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┃ :韓国を見る眼:――――――――――――――― by Bunさん
┃ 「韓国からのPC通信」
☆「米英軍のイラク侵攻に反対します」反響への答復 ―― 2003/04/25
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┃先┃日の、「米英軍のイラク侵攻に反対します」という記事に、反響を頂い
┗━┛たのですが、この問題で誰かと議論するには、私の知識はあまりに浅薄
なので、敢えて論戦するつもりはありません。
しかし、コメントをいただいた以上、返事をするのが礼儀だと思っています。
その前に、4月2日に韓国国会で派兵動議が可決されたことだけ紹介しておき
ます。
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┃先┃日、韓国国会で、工兵部隊600名と医療部隊100名をイラクに派遣
┗━┛する国会動議案が議決されたと伝えましたが、その後韓国では国会議員
の中から派兵反対を表明する議員が続出し、市民団体が連日派兵反対デモを繰
り広げていたため、政府・与野党間で協議が行われてきました。
そして、ついに2日の本会議にて賛成179票、反対68票、棄権9票で政府
原案通り派兵動議案は国会を通過しました。この結果、韓国政府は早ければ5
月はじめから先発隊を派遣し、12月31日までに派兵を完了することになり
ました。
この日盧武鉉大統領は国政演説にて、「名分を全面に出して、韓米関係を葛藤
関係に導くより、友邦関係と同盟の道理を尊重し、困難なときに米国を助け、
韓米関係を深めることが北核問題(北朝鮮核問題)を平和的に解決する上で利益
となる」と述べました。
彼としては、自らを大統領に押し上げた大衆の動向と、米韓関係を天秤に掛け
ざるを得ない難しい立場におかれていたわけですが、結局後者を優先させてし
まったわけです。そして、その弁明の核心は、やはり北朝鮮の脅威でした。
すなわち、現在、米韓関係を損ねることは北朝鮮問題で韓国が危険にさらされ
るという論理です。盧武鉉大統領は、イラク問題と北朝鮮問題を切り離すこと
が出来ず、自ら「対米追従」を選択してしまったのです。
http://www.hani.co.kr/section-003000000/2003/04/0030000002003040217000
01.html
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┃し┃かしながら、国会のこの決定に対して、韓国国民が黙っているはずがあ
┗━┛りません。
韓国では、米英軍のイラク侵攻が始まって以来、連日反戦デモが昂揚していま
した。(もちろん、それに対抗して、在郷軍人会らが中心となって「戦争賛成
デモ」も現れていましたが・・)。
例えば、カン・マンギル元高麗大教授やパク・サンジュン参与連帯行動代表、
映画俳優のアン・ソンギら各界の人士約440名で構成される「反戦平和のた
めの非常国民会議」は3日、ソウルの言論会館で記者会見を開き「政府と国会
は、我々全てを戦争犯罪に加担させる派兵決議を撤回せよ」と主張しました。
また参与連帯と、民主化のための弁護士の会(民弁)も3日、ソウルの参与連帯
講堂で、派兵計画撤回を求める記者会見を開き、「イラク戦争は兵決定取消を
要求する違憲審判請求及び派兵決定効力停止仮処分申請を憲法裁判所に出しま
した。
さらに、民主労総は派兵賛成国会議員179名に対して、来る国会議員選挙の
際に落選運動を展開すると主張しました。
これらはいずれも韓国における根強い「反米・反戦」意識を代弁するものとし
て注目されます。
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┃さ┃て、こうした動きも視野に入れつつ、先ほどの「米英軍のイラク侵攻に
┗━┛反対します」に寄せられたご意見に対し、可能な範囲でお答えします。
まず、貴重なご意見を下さった皆様に、感謝しておりますm(__)m
では最初に「賛成または一部賛成」と仰ったご意見に対して・・
五作じいさん氏が仰った「無理が通れば、道理引っ込む」というのはまさに、
今回の米英軍の行動を言い当てていると思います。彼らは正当な手続きを踏み
にじって、とにかく開戦しつつ、自らの戦争行為を正当化するための粉飾に奮
闘しています。日本や韓国のように、米国に少しでもたてついたら自国の安全
が保証されないと信じている指導者を戴いている国は、戦争の是非よりも、ま
さに「長いものに巻かれっぱなし」だと思います。
サクラさんが予測しているように、北朝鮮問題について、「米国に先制攻撃を
し、て、も、ら、う」というのは十分にあり得ると思います。少なくとも米国
は、今回のようにフセイン政権の不当性を挙げれば開戦は可能である、という
事例を示してしまったわけですから、今回のような開戦方法がまかり通るなら
ば、まさに国連などは形骸化の一途をたどるでしょう。つまり、世界で突出し
た軍事力を持つ米国にとって、気に入らない政権はとにかく軍事力で壊滅させ
ればよい、即ち、外交の手段としての戦争ではなく、戦争の口実作りのための
外交というわけです。
確かに、イラクのフセイン政権や北朝鮮の金正日政権は大いに問題のある政権
だと思います。しかし、そのような政権だからといって、圧倒的な軍事力を背
景に、むやみに戦争に訴えるのは「無法者」の論理だと思います。
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┃そ┃れから、「反対」の意見を下さった方の文を読んで・・
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9・11テロが合法か、不法かといえば、不法でしょう。
また、イラクのフセイン政権がよい政権か悪い政権かといえば悪い政権でしょ
う。その辺はすでに結論が出ていると思っています。
しかし、私が今回の記事で繰り返し説いたのは、「正義」を掲げるものが「正
義」に適う手続きを踏まずに戦争を始めたことに対して、「断じて認めること
が出来ない」と言っているのです。イスラム原理主義者やイラクのフセイン政
権を「無法者」と呼ぶ者が自ら「無法者」となってしまっては、いったい何の
ための国際法なのか分らなくなってしまいます。
確かに「テロ」は許せないことでしょう。道理もへったくれもない仕業でしょ
うが、その行為を「無法者!!」と喝破するものが無法者であってはなりませ
ん。このことは、何度繰り返しても意味があるでしょう。
そういう意味でたろおじさんさんが、「国連といっても実際は、戦勝国側の大
国の集まり会。 いつの間にか大国の利害関係の錯綜で、国際連盟時代に後戻
りを始めたように見えます」というのは非常に危険で、こういう発想が国連の
権威を貶め、強国が自国に有利な「弱肉強食」の論理を振りかざす上で多大な
る勇気を与えています。
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┃そ┃れとの関連で、フランスやロシアこそ自国のイラク(=フセイン政権)に
┗━┛対する利権を擁護しているというご意見が多かったと思いますが、それ
は全くその通り。
しかし、米英軍のイラク侵攻に反対しているのは、フランス・ロシア・中国ば
かりではありません。特に中東・アフリカの諸国の多くが反対の立場をとって
います。これらの国々は、何れもフセイン政権を支持していないようですが、
そのような国々が何故米英が「正義」の名の下に、小国の「大量破壊兵器」の
破壊力をはるかに上回る圧倒的な軍事力を振りかざして、「大量破壊兵器」を
隠し持っている邪悪なフセイン政権をめった撃ちしているのに反対するのか?
不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。でも、これが現実なのですね。
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┃鮎┃川さんは「現状は非常に高価な武器を使い、被害を最小限にするように
┗━┛努めている」ことが「米英の良心」だと仰いますが、それは先ほどもい
いましたように、警察機能を果たすための正当な手続きを無視して始めた戦争
ですから、作戦において「正当性」を獲得しなければ、今より、もっと多くの
人々によって「無法者め!!」と指弾されるからです。
いくら武器が高価で、照準精度が高くなっても、テレビゲームのように目的物
だけ完璧に破壊されるくらいにはまだ至っていないことが、今回の戦争で明ら
かになってきました。誤爆も頻繁にあるし、味方を打ち落とす確率も無視でき
ないくらいにあります。
一体、どんな理由を持って、市場や赤十字病院に爆弾が落とされなければなら
ないのでしょうか。
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┃た┃ろおじさんさんは「自由な国の言論人が、不自由な国の独裁者を賛美す
┗━┛るという不思議な現象さえ頻繁に発生しました」と仰いました。ところ
で、不思議なことに実際は「自由な国の言論人が不自由な国の独裁者を無条件
に批判するあまり、自由な国の政権担当者を無条件で賛美するという不思議な
現象」が起こっています。全く不思議ですね。
さらに、「自由な国の言論人は報道が正しいと思いこんでいるので平気で嘘を
報道されると、そっちも正しいのじゃないかと思い始めるようです」というの
も、実は「自由な国の言論人は不自由な国だと決めつけているところの報道は
すべて嘘だと思っているために、自由な国による報道が正しいと思いこんでい
るので、平気で嘘を報道されるとそっちだけが正しいのじゃないかと思ってい
る」こともしばしばあるようです。
情報氾濫のいまの時代、情報の真偽もさることながら、それらの情報から何が
真実なのかを見極める力が現代人の素養として求められていることはいうまで
もありません。私もその点、気をつけたいと思っています。
= この稿:完 =
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┃ ┃ お便りで頂きました感想。
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┌─────────―「気分は情報無限さん」―――――― 2004/12/27
結果論ですが、やはりBun さんの仰っていた事は正しかった様な気がします。
この「歴史的教訓」を、今の我々は中国大陸や朝鮮半島で生かせるのでしょう
か?
今の韓国のノムヒョン政権には頑張って欲しいものだと思いながら、しばしば
「朝鮮日報日本語版」をネットで読んでおります。
最近は「韓流」とかが流行しているようですが、私はサッパリ興味がわきませ
ん。しかし、韓国のネットゲームに対しては興味津々です。「ゲーム大国」の
日本が足元にも及ばぬ程に発展しているそうですから。
さてはて、来年はどんな年になるのしょう。
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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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