ラオスからの手紙 ―――――― by 桜ちゃんのパパ
☆ 桜ちゃんの反省 ―――――――――――――――― 2006/02/22

さて、進級試験に落ちた桜ちゃん、もう一度小学校3年生をやることになって
しまった。ーーーここでパパの雷が落ちることになる。

「ちゃんと勉強しなさい!なにしているんだ、毎日テレビばかり見ていて!少
しは反省しなさい!」

普段は日本語でパパと会話している桜ちゃん、普通の単語は分かるのだが、難
しいのは分からない。----当たり前だが----上の会話のなかで、一つ単語が分
からなくて意味が分からなくなった。「反省」である。

キョトンとする桜ちゃんに、パパはラオス語で説明を試みる。ところが、なか
なか小学生にわかるように説明できない。「うーん、それはつまりー、あの」
ーーー説明に窮するパパ。
ということで、パパの怒りの台風は、桜ちゃんの頭の上を通り過ぎて行ってし
まった――――。

次の日にパパは、タイ語の専門家X先生にメールを送って聞いてみた。

親切なX先生、日本をよく知っているタイ人に聞いてくれた。
以下、
タイの先生とX先生から頂いたメールを抜粋してご紹介します。

日本語の「反省する」に直接あたるタイ語はない。

あるとすれば“サムヌック・シアチャイ”です。しかし、この“サムヌック・
シアチャイ”は宗教の言葉のように聞こえます。この言葉は「反省して罪を悟
る」ような意味らしい――――。

ということで、日本人のよく使う「反省する」とは意味が違ってくるらしい。
つまり、桜ちゃんが勉強しなかったことは、別に罪を犯したわけでないので、
この言い方はシックリいかないのである。

また、日本人がよく言う「ーーーと反省した」は、タイ人は「ポム・ルースッ
ク・シアチャイ・ティーーー」と言うらしい。

この説明を読んで、私もビックリした。

というのは、タイ語、ラオス語の「シアチャイ」は、日本語では「残念」とい
う意味だと私は理解していたからだ。

そうなると上のいい方は、日本人的に解釈すると「ーーーの件については残念
でしたね」ということで、全然「謝っていない」「反省していない」というよ
うに解釈できるからだ。

もし、通訳が、「この件については残念でした」というように訳したら大きな
問題、喧嘩になってしまうだろう。ただ日本語でも、「遺憾の意をーーー」な
んていう、心のこもっていない責任逃れのフレーズがあるので何ともいえない
が。

そしてタイ人は、反省会なんていう、そのものをやる習慣がないらしい。

そしてタイ人は、自分の心・内面を診断しても「Feel sorry」程度に済まして
しまう。自分をしっかり責めること、内省・自省はあまりしません。
ーーーということらしい。

なるほど、これは大いに考えさせられることである。

以前にシェンクアンの空港の職員が、自分がチケットをなくしたくせに謝らな
かったことなど書いたが、この気分はよく理解できる。まあ日本人も、口では
謝っているけれど、心のなかではどう思っているか、、これは謝らないラオス
人とオアイコだと思うのだが――――。

こう書きながら、私自身、最近「すいません」という言葉が出てこなくなった
気がしているが、これもラオスに長くいるせいかしら――――。

                        = この稿おわり =
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