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ラオスからの手紙 ―――――― by 桜ちゃんのパパ
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☆ サヨナラお手伝いさん ――――――――――――― 2009/02/02
我が家のお手伝いさんとして2年ほど勤めていただいたKさん。この度、辞め
ていただくことにした。
┌--------「理由」
その1、歯ブラシ:勝手に家族の歯ブラシを使って歯を磨いていたこと。
その2、シャワー:われわれがいない時に勝手にシャワーを浴びて、おまけに
家族専用のタオルを使用したこと。
その3、イアリング:勝手に妻のイアリングをしていたこと、見つけて注意す
ると「置いてあったからつけたんだ、返したらいいんだろ」ということでその
場ですぐに返したが。
余罪、他にもウチの調味料(ナンパー、味の素)、卵などをよくちょろまかして
いたらしい。クビになったあと「あの家で働いている時はナンパー、味の素は
買わなくてよかった、本当によかった」と懐かしがっているとか。
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最初、妻がKをクビにしよう、と言った時にわたしは反対した。
旦那は肉体労働者で、おまけに2号さんもいる。酔っ払って2号サンに彼女を
ドつかせる。住んでいる家はスクワッタ−地域、いつ追い出されてもいいよう
なところに住んでいる。家には水道もない。
ということで可哀相だからクビにしなかったのだ。
しかし人間の我慢にも限界がある。仕事の態度も、雇い主に対しての礼儀がな
い。たとえば我々が買い物に出て行く時も「ビールを買ってきて」などと自分
の立場を考えない冗談をよく言っていた。
とうとう妻もクビを宣告した。クビにするときに言った台詞が、
「チャオ・ボー・トン・マー(あなたは来る必要がない)」
ーーーけっこう婉曲的な言いまわしだ。直接的に言わないところに優しさが感
じられる。
しかしこのお手伝いさん、我が家でクビになってもまた雇い主が見つかった。
今度は中華学校のラオス語教師の家である。ここでも評判は悪い。
ただしラオス人の優しいところは、可哀相だと同情してクビにしないのだ。た
ぶん外国人だったら一発で退場、レッド・カードだろう。
ラオス人は乞食にもよくお金をあげている。彼らは優しいと思う。そしてその
優しさが同時に人間の成長を妨げているのかもしれない。
普通なら、クビになれば少しは反省して仕事態度も変えるはずなのだが、反省
なしでまた雇い主が現れまたクビになる。この繰り返しである。
しかしこんな人でもなんとか生きていける、これがラオスのいいところかもし
れない――――。
= この稿おわり =
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