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ラオスからの手紙 ―――――― by 桜ちゃんのパパ
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☆ ラオス人が謝った!! ――――――――――――― 2003/08/01
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いままでにも、謝らないラオス人については何回か書いた。私もラオスに長年
いて、謝らないラオス人は何回も経験しているけれど、今回は謝ったラオス人
の話をしましょう。
シービット君は、ビエンチャンのお寺で10年近くお坊さんをしていて、今年
の2月に出家してきたばかり。私の配属されているプロジェクトでアドミニの
ビラコーンの弟である。注)アドミニ:「ADMINISTRATION」の略。
そういったことでシェンクアン市に来て、私の家の門番をやることになりまし
た。お寺に長年いたシービット君は、モノを上げてもちゃんとワイをして受け
取り、私と喋る時は敬語で「チャオ」といってくれたりで、第1印象はすこぶ
る良かった。ところが良かった最初の印象も2週間だけ。
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│ワイ:ラオスやタイでの挨拶で、両手を合わせて仏さんにお祈りするように
│する、日本でいえばお辞儀です。
│
│チャオ:敬語で「そうです」といった丁寧な意味。
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私が忘れ物をして急に取りに帰った時など、いないことが度々あるようになり
そのうちには、家の掃除が終わったらどこかへ遊びに行ってしまい、帰って来
るのは夕方!!私が食事を終えて家のなかに引っ込むと、またどこかへ遊びに
行ってしまう!?こういう状態が何日も続いた。
ある晩、外で食事をして家に帰ったらシービットがいない!またいない!とい
うことでラオス人に対して忍耐力のある私もさすがに怒り心頭、切れた!!
家にあった空のビール瓶を5本ぐらいと、ナンパーの瓶を、コンクリートのた
たきに投げつけて全部割った。
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│ナンパー:魚から作ったラオス風のお醤油。
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しばらくして家にっ戻ったシービット君、ビール瓶が割られていることに気が
ついた。そして掃除をはじめたようである。呼んで説教をした。しかしこの時
でも、クビにしようとまでは思っていなかった。普通はこのように勤務態度が
不真面目ではクビになっても当然だろう。
当然クビにされると思ったシービット君、ワイをして私の足元にひざまずいて
「コートート」を何回も言うのである。これには私もビックリした。
後で、タイに15年ほど住んでいる日本人にこの事件の顛末を話したところ、
シービット君のようなケースだとスグに首にされるものだとのこと。これはラ
オスでもどこでも当然であろう。
シービットをクビにしなかったのは、彼がビラコーンの弟、つまり同僚の弟、
更にはシービットの身体的欠陥に同情したからだ。彼のお母さんは、妊娠して
いる時中絶の薬を飲んだけれど、結局流産できなくてシービットが生まれてき
てしまったが、骨に異常があった。だから彼は肉体労働など全然できない。
ビエンチャンの華僑などを見ていると、使用人に対しては常に口うるさく怒っ
ている。そうしないと彼らが働かないからなのか、お金持ちになればなるほど
使用人にはいつも口うるさく小言を言っている。だからシービットの場合も、
私のように爆発するのではなく、いつも小言を言って注意していないと駄目な
のだろう。
しかしこれは実際疲れる。言葉の問題ではなく、いつも口煩く「アレをしろ、
これは駄目だからこうしろ」等など1日中指図するというのは大変である。
けれどこれができないようでは、華僑でもお金持ちになれないのか?民主主義
の教育を受けた日本人は、平等意識がはたらいて使用人に厳しく出来ないのだ
ろう。
さていつもは怒らない桜ちゃんのパパが怒ったのだから、シービットも反省し
たようで、ちゃんと仕事をするようになった。
それから暫らくして、彼が結婚するという話が耳に入ってきた。今度の土曜日
に向こうの両親のところへ行き、結婚の申し込みをする。色々と聞いてみると
ジャール平原の壷No1より、まだ先の村の娘さんとか。
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│ジャール平原の壷No1:シェンクアン地方の名所。
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│岩で出来た壷がいっぱいある平原です。古代の人が作ったものですが、それ
│は何のためだったのか今でも色々と説が別れています。
│葬儀用の石棺だったという説が有力です。観光客がたくさん見に行きます。
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それでわかった!!彼は門番の仕事をサボって、いつも彼女のところへ通って
いたのだ。なるほど、そういうわけだったのか。
物事には何事にも2面がある。門番の仕事をサボるのはいけない事だが、お寺
に長くいた彼は早く結婚したかったのである。物事、正悪は、100%悪いも
のもないし、100%正しいものもない。それぞれの立場によって違ってくる
ものだと思った。
もし彼がちゃんと門番の仕事をしていたら結婚できなかったろう。
ということで、入安吾の前にシービットの結婚式があるのだろう。
私も出席しないといけない。
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│入安吾:雨季はラオスの小乗仏教では結婚できません。
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│この雨季に入った時に「入安吾」という宗教行事を行い、男子は仏門に入る
│そして雨季が終われば「出安吾」になり、結婚ができる。(つまり入安吾の
│時期は結婚できないのである)
│シービットは、入安吾の前に早く結婚したかったのである。
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= この稿おわり =
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│ LAOS(ラオス)の情報 ▼ ・・です!!
│ http://members.tripod.co.jp/kengchang/
│
│ XIANG KHOANG(シェンクアン県)▼「県の情報」
│ http://www.t3.rim.or.jp/~hkato/laotrp/nondhtml/nlao3xk.htm
│
│ PHONESAVAN(ポンサワン)▼「町の情報」
│ http://homepage1.nifty.com/fmac/infomation/travel6.htm
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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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