ラオスからの手紙 ―――――― by 桜ちゃんのパパ
☆ ラオスの正月水かけ祭りの頃 ―――――――――― 2004/05/02

皆様お元気ですか、お久しぶりです。桜ちゃんのパパです。

ラオスは4月13日から15日までお正月、水かけ祭りです。道ではみんな水
をかけます。そして16日が金曜日だったので17日と18日が連休というこ
とでゴールデン・ウイークでした。

―― 自己申告:肉団子、5つ食べたら1000キップ。

市内のタラーット・レーンにある中国マーケット。

そこから歩いてすぐ傍に、ラオス人のおばちゃんと娘が肉団子の屋台をやって
いる。肉団子はラオス語で「ルーク・シン」日本語に直訳すると「肉の子供」
牛の肉をすり身にして団子にする。それを天婦羅のように油で揚げて、独特の
タレにつけて食べる。

さて夕方、相棒の淑珍と娘の蘭、そして家政婦のペットさんと中国マーケット
に行った帰り、長女の桜ちゃんの学校の迎えまでにまだ時間があるというので
淑珍お気に入りのこの店に入った。
ーー店といっても、道の脇に椅子を並べてやっているだけの店である。

お鍋に油を入れて肉団子を放り込んで、ほどよく揚がったところでお皿に取っ
てお客さんに出す。6つで1000キップとのこと。ただし、私の行った次の
日から値上げするそうで、5つで1000キップになる。

ところがよく見ていると、隣のお客は直接、串を使って鍋の肉団子をついて、
口に放り込んで食べている。ーーそういったお客さんが3〜4人いる。
お勘定はどうするのだろう?何個、お客さんが食べたか店の人はチェックして
いるのだろうか?

淑珍に聞いてみると、お客さんの自己申告だそうである。
6つで1000キップであるから、自分で食べただけのお金を払って帰る。
淑珍も最初はこのシステムにビックリしたらしい。

店の人に聞いても、お客さんが多いので、いちいちどのお客さんが何個食べた
かチェックできない、したがってお客さんの申告に任せるとの事である。
直接串を使って鍋の肉団子をつっついて食べる方が、お皿にとってもらって食
べるより美味しいので、お客さんもこの方が好きなようである。

親戚の人にも聞いてみたが、なかにはチョロマカシて申告する人もいるだろう
が、潰れないで繁盛しているところをみると儲かっているのだろう。

この店は、肉団子の漬け汁が美味しいので、夕方など学生でイッパイらしい。
今回はお皿にとって食べてみたが、次回は串で直接揚げたての肉団子を食べて
みようと思う。
こういったやり方で商売がなりたっていることで、ラオス人も正直なんだなと
嬉しく思った。

―― 駄洒落。

外国に長く住んでいると、オヤジギャグをとばすとよく言われる。

いつも華僑の妻といると、所謂日本語の駄洒落は通じないので、その反動かも
しれない。
しかし、ラオスにもこういった駄洒落はある。

ラオス語のギャグは「回転語」といって、逆さにしてエッチな意味にするのが
多いが、駄洒落もある。
御正月にお寺参りに行った時、淑珍に教えてもらったギャグ

行ったお寺は「オン・トウー」というお寺で、ビエンチャンでは有名な寺であ
る。
「ワット・オン・トウー、アーチャン、キー・ドウー」
「オン・トウー寺の和尚さんはヤンチャだ」という意味で、
最後のトウー「=10億の意味」と
キー・ドウー「=ヤンチャ」が洒落になっている。

くだらないといえばくだらないが、ラオスにもこういった韻を踏んだ駄洒落は
ある。ーーとはいってもやはり最高に面白いのは「回転語」であろう。ここで
はチョットまずいので紹介できませんが..ラオス人に教えてもらって下さい。

―― アベック。

暑いので、メコンの岸辺に家族で散歩に行った。暗闇の中、バイクが20メー
トルぐらいの間隔で止まっている。ーーよく見ると、男女のカップルである。

娘2人を連れていたので教育上よくないと思い、すぐに引き返したが、やはり
ラオスも日本と同じだなと思った。

―― 謝ったラオス人。

このテーマについては以前にも書いてきた。今回は、ビエンチャンに戻って、
家族4人で実家の傍の中華料理屋さんに行った時の話。

常連ではないが、結構評判のいい店なので過去に何回か行ったことがある。

しかし今回は失敗だった。おそらくコックさんが替わったのだろう。出てくる
料理がいいかげん。時間もかかるし味もマズイ。お皿に盛り付けるのも逆さま
に乗せて来るので、これは明らかに中華料理を知らない素人が作った中華料理
だとすぐわかる。

ウエイトレスのお姉さんを呼んで聞いてみると、中国人のコックが中国に帰っ
てしまい、今はラオス人のコックが作っているとのこと。
おそらく見よう見真似なのだろう、素人の作品だとすぐにばれてしまう。

本当は店を改築して新たに新装開店する予定なのだが、まだ正式にはオープン
していない。客が来たから、ラオス人のコックに作らせて出しているとの事。

華僑と長く付き合っていると、だんだん中国人になってくるのか、桜ちゃんの
パパはウエイトレスに文句を言った。
「こんな素人が料理を作っていては、アンタのところ、お客は怒ってそのうち
 誰も来なくなるよ、昔は美味しかったのに」

こういった時に、中国人は大阪人と同じく文句を言う。サービスに対してお金
を払っているのだから当然。そして文句を言わないと相手もわからないから、
結局店のほうも損するだけである。

その時、ウエイトレスのお姉ちゃんが「コートート・ラーイ」と何度も謝った
のだ。――それを聞いて私は少しビックリした。
┌──────────
│注:コートート・ラーイ
│
│日本語の「すいません」英語の「アイアム ソーリー」に近い意味。
└──────────

なるほどビエンチャンも、これだけ店が増えて食い物屋だらけになった現在、
お客が来なくなったら大変だ。死活問題である。「ボーペンニャン」では済ま
されない問題である。ーーだから素直に謝ったのだろう。

ラオスもこのように、商売の世界では厳しくなったので、今までの「ボー・ペ
ン・ニャン」の世界ですまなくなったのであろうか。
┌──────────
│注:ボー・ペン・ニャン
│
│「いいですよ、かまいません、大丈夫です」
│こんな感じの日本語に翻訳できると思います。
│けれど、迷惑をかけた人が被害者に対して言うこともあるので、日本語には
│訳しづらいでしょう。
│
│「許してください。仕方がないでしょう」
│こういった意味になる場合もあります。
│これについてはラオスに長く住んで、ラオス人とつきあった人でないと本当
│にはわからないでしょうか。
└──────────

実際にビエンチャンのラオス人は、ラオス饂飩(フー)はどこが美味いか、焼肉
はどこの店のタレが美味しいか、ベトナム春巻きはどこが美味しいかなどを皆
知っているし、そういった店には実際にお客も沢山来ている。

ーー民間の世界の方がシビアなのだろう。

                        = この稿おわり =
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