☆胡主席来日問題〜政治文書を出すことに意味があるのか 2008/04/25
by 丸山公紀さん
産経紙4月17日付けによれば、政府は5月の中国の胡国家主席来日時に発表
する政治文書の中で、中国側が求めていた「台湾独立への不支持」を盛らない
ことと、村山談話の「遵守」にも言及しない方針を固めたという。
このことは、媚中姿勢をとり続ける福田首相を考えれば、政治文書の内容も心
配されたが、ひとまずは妥当な方向性に落ち着いたと見るべきなのか。
中国は昭和47年の日中共同声明、53年の日中平和友好条約、平成10年の
日中共同宣言に続き、「第4の政治文書」に位置付けたい意向のようであるが
ギョーザ中毒事件とチベット騒乱といった、中国の元凶となっている事件の中
での国家主席の来日の中で、政治文書自体出す必要があるのかも極めて疑問で
ある。
確かに、政府が台湾問題と歴史認識に触れないことは妥当な選択であるものの
今日、未来志向の日中関係と戦略的互恵関係の強化を謳うことは、中国にとっ
て意味のあることであっても、わが国国益上、意味のあるとは思えず、政治文
書自体を出すことが既に中国の戦略に嵌っているように思える。
ただし福田首相には、胡国家主席と会談の際に言わなければならないことがあ
る。
それはダライ・ラマ14世との会談を呼びかけること、チベットへの弾圧をや
めるように訴えること、できなければ開会式には不参加することをはっきりと
言うこと、ギョーザ事件について責任の所在を求めることである。
この時期に国家主席が来日する自体が疑問視される中、福田首相は未来志向の
関係を定着されるというのなら、国民の声をきちんと伝えなければまた中国の
戦略に乗ることとなる。
胡国家主席来日は、福田外交の今後の試金石となる。
= おわり =
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