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ラオスからの手紙 ―――――― by 桜ちゃんのパパ
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☆ 戻ってきたお財布 ――――――――――――――― 2009/02/09
ーーー家から車で10分ぐらいのところに我が家の果樹園がある。
バナナ、ジャクフルーツ、ミカン、ドラゴンフルーツ、マンゴーなどいろいろ
な果物を植えている。時々行って水撒きや草取りをしているのだが、お財布を
落としたのはどうもその行きかえりだったようだ。
停めてあった車のタイヤに有刺鉄線が刺さって、それが車の泥除けに当たって
変な音がしていたようだ。帰りに何回か停まって車をチェックしたが、どうも
その時に胸ポケットにいれてあった財布を落としたらしい。
家に帰って来て落としたことに気づき、大慌てで果樹園の中を捜しまくった。
ライトがないので、バイクのエンジンをかけてライトを点けて、何回も果樹園
の中を捜索する。ーーーそのうちにバイクのタイヤがパンクする。
いくら探しても果樹園にはないので、途中で落としたのだと諦める。わたしの
人生、こういった失敗の積み重ねである。
お財布の中には、現金で300ドルぐらい、ラオスの運転免許証、日本の運転
免許証、日本の銀行のATMカード、池袋の文芸座(名画座)の会員カードがは
いっていた。
現金は諦めよう。ラオスの運転免許は再発行にお金がかかるし、日本の免許も
同じ。まさかのことを考えて日本のATMを破棄する手続きを取る。
妻は新聞に広告を出すと言う。
さっそく次の日に、噴水のところにある「ヴィエンチャン・マイ」に行き、落
し物の広告をだす。落とした場所と時間、そして拾った人にはお礼をするとい
う内容である。こういった場合は、だいたい現金はでてこない。
誰かが拾って現金だけ抜いて捨てる。その後で財布を拾った人が広告を見て落
とし主に連絡するようだ。または拾い主がお金をネコババして、なおかつ「財
布は拾ったけれど現金は入ってなかった」と嘘をついて落とし主にお礼を請求
する。
落としたほうは最初から現金は諦めている、
大事なのはお金と同時になくしたもの、私の場合でいえば運転免許証。
ラオスでも運転免許をなくすと再発行に40ドルぐらいかかるようだ。日本の
運転免許証だと1万円ぐらいだろうか(調べていないからよくわからないが)
そして池袋の文芸座(名画座)の会員カードも2000円の価値がある。
ラオスの諺で「カム・キー・ディー・クワー、カム・トット」というがある。
「屁を掴むよりウンコを掴んだほうがまし」というのがある。まさにこの諺、
実利的なラオス人を表しているかもしれない。
さてその後、わたしは仕事で日本に帰ったので妻からの報告を紹介しよう。
新聞に掲載後、2〜3日経って拾い主から電話があった。拾った後で日本人の
遺失物だと分かったので大使館に届けようとした。そうすると新聞に広告が出
ていたので電話をかけてきたのだ。
お礼は、交渉の結果1000バーツとなった。交渉の結果というのが面白い。
----拾い主が値段を提示し、こっちがそのお礼の値段を値切ったわけである。
受け渡し場所はサイロムにある電話局の前、財布の本体は「かっこいい財布だ
からくれ」ということで返してくれなかった。返してくれたのは免許証などの
書類だけ。
財布は、日本に住むラオス華僑のおばさんが、フランスの親戚を訪ねたときに
買ってきたお土産で、パリという文字がはいっていて結構カッコいい。
拾い主も、どこの住人だか名前も言わずに去っていった。妻も一人で行くのは
怖いので妹と一緒に行った。
あるラオス人が日本に来て、新宿駅でキップを買った時である。お財布を自動
販売機のところに忘れてしまった。中には500ドル以上の現金がはいってい
たらしい。警察に届けたらしいが、財布もお金も戻らなかったらしい。
ーーー日本とラオスと、どっちがいいのか、わたしには分からない。
= この稿おわり =
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