国際派日本人の情報ファイル
☆ 現代に蘇る寺子屋教育 ――――――――――――― 2008/05/05
                         by 伊勢雅臣さん

国際派日本人養成講座・今週号では、江戸時代の「寺子屋」をモデルに、子供
を対象にして『論語』などの素読と習字を組み合わせた塾を開いている岩越豊
雄さんの著書を紹介したが、同様の取り組みが各地でなされている。

その一つが産経新聞で紹介されている。 [1]

「勉強忍耐は才力智徳の種子[しゅし]なり」などと、難しい言葉を幼稚園児が
すらすら覚える。

日露戦争で旅順を攻略した明治の陸軍大将、乃木希典[のぎまれすけ]の言葉で
「耐えて勉強することが才能、知識、道徳を伸ばす基になる」という意味であ
る。

福岡県久留米市の水天宮保育園での光景だ。保育士の井上里恵さん(29)はこ
う語る。
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子供たちは難しい言葉でもすぐに覚えます。ただ『がまんしなさい』と言うよ
り、偉人の言葉で伝えるとよくわかってくれます。
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さらに驚くべきは、ほとんどの園児が、30分間、背筋をピンと伸ばして講師
の話を聞き入っている姿だ。水天宮保育園が昨年4月からカリキュラムに取り
入れた、偉人伝を語り聞かせる寺子屋授業の効果である。講師は福岡市にある
社員6人の企業「寺子屋モデル」[a] から派遣されている。

西郷隆盛の少年時代をとりあげた授業では、西郷の評判に嫉妬した少年たちが
大勢で待ち伏せして西郷を襲うが、西郷は一人で戦い、腕にけがを負いながら
も勝つ、という逸話を身ぶり手ぶりで語り、子供たちの目はくぎ付けになる。

そして偉人伝授業の最後は、取り上げた人物の言葉を暗唱させる。西郷伝では
「幾たびか辛酸を経て志始めて堅し 丈夫玉砕するも甎全[せんぜん]を恥ず=
立派な人は玉と砕け散っても何も為さないことを恥じる)」。

「勉強忍耐は才力智徳の種子なり」「幾たびか辛酸を経て志始めて堅し」など
という言葉を暗唱した子供は、背筋の伸びた日本人に成長するだろう。それは
本人の生き甲斐ある人生につながるだろうし、また国を興す基でもある。

                           = おわり =
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 リンク:
a.株式会社 寺子屋モデル
 参考:
1.産経新聞 H19.11.15「【やばいぞ日本 第4部 忘れてしまったもの】
  (9)「勉強忍耐」乃木大将に学ぶ」大阪朝刊1頁

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