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ラオスからの手紙 ―――――― by 桜ちゃんのパパ
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☆ ラオス人の電話 ―――――――――――――――― 2006/07/05
ラオス人の電話マナーは悪い。ある日の出来事を紹介する。
Hさんのお母さんが亡くなれたのを聞いたのはKさんからの電話である。Kさ
んはJICA事務所で働いている方。Hさんの奥さんは彼の同僚である。
さっそく、お通夜やお葬式の予定を確かめるため妻の淑珍に電話させた。
淑珍:ハロー。
この声を聞いたHさんは電話がどこからかかってきたか分かったようだ。
続いて
淑珍:コートート、メン・パイ・シア・シービット。
横で電話を聞いていて、我が妻ながら思わずぶん殴ってやろうかと思った。
「コートート、メン・パイ・シア・シービット」これを日本語に訳すと「すい
ません、誰が亡くなったのですか?」相手が日本に帰化した元ラオス人で本当
によかった。もしこれを純粋の日本人に日本語で言ったら完全に失礼である。
日本的マナーだと以下のようになるだろう。
最初に自分の名を名乗って、ーー今電話で話していいか、実は家族のご不幸を
JICAの方から聞いたのだが、ーーお悔やみの言葉を言って、
―――というプロセスになるのが日本流のマナーである。
それをいきなり「すいません、誰が亡くなったのですか?」では失礼極まりな
い。ただ、こんな直接的な言い方でもラオスでは許されるようである。
もちろん我々夫婦は、お通夜にもお葬式にも出席して追悼の意を示している。
ラオスの場合は、言い方のマナーより気持ち・行動のほうが大切なのかもしれ
ない。(ラオスのお葬式・お通夜でも、お線香のあげ方など色々としきたりや
マナーはもちろんあるが、大切なのは気持ちを表す行動)
2月の下旬にラオスに戻って来て、我々夫婦はお葬式には4回も行っている。
1回目は近所の子供のお葬式、生後3ヶ月で亡くなった子である。お母さんの
妹がウチの目の前のコーヒー屋で毎日ドミノをしているので顔馴染みである。
また、その弟がJICAプロジェクトで働いているドライバーでもある。
2回目がHさんのお母さんのお葬式である。
3回目はサムセンタイ通りにある中華料理屋のおじいちゃんのお通夜である。
潮州人のおじいちゃんで、日本人もよく食べに行く有名な店である。華僑なの
で、うちの兄弟と向こうの兄弟の誰かが寮都学校で同級生になる。
4回目が、チョームタイ寺の尼さんのお葬式。これは日本に難民として定住し
た中国系ラオス人Kさんのおばさん(お父さんの妹さん)。若い時に出家して
お寺に入って68年目というベテランの尼さんである。
以前Kさんから、尼さんになったおばさんへということでお金を預かって何回
か持って行ったことがある。危篤になって、お寺からウチにも電話がかかって
きた。
そして最近は、義父の妹の旦那さんの弟のお葬式。(いうなれば親戚)
淑珍が言うには、お葬式は結婚式よりも大切である。結婚式は招待状があるが
お葬式に招待状はない。すべてその人の気持ち次第である。ということで電話
のマナーは良くなかったが、お通夜にもお葬式にも行ったということで良しと
するのがラオス流であろう。
昔、義理の母が亡くなった時にある日本人に伝えたら「それで?」という顔を
された。今でも覚えているが悔しかった。自分では是非お葬式なりお通夜に出
てもらいたかったのであるが、、。ーーー訃報を伝えても、その人に気持ちが
なければ意味はない。
わたしは、どういうわけか電話でしゃべる時はタイ語である。
というのは、ラオス語だとどうも感じが違ってくる。日本語だと、「もしもし
こんにちは、すいません、誰某と申します。OXさんでしょうか?只今お電話
大丈夫でしょうか?じつは、、、」
或いは
「もしもし誰某です、こんにちは。OXさんでしょうか、いつも御世話になっ
ています」
というような流れになる。
これをラオス語でそのまま言ってもいいのだが、ラオス人の電話は、いきなり
「誰?OXいる?」である。日本人みたいに、こんな丁寧な電話のかけかたな
どしない。そのままラオス語に訳してもなんかおかしい気がする。ということ
で、ちょっと気取ってしゃべる時にタイ語を使うことにしている。
わたしが家で電話を受けるときは
「サワディー カップ、トーマーチャックナイ・カップ、カルナー、ローター
・サックルーノイ カップ」と言う。このように喋ると
「こんにちは、どちらさまですか? すいません、少々お待ち願えますか」と
いうような雰囲気がでてくると思うのだが..どうでしょうか..。
= この稿おわり =
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