┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  迷子になったらここ!(^O^)  ━┓
┃
┃ :韓国を見る眼:――――――――――――――― by Bunさん                        「韓国からのPC通信」
┌------------------
│2003年3月20日、遂に米英軍(を中心とする多国籍軍、もちろん陣頭
│指揮は米軍)がイラク攻撃を開始しました。
│そして、米英軍のイラク侵攻に対し、積極的・消極的を問わず、支持を表明
│した国家は40数カ国だそうです。
│その中には、日本と韓国も含まれています。
│
│このような状況に対して、私は如何に考えたらよいか、いろいろ考えた結果
│以下のような結論に達しました。
│
│今回の米英軍によるイラク侵攻は何ら正当性を持たない、
│米英とその同盟国(支持国)の国益のための戦争行為である。
│故に、私は今回の米英軍の行動にすべて反対します。
│
│= Bun =
└------------------
--------------------
☆ 米英軍のイラク侵攻に反対します! ――――――――― 2003/03/28
--------------------
┌───────────────────┐
│ 私の立場と軍事力に対する基本的姿勢
└
まず、私はすべての人間が、人間らしく生きることを望んでいます。そして、
この前提の下に、私は歴史を考え、国家を考え、社会を考え、軍事力を考えて
います。私は一人ひとりの人間が、人間らしく生きるために必要なものの存在
を基本的に認めています。私は国家であれ、そして軍事力であれ、人間らしく
生きるために必要なものだと認めており、それ自体の存在を否定しません。

ですから戦争反対の理由として、「人が死ぬから」とは決して言いません。
軍事力の存在自体を否定しないわけですから。戦争をすれば、戦闘員であれ、
非戦闘員であれ、戦場で人が死ぬのは当然です。戦争の中身を問わねばなりま
せん。
**
ところで「人間が人間らしく生きるために必要な軍事力」とは何でしょうか。
ひとことで言って、それは「生きるために必要な最低限の軍事力」です。

何者かによって自らの生存権が脅かされており、しかも確実に自らの命が絶た
れてしまうと判断されるとき、私は生存権を守るために必要最低限の軍事力を
持って戦うこともやむなしと思います。このような軍事力を認めないと「独立
戦争」なり、「農民戦争」など、弱い立場におかれたものが生きるために戦う
という概念が存立し得なくなります。

もっとも、どんなに弱い立場にある者でも、ルールに従った武力行使が求めら
れます。その意味で、単に「アメリカ憎し」を理由にしたニューヨークの罪な
き人々を殺戮するという、アルカイダによる「9・11」は許し難いのです。
**
ところで、今回の米英軍の戦争行為はどうでしょうか。

とりわけ米国は、盛んに「イラクの脅威」を宣伝していますが、果たして現在
イラクが今にも米国を武力攻撃する状況なのでしょうか。
答えは「いいえ」です。
むしろ、米英軍がイラクを圧倒的な軍事的をもって包囲し、イラク国民に脅威
を与えてきました。

すなわち、米英軍の軍事力が「生きるために必要な最低限の軍事力」をはるか
に上回るものであることは言うまでもありませんし、生存権を守るための必要
最低限の戦争行為であるとも思えません。
従って、この観点から今回の米英軍の戦争行為に反対します。

┌──────────┐
│ 国際的承認の欠如
└
つぎに、今回の米英の行動が国連安全保障理事会における武力行使承認決議を
待たずに実行されたことについて、考えてみます。
**
私が正当とする軍事力からすると、米国をはじめとする諸大国(日本も含む)
の軍事力の規模は巨大過ぎるわけですが、百歩譲って、各国が保持しうる軍事
力を管理するための軍事力を認めるとします。
そうすると、各国の軍事力を管理するための軍事力はどのように編制、行使さ
れるべきだと考えたときに、まず編制については、現実的に考えて、国際連合
によるものが望ましいと思います。

但し、国連軍といっても、より現実的にいえば、米国をはじめとする諸大国に
よる多国籍編制とならざるを得ません。ですから、国連軍の存在を認めるなら
ば、米国が主体となる点も認めざるを得ないでしょう。

しかし、米国主体の国連軍は、米国が勝手に行使する軍隊であってはなりませ
ん。それは米国軍が「各国の軍事力を管理するための軍事力」を行使する際も
同様です。「各国の軍事力を管理するための軍事力」を認めうる、唯一の条件
が国際承認です。今回の場合より具体的にいえば、最低限国連安全保障理事会
決議が必要です。

すなわち、私が認める純粋な軍事力の規模をはるかに上回る軍事力が行使され
ることが唯一認められるとしたら、国際承認という手続きであるというわけで
す。
**
今回の米英の主張を検討すると、「昨年11月採決の決議1441やこれまで
の安保理決議で武力行使が認められている」と唱えているようです。しかし、
決議1441は国連による査察に対する虚偽報告や非協力によって、イラクが
「深刻な結果に直面する」とあるだけで、これのみで米英の武力行使を認める
内容と断ずるわけにはいきません。

更に、過去の決議687や決議678は湾岸戦争におけるイラクのクウェート
侵略に対して発せられたものであり、もしこの決議を復活させるなら、新たな
安保理の決定が必要です。
この見解はイギリスのケンブリッジ大学のジェームズ・クロフォード教授らの
ものでもあります(「「法の支配」踏みにじる米英」、『朝日新聞』2003
年3月20日、朝刊、東京13版)。
**
米英は、フランスなどが拒否権を発動することを予想して、安保理決議を放棄
したことにより、「軍事力管理のための軍事力」行使に必要不可欠な国際承認
の手続きを無視しました。
このようなルールなき武力行使は決して認めるべきではありません。
**
40数カ国が米英を支持しているといっても、全世界から見ると約4分の1に
過ぎず、この程度の支持で「国際社会の承認」云々は論外です。
国際承認を経ずに行使されるこの戦争行為は、まさに米英、そしてその同盟国
の利益のためのものだといって過言ではありません。

┌──────────────┐
│ 「国益」追及のための戦争
└
最後に、冒頭に掲げた「米英とその同盟国(支持国)の国益のための戦争行為」
という点を考えたいと思います。

まず、3月19日夜に行われたブッシュ米大統領の演説で、イラクのフセイン
政権を「大量破壊兵器で脅す無法者の政権」と糾弾する一方で「私達はイラク
国民と、その偉大な文明、宗教を尊重しており、国を国民の手に取り戻させる
以外の野心はない」と述べて、戦争行為の標的があくまでフセイン政権であり
イラク国民でないと主張しています。

また、日本の小泉首相も「イラクはこの間、国連決議を無視、軽視というか、
愚弄してきた。充分な誠意ある対応をしてこなかった。私はこの際、そういう
思いから、米国の武力行使開始を理解し、支持いたします」と述べています。
**
私もフセイン政権が国連査察に対して、国連加盟国が望む対応を即座に取らな
かったと思いますし、この政権がクルド人に対する人権侵害を恣にしているこ
とも知っていますので、この政権を支持するつもりはありません。

しかし、そのことをもって、直ちに戦争行為を正当化することが出来るので
しょうか。

相手の非を責める者が自衛権の発動とも見なせない、国際承認の手続きを無視
した武力行使をし、それを正当化するのであれば、同様のことが非を攻められ
た側にも許されるということになるのではないでしょうか。
相手の非を責めるのであれば、自らが正規のルールに則った行動をとるべきで
すが、これではイラクがどのような名目で、どのような手段で戦争を起こして
も、その行為自体の不法性を咎めることが出来なくなります。
**
かくして、現在のイラクを舞台とする戦場でまかり通っているのは、単純な
「力」と「力」の対決です。「力」だけで比べれば、イラク軍なんて、米英軍
の小指で押しつぶす程度の規模しかありません。戦争期間の長短に関わらず、
戦争は米英軍の勝利に終わるでしょう。

ルールに則らない「力」と「力」の対決は「国益」と「国益」の対決でもあり
ます。勝てば官軍、勝った者が負けた者から利益を搾り取るわけです。
この戦争の受益者は「国際社会」などではなく、米英とその同盟国(支持国)
です。つまり、日本政府や韓国政府がこの戦争に対する支持を表明したとき、
その国民は米英の戦争の受益者となるのです。

┌────────────────┐
│ 米英軍のイラク侵攻と朝鮮問題
└
ところで、米英とその同盟国の「国益」という場合、それは具体的に何かとい
えば、メディアでよくいわれているのはイラクの石油と、イラクに「民主主義
=親米)政権をつくることです。これらは、米英にとってはもちろん、中東の
石油資源に頼っている日本などにとっても、十分な「利益」をもたらすでしょ
う。
**
しかし、米国の不平等的同盟国である日本と韓国の場合、別の「利益」もあり
そうです。

例えば、小泉首相の米英軍支持の記者会見の中で、「もしも今後、危険な大量
破壊兵器が危険な独裁者の手に渡ったらどのような危険な目に遭うか。日本も
人ごとではない。我々は大きな危険に直面するということをすべての人々が感
じていると思う」と述べたそうです。

この点について『産経新聞』は、外務省筋として「独裁者を「北朝鮮の金正日
総書記」に置き換えることも可能な「明らかに北朝鮮を念頭においた発言」」
だとしています。
http://www.sankei.co.jp/news/030321/morning/21pol001.htm
**
また、韓国でも盧武鉉政権の下、与野超党派的な対米協力が協議され、米韓同
盟関係の重要性とともに、北朝鮮に対する警戒態勢強化が強調され、21日に
は、建設工兵志願団(工兵部隊)600名と、医療志願団(医療部隊)100名
をイラクに派遣する国会動議案が議決されました。

とりわけ、イラク派兵については、おそらく盧武鉉大統領自身の意向により、
非戦闘部隊に限定した派兵というかたちを取り、朝鮮(朝鮮民主主義人民共和
国)に過ったメッセージを伝えないように配慮しているとはいえ、この象徴的
な派兵はイラク侵攻が朝鮮問題と連動していることを物語っています。
**
もし、私が今まで語ってきたような、正当性を持たない武力行使の論理がまか
り通るとしたら、朝鮮半島もいずれは米朝戦争の舞台になる可能性が非常に高
いと思います。

もし、朝鮮が今後も独自の核開発を継続するようなことがあれば、米国はそれ
を理由に対朝宣戦布告をすることが出来ますし、日本と韓国も日米・米韓同盟
の重要性という理由一つで米国の戦争を支持するでしょう。

もちろん、相手を非難すれば、自らは武力行使のルールを踏みにじって良いと
いうことなら、朝鮮人民軍にこそ、朝鮮を狙っている駐韓・駐日米軍に対する
先制攻撃に口実を与えることになります。
そうすれば、米軍が圧倒的な軍事力を持って、金正日政権を崩壊させたとして
も、東京とソウルは火の海となるでしょう。

このシナリオは、日本政府と韓国政府が望んでいることなのでしょうか。

米国政府は、自国民さえ助かり、自らが敵視する政権を地球上から消滅させれ
ば十分に満足なのです。日本や韓国がどんなにダメージを受けても我関せず、
むしろ「無法者の金正日政権を打倒してやったんだ、ありがたいと思え」と、
いったところでしょうか。
**
私が米英軍のイラク侵攻を問題視するのはイラク問題もさることながら、朝鮮
問題に与える影響を、とりわけ危惧しています。米朝戦争による金正日政権の
崩壊に伴う、朝鮮半島における親米統一政権の樹立というシナリオを、現在の
イラクに見るのは憶測に過ぎるのでしょうか。

私は金正日政権を支持しません。しかし、武力行使に変わる外交的手段はいく
らでもあるし、金正日政権をソフトランディングさせることで対日・対韓脅威
を除去し、朝鮮国民を救う方策もあるはずです。

そのような観点から、今回の日韓の米英支持は認められません。

┌─────────┐
│ まとめにかえて
└
私自身の軍事・イラク問題に対する浅学さにも関わらず、一旦この問題に対す
る考えをまとめておきたいと思って、恥を顧みず、敢えて書いてみました。
私は米英軍の武力行使に賛成するのであれ、反対するのであれ、どんなに稚拙
でもいいから、自分なりに考えて、自らの立場を示すことが大事だと思ったの
です。

その意味で、米国が戦争を始めた途端に米国の戦争を支持する、現状追従的な
米国国民の態度や、「米国のやることは正しい」という小泉首相の態度にはも
ちろん納得しません。またそれと同時に、「戦争になれば、人が死ぬから」的
な「平和論」にも懐疑的です。
**
昨日の日本のテレビを見ていると、米軍の国益追求と日本の姿勢を厳しく批判
した「ニュース23」は例外的で、例えばNHKの「ニュース10」などは、
1時間45分の拡大枠を設けたにもかかわらず、報道の焦点は戦争の状況と、
戦況の展望に偏っていて、米国の武力行使の論理や米国をはじめとして世界的
に展開して
いる反戦運動について、ほとんど報道しませんでした。

それに比べて韓国のKBSは、戦争の状況や各国の態度表明のみならず、イラ
クの石油を巡る諸大国の利権争い、世界の反戦運動、更に韓国内にいるイラク
人にカメラを向けるなど、双方の立場を視野に入れた、公平な報道をしていた
という印象を持ちました。
**
最後にもう一度言うと、、
私は戦争そのものに反対するのではなく、自衛戦争、または正当な手続きによ
る軍事力管理戦争(?)にあたらない、あらゆる戦争に反対します。

その意味で、私は、米英及び同盟国の国益のためでしかない、今回の米英軍の
イラク侵攻に反対します。

= Bun =
                        = この稿おわり =
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┃┃ 読後感アンケート結果。
┗━┛
◇ この説に賛成です。---------------------------------- 20人  (51%)
◇ 一部賛成します。------------------------------------  3人  ( 8%)
◇ どちらでもない。------------------------------------  2人  ( 5%)
◇ この説に反対します。--------------------------------  9人  (23%)
◇ 一部反対します。------------------------------------  2人  ( 5%)
◇ 別の意見がある。------------------------------------  1人  ( 3%)
◇ よくわからない。------------------------------------  2人  ( 5%)

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┃┃ コメントボードに頂きました感想。
┗━┛
┌--------「五作じいさん」

自国の利益を優先させるアメリカのイラク攻撃には、全く理不尽といわざるを
得ません。 おそらく英国以外の世界中の国と国民は、イラク進攻には反対し
ているでしょう。 が、やっぱり“長いものには巻かれろ”でしょうね。
無理が通れば、道理引っ込む。

しかし、米国はいずれその報いを受けるでしょう。
でなければ、この世に神も仏もありませんからね!

└--------
┌--------「サクラさん」

全ての戦争自体の行為に賛成しないの意見。。です。

米国は、日本が攻撃されたら自国の攻撃とみなす、といい、実際に東京が攻撃
されたら、そら見た事かと攻撃するでしょうが、日本は攻撃された後でしょう
ね。 その時に、小泉首相はどのような見解を示すのでしょうかね?

それとも今回のように、米国に先制攻撃を、し、て、も、ら、う、のでしょう
か? それは正義なのでしょうか?
だからといって、イラクや北朝鮮を野放しにしておくのは如何なものかと思い
ますし、よって私のコメントは“一部賛成”です。

└--------
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┃┃ お便りで頂きました感想。
┗━┛
┏━━━━━━━━━━「たろおじさん」―Bunさんのご意見に対して―

イラクの現状を考えるときに、毎日新聞に適切な内容がありました。
無断ですが、末尾に引用させていただきます。

国際戦争法規があると思いますが、2001/09/11のニューヨークのテロに、どの
ような国際法的な意味があるのか?という観点が必要だと思います。
小グループが国を乗っ取って、国家主権を謳いながら、秘密裏に国際的な戦争
並みのテロを実行するなんて、それまでの国際常識にはなかった。

アフガニスタンで進行していたのはそんな事態でした。
日本でも、宗教団体がサリンを製造しばらまくなんて事態を想定した人はおり
ませんでしたから、事件が起こってからびっくりしました。

兵器の進展でそれが可能になりました。生物化学兵器・小型核爆弾、それ以外
でも、文明の進化による便利な道具が、いつの間にかテロ用の装置に転化し得
るようになっています。
NYの旅客機以外でも、先日の韓国の地下鉄火災は印象的。

イラクは、フセインという個人が、国を乗っ取った状態です。
引用した、毎日の記事を読めばよく理解できます。

個人が国を乗っ取るには、大量の嘘と、秘密警察網と、相互監視と、反対派の
収容所と弾圧が実に有効で、20世紀にはたくさんの例があります。 人間と
いうのは悲しいもので、すばらしい能力が自縄自縛で、羊の群れのようにバカ
なことをしてしまいます。
一度体制が確立してしまうと、独裁体制というのは揺るぎません。
暴力的に打倒されるしかないと思えます。(比較的平和裡に終わったロシアの
例はありますが、東欧諸国などでは平和に移行した例を知りません)。

自由な国の言論人が、不自由な国の独裁者を賛美するという不思議な現象さえ
頻繁に発生しました。 自由な国の言論人は、報道が正しいと思い込んでいる
ので、平気で嘘を報道されると、そっちも正しいのじゃないかと思い始めるよ
うです。

大統領という立場を、個人的な目的のために100%利用する彼のような人間
が、日本の某宗教団体と同じ目的で、過去に、隣国イランとの戦争や、国内の
反対派であるクルド人を集団虐殺するのに化学兵器を使用しました。
宗教を、自分の保身に利用する彼らは、アメリカとの対立を、聖戦目的にすり
替え、自分のために利用しています。

そんな彼が、サリンなどの安価で大量殺人可能な兵器を所有している。(廃棄
は大変な手間が要る。 日本が中国に残してきた化学兵器の廃棄に、どれほど
のお金と、時間と設備などがいることになっているかご存知ですか?)
そうなると大変危険な状況が発生してきます。
彼は91年のクエート侵攻戦争を起こし、敗北後の大量破壊兵器の廃棄の国連
決議に、12年間、守るといいながら逆らってきました。

ところで歴史を振り返ってみましょう。
第1次大戦後、反省を込めて国際連盟ができました。

ナチスヒットラーの台頭を抑えられず、第2次大戦が起こりました。
その間、アンネの日記に代表されるユダヤ人の迫害は、ヒットラーに気兼ねし
て、平和主義者から助けの手は差し延べられませんでした。 自国の安全と平
和のために、ヒットラー支配下の人々の自由と安全は犠牲にされました。

ヒットラーに対して、当初、英仏は融和的、平和的、外交的な対応でその場し
のぎをしましたが、その結果は、フランスの消滅(占領されて国を失い、米国
と英国に助けてもらってようやく国を回復できた)と、ひどい戦争になりまし
た。 ドイツの敗北とヒットラーの死亡で、やっとヨーロッパの戦争は終わり
ました。

日本では、本土決戦を主張する軍部の反対を押し切って、国民のためと一身を
かえりみずに行われた昭和天皇の終戦決断により、戦争は終結した。フセイン
の決断と対比すると、いかにご英断であったかがよくわかります。(開戦前に
なされていたらもっと良かったのは確かですが)

役に立たなかった国際連盟は消滅して、戦勝国と、なぜか戦敗国のフランスも
入り??新しく国際連合ができました。 国連といっても実際は、戦勝国側の
大国の集まり会。 いつの間にか、大国の利害関係の錯綜で、国際連盟時代に
後戻りを始めたように見えます。

中東やヨーロッパでは、米国が石油利権を狙って今回の戦争を企画してると、
噂になっているようですが、石油に関しては、アメリカは過度の中東依存脱却
が大方針で、逆の動きをしていることになるそうです。
むしろ、フランスやロシアは、イラクのフセインと石油利権の協定を結んだと
ころだということで、自国の利害のためにフセインを擁護したいということな
んだそうです。

国際法とイラクの人権(?)と平和のため、といいながら、実際は自国の石油利
権が目的ではないのか?
自国を回復して頂いた恩義を一度も返さすこともなくふんぞり返る、偉そうな
態度のフランスというようにも見えますがこれはひがみか?

┌--------「毎日新聞引用ここから」

イラク戦争:
フセイン大統領の治安・諜報網 権力基盤支える   2003.03.27 

 米英軍から激しい攻撃を受けながら、あくまで徹底抗戦を訴えるフセイン・
イラク大統領の権力基盤を支えているのは、国中に張り巡らされた治安・諜報
(ちょうほう)網だ。非常に疑い深いフセイン大統領は、自らが育て上げた数々
の治安・諜報機関などのトップに2人の息子を据え、米英軍の攻撃で軍部や市
民の間に動揺が広がらないよう、締め付けを強めているとみられる。
【樋口直樹】

「恐怖の共和国」――。フセイン体制を告発する本を出版した亡命イラク人は
秘密警察による国民監視体制をこう表現した。 酒井啓子・アジア経済研究所
主任研究員は著書「イラクとアメリカ」で「秘密警察機関が二重三重にも日常
生活のなかに組み込まれていて、物理的暴力という側面以上に心理的な強制力
となっている」「本当の恐怖は、誰が敵で誰が味方なのか、すべてフセインと
いうフィルターを通してでなければわからないシステムになっている」と指摘
する。

組織体系の全貌は不明だが、フセイン政権の治安組織は、大統領を初めとする
要人の身辺警護担当の「特別警護局」や「大統領事務局」を核に、大統領の信
任が最も厚い、二男クサイ氏率いる「大統領警護隊(特別共和国防衛隊)」や
「特別治安局」、長男ウダイ氏が指揮するゲリラ部隊「フェダイン・サダム」
地方部族の忠誠心強化を図る「族長会議」に大別されるとみられる。

このほか、実質的にクサイ氏が差配する「国家安全評議会」の下に、主に反体
制分子の摘発を担う「総合治安局」▽国内外の諜報を担当する「総合情報局」
▽軍部内を監視する「軍治安局」▽秘密工作などを行う「軍情報局」▽電子諜
報の専門家から成る「プロジェクト858」がある。

中でも特別治安局は最も重要な組織で、他の治安・情報局と密接な関係を持つ
。一般公務員の30〜40倍もの給与で厚遇され、最新兵器で武装する大統領
警護隊は、大統領への忠誠心が比較的弱いとされる正規軍を背後から監視する
役割も負っている。

また「特別治安委員会」は大統領警護隊や各情報機関から選抜されたメンバー
構成され、機密物質や秘密兵器の入手や隠匿を担当するともいわれるが、詳細
は不明だ。

 クサイ氏はこうした治安・諜報機関のほか、首都バグダッド周辺などに配備
された精鋭武装部隊「共和国防衛隊」(約7万人)も指揮下に置いている。大統
領防衛隊など大統領側近治安部隊は首都内部の防衛を担当し、共和国防衛隊は
首都周辺部に展開し、米英軍を迎え撃つ態勢にある。

[毎日新聞3月26日] ( 2003-03-26-23:54 )

└--------「毎日新聞引用ここまで」
┗━━━━━━━━━━

┏━━━━━━━━━━「鮎川さん」

私自身は戦争反対論者のつもりですが、今回の戦争は賛成です。

偏った見方になるかもしれませんが、ロシアとフランスが安保理で、拒否権を
含む反対論を展開したのは正義論ではなく、まさしく既存の利権を守るために
反対したのだと思えるのです。 湾岸戦争以降に米英が、飛行禁止空域を設定
し少数民族の保護を優先させていた時に、ロシアとフランスは利権の橋頭堡を
築き上げました。

今、これを振り出しにされてはたまらないので反対し、正義はこちらに有ると
すり替えたように思えるのです。

たくさんの国連加盟国は、イラクが正しいとは言っていないようです。明らか
にイラクは怪しい、間違っていると判断しているようです。そこで武力に頼る
のか話し合いで解決できるのかという選択になるのですが、誰も戦争は望みま
せんが、戦争をしないが為に犠牲になる弱者はどうなるのでしょう。

仮に今回の戦争が、イラクの国民を犠牲にするから駄目だという意見が有るか
も知れませんが、では独裁政権をこの先、何時まで続ければ良いのでしょう?
サダムフセインは、娘婿でさえ許すと言って帰国させ、即座に銃殺するような
狡猾な嘘つきです。 今回の戦争がなく、サダムとサダムの息子たちが統治を
するようであれば、戦争以上の虐殺で被害に遭う国民は増えていくでしょう。

圧倒的な軍事力で占領政策をとっているのでは?のようなコメントがあります
が、現状は非常に高価な武器を使い、被害を最小限にするように努めていると
思うのは私だけでしょうか?
あってはならない事ですが、昔のような戦争であれば、もう終わっているので
はないでしょうか?
ここに米英の良心があるように思えるのですが・・・・

米英の、利権に対する思惑はどうであれ、間違いなく自由主義を広める力にな
ると思われます。 過去の日本の前例に倣っていると思います。

┗━━━━━━━━━━

  = 「米英軍のイラク侵攻に反対します」反響への答復へ続く =
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。 
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