ラオスからの手紙 ―――――― by 桜ちゃんのパパ
☆ ごめんなさいについて ――――――――――――― 2003/01/15
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┃会┃議があるので、飛行機でビエンチャンに帰った時の話。
┗━┛
大分早く空港に着いてしまったので、チェックインまでずいぶん時間がある。
そう思っているうちに、オーストラリア人のSさんも来た。
彼は、我々のプロジェクトのCTAである。
CTAというのは「CHIEF TECHNICAL ADVISOR」の略で、いわゆる私の上司に
あたる。
ひとりで待つのもなんだし、チェックインは運転手のK君(ラオス人)に任せて
食堂で彼とコーヒーを飲むことにした。
Sさんと下手な英語で話をしていると、K君が顔色を変えてやって来た。
「桜パパ、大変だ、切符の真中の黄色い紙がない!」

ラオスの飛行機の切符は、カーボン式になっている。
その、真中の黄色い紙が見当たらないというのだ。
おかしい。
切符は、1週間以上も前に買って財布にいれておいた。
Sさんとコーヒーを飲む直前に財布から取り出して、そのままK君に渡したの
に。
┏━┓
┃慌┃ててチェックイン・カウンターへ行ってみる。
┗━┛係員は
「あなたは、切符を買ってから、真中の黄色い紙の部分をどこかに落としてい
ませんか?」というのである。
そんな馬鹿なはずがあるワケはない。

そう思って、チェックイン・カウンターの上にある黄色いチケットを、もう一
回調べ直してみろと言ってみたが「ない、ない」の一点ばり。
だけど、カーボン写しの一番下の紙には、既に私の名前が記されているのだか
ら、これはどう考えてもおかしい。
これで搭乗券を出してくれと交渉してみることにした。

係員は、
「黄色い紙と引き換えに搭乗券を出します。もしこの黄色い紙がないのなら
買い直して下さい。」
・・ラオス航空の規則らしい。
何度掛け合っても埒があかない。
まだだいぶ時間があったので、家に帰って黄色い紙があるか、落としていない
かをもう一度調べた。

結果は、無し!

今度は、切符を買ったラオス航空の事務所に行ってみたが、これもアウト。
諦めて、空港に戻って切符を買うことにした。
ポンサワン:地名(注1)からビエンチャンまで、片道は外人価格で46ドル。
ラオスの北部、シェンクアン県の県庁所在地。ベトナム戦争の時に、アメリカ の空爆がひどくて大変だった県。
今回は国連の会議。 公用でビエンチャンへ行くので、後で払い戻しをしてくれる。 しかし、私は半分をなくしたことになるので46ドルは損をしたことになる。 とにかく、新たに切符を買って、搭乗手続きを済ませて待っていると、、 空港事務所の中から「桜パパ、桜パパ!」と私を呼ぶ声がする。 行ってみると、係員が「あった、あった!」 ┏━┓ ┃結┃局、 ┗━┛ チェックイン・カウンターの受け付け係りが、最後に黄色のチケットを調べ直 したら、私の名前のものが出てきたのである。 私は、既に新しいチケットを買っていたが、この切符は三ヶ月以内有効なの で、次回使うことした。 どうやら、K君はちゃんと切符を出したのに、彼らがどこかに置き忘れて 「無い、無い」という騒ぎになったようである。 過失は一方的に向こうにあるのだが、この際、ごめんなさいというラオス語の 「コー・トート」はひと言もなかった。ただ、 彼らも悪びれた雰囲気だったので、私が「ボー・ペン・ニャン:言葉(注2)」 と言ってあげてこの騒ぎは終わった。
「いいですよ、かまいません、大丈夫です」ーーーこんな感じの日本語に翻訳 できると思います。けれど、迷惑をかけた人が被害者に対して言うこともある ので、日本語には訳しづらいでしょう。 「許してください。仕方がないでしょう」ーーーこういった意味になる場合も あります。これについてはラオスに長く住んで、ラオス人とつきあった人でな いと本当にはわからないでしょうね。 ーーーラオス人をひと言で表現すれば、この言葉になると思います。 これは、大らかな、寛容なラオス人の性格を表している言葉だと思います。
たぶん、この係員が日本人だったら「すみません、申し訳ありません」という お詫びの言葉が何度も聞かれたことだろう。 もしこれが、12年ラオスにいる私でなく、ラオスに着たばかりのフレッシュ な日本人だったら完全にキレていただろう。 もう12年あまりラオスに住んでいる私は、彼らの「スミマセン」のひと言よ り、見つかった黄色い紙の切符が使えるか、または払い戻ししててくれるかが 問題だった。 切符の有効期限は三ヶ月であり、次回ビエンチャンに帰る時に使えますという 説明を受けて一件落着となった。 多分、普通の日本人だったら、係員が謝らないことに腹を立てただろう。 それと係員の態度。 日本人の場合だと、ちょっと顔をひきつらせてシリアスな顔を作る。 ところがラオス人はこういった時に、日本人から見るとヘラヘラした顔をする のである。 これに慣れていない日本人は、ヘラヘラ顔を見て火に油を注ぐことになる。 しかし、このヘラヘラは、彼らにとっては「スミマセン」を意味しているので ある。 やはり、ラオス人と日本人は違うと思う。 おそらくこの違いは、実際にラオスに住んで、生活してみないとわからないだ ろうな。 ラオス人はなかなか謝らない、そして日本人はすぐに謝る。 しかし日本人は普通、謝っても、本当には謝っていない場合が多いような気が する。                         = この稿おわり = ┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┐ ┌-------- │ ラオスの情報 ・・です!! │ http://www.jica.go.jp/ninkoku/ninkoku024/index.htmlhttp://members.tripod.co.jp/kengchang/ │ │ --(ポンサワン)―スペルが分らん!「町の情報」 │ http://homepage1.nifty.com/fmac/infomation/travel6.htm └-------- ┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘ └→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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