になってしまうのですね。
ーー両親が娘を金持ちの二号さんにしたがるとは・・・・・
└──────────
▼
┌──────────「美龍@バリ島さんから」
こちらこそ、感想をありがとうございます。
基本的にはインドネシアも性風俗に関しては厳しいのですが、それは国自体と
いうよりも「それぞれが住む周辺地域=村社会=身内」の感覚の中でですね。
この「身内感覚」、これがとにかくインドネシアでは全てといっても過言では
ないと思います。なので、身内のいない地域に行くと、けっこう皆、好き勝手
やってますし、そういう場所もちゃんとあります。
見た目では分からないですけど、インドネシア版(バリ島版というべきかな?)
ラブホテルもちゃんとございます。
貧富の差、激しいですね〜。お金持ちは半端じゃないお金持ち。
でも、「日本人=お金持ち」ってすぐに言われる・・・。
この貧富の差から生まれたともいえる素晴らしく、かつ憎たらしく(?)もある
社会システムもありますので、また機会があればお話をさせて頂きたいと思い
ます。
└──────────
┌──────────「hkさん」
バリ島では、まだ大部分の人が観光に頼らずに男に頼っているのですね。
まだ観光客のほうが、年間延べ人数ではおそらく住民の数より多いので落とす
お金も結構な国への収入になってるンじゃあーないかと思いますが?
インドネシア人や中国人、特に香港では、女性が頭を使う仕事では男性より多
かったと思いますが、表面だけだったのかなあ??
やっぱり最後は自分自身の考えと思うけどね?
日本でみたバリの女性は繊細な感じで、製品も結構いい造りのものがあったの
でイメージよかったんだけど、、、、、、(^^;
└──────────
▼
┌──────────「美龍@バリ島さんから」
若い女性はかなり魅力的な体つきかもしれない。
でも「昔の面影、今何処」になるのも早い....。
何らかの形で観光産業に関わっている人の数は多いと思いますが、それで日常
の糧がちゃんと賄えるかというと、そういうわけではないんです。
特にバリはバリ・ヒンズーと呼ばれるインドとは異なる形態をもったヒンズー
教徒の島でして、彼らの生活の中心はその宗教行事に占められています。
ーーこれにかかる費用というのが半端じゃないんです。
下手をすると、一ヶ月の給料よりも多い金額を宗教行事のために捻出しなくて
はいけないんですよ。
なので、「いくらあっても足りない」というのが彼らの本音ですね。
外貨獲得という面では、確かに大きな国家の財産だとは思いますが、そのお金
が果たして全部国庫に収まっているかというと、これも大きな謎。役人の不正
が多いですし、気がつくと誰かの懐に入っていたり、ジャカルタ=国)と各州
のビミョーな対立もあるので、国の収入の流れはかなり不透明でもあります。
男女どちらが使える人材が多いかといえば、私の経験では女性に軍配があがり
ます。子持ちで働いている人もいますし、産後の職場復帰も簡単です。
しかしそれでも「女性は結婚して、子供を産んでナンボのもの」なんです。
子供を産めない女性は、人間としての価値すら否定されてしまうことも、これ
また事実。
└──────────
┌──────────「たろおじさん」
早い話が女性の生理を完全に止めてしまうホルモン注射っていうのは、
更年期を意図的に作るって事ではないのでしょうか?
なんか嫁はんの更年期症状とそっくりなんだもんね。
‥‥これってかなりシンドそうです。
└──────────
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┌──────────「美龍@バリ島さんから」
スルドイ!! 言われてみればそうですよね〜。
でも、「シンドそう」なんじゃなくて、本当にシンドイんですよ。
そんなもんを話のタネに経験して物凄く後悔したんですから。
それを何年も続けられるインドネシアの女性って、いったい・・・?
私も未だにこれだけは理解不能です。
└──────────
┌─「Kimkim@マラン・東ジャワさん」男性@五十代@会社員@その他海外
美龍@バリ島さん、WEB 熱線を唯楽しく読ませて貰っている一読者です。
現在、ジャワ島東部に在住しており、かなりインドネシア大好きを自認してい
ます。(^^)
ただそれは、一般の人とのつき合いであって、お役所となると話は別になりま
すネ。
バリ島は観光収入が大事ということで、ジャワ島の町々と比べて、格段に綺麗
ですね。家並みが綺麗ということではなく全体の雰囲気が・・。
それとバリヒンドゥー独特の全ての精霊に対する畏敬というか。
ジャワ島のイスラムではちょっと考えられないです。
バリの女性=特に奥さん)は一日中の宗教行事があり大変みたいですが、その
あたりはどうなんでしょうね..。
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┌──────────「美龍@バリ島さんから」
まさかご近所(海を隔ててますが)さんに読まれるとは思わなかったですね
(;^_^A アセアセ・・・
島全体の雰囲気は、
チョット沖縄や八重垣のような感じに、ヒンズー教のエッセンスが加えられた
というような感じでしょうか?
バリに観光でいらっしゃる方は皆さんKimKimさんのようなことを仰いますが、
日本だって八百万の神様を信じてた民族なワケで、見方を変えれば日本の田舎
にある道祖神とかだって精霊とか自然の中の神様への畏敬の気持と同じだと思
いますよ。沖縄の民間信仰だってそうだし・・・
日本だって充分にエキゾティックで、綺麗な雰囲気もってますよ・・・
と、わかるようになりました、、この島に住んでみて。
ヒンズー教徒のバリ人の一日は、宗教で明けて宗教で暮れていきます。
その中での女性の仕事は、チャナンと呼ばれる簡単なお供え物作りから、バン
タンと呼ばれるチョット大掛かりなお供え物まで、基本的には自分達で作りま
す。
最近はそれでも、会社で働く人が増えてたためにパサール(市場)などで買って
済ませる人も増えてきました。掃除、洗濯、炊事、お供えものづくり・・・
バリの女性は本当に忙しい。
にも関らずボーッと道端やワルン=屋台)の椅子に座ってニワトリ=闘鶏用)
を撫でてる男ども・・・。
あのニワトリをサテ=焼き鳥)にしてやりたい!と思うのは私だけではないで
しょう。
ハタから見るぶんには神秘的であっても、実際は宗教行事にかかる費用で生活
が逼迫してるわけですから、彼らからすれば本当に大変なんです。
坊主丸儲けという言葉は、バリ・ヒンズー教のお坊さんの為にあるんじゃない
か?ってぐらいですよ。
└──────────
┌──────────「気分は情報無限さん」男性@三十代@大阪
美龍@バリ島さんへ
他の人の感想と貴女の返事も読みましたが、何ともはや凄い話で圧倒されてし
まいます。確かに観光で通り過ぎるのと実際に現地で生活するのは全然違って
当たり前なのですが・・・・・
それからバリ島がヒンズー教だったというのも驚きです。
日本では有名な観光地なのに意外に知られていない事が多いですね。
ところで質問ですが、バリ島に来る日本人で一番困る輩はどんな人なのでしょ
うか?
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┌──────────「美龍@バリ島さんから」
(〃^∇^)o_彡☆ あははははっ。初っ端から飛ばしちゃいましたかね?
インドネシア全体では80%がイスラム教徒で、10%がヒンズー教徒、残り
の10%が仏教徒とキリスト教徒(カトリック・プロテスタント両派がいます)
と言われています。
バリ島に来る日本人・・・( ̄~ ̄;) ウーン・・・
リピーターのお客さんでしょうかね。
リピーターといっても、回数でいえば5回前後ぐらいの人。中途半端にバリ島
やバリ人を知った気になってしまい危機感が完全になくなっちゃうんですよ。
その日に初めて会った人に誘われても平気でついて行っちゃう。
今時の日本の幼稚園生でもしないんじゃないかって思うんですけど、ホントに
簡単に気軽に誘いにのりますね・・・。
そして、カード賭博やらなんやらの餌食になる。女性ならばレイプ未遂や本当
にレイプってのもあるし・・・。
数ヶ月前のバリ・ポストという現地の新聞に、このタイプのお客さんの記事が
載ってましたが、このお客さんもカード賭博の被害に遭い、それに関する新聞
のインタビューに正々堂々と答えてました。
でも、これも被害にあった当日の朝にビーチで出会った「見知らぬ人」の誘い
について行った結果のことです。こういう人たちって、日本でも同じことをし
ちゃうんだろうか?と、不思議な思いになります。
あとは、何事においても「日本と同じ」であることを求めるお客さん。
「だったらバリに来るな!」‥‥と言えるものなら言ってみたいです、はい。
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