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帝国電網省 ―――――――――― by 竹下義朗さん
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この記事中の画像は全て「帝国電網省」の該当ページより転載しています。
☆ 言葉に拘るなら何故皇族に正しい敬称を用いない ― 2009/04/03
田舎[いなか]、片手落ち、植物人間、満州、未亡人、名門校―──皆さんは、
これらの単語が放送局や新聞社などのマスコミが自主規制している、いわゆる
「放送禁止用語」である事をご存じだったでしょうか?
実は私自身、本小論を書く段になるまで知りませんでした。
なにしろ私自身が「田舎」で暮らしていますから、その「田舎」が放送禁止用
語だなどと言われてもピンときませんし、何故「田舎」を放送禁止用語に選定
したのかも理解に苦しみます。
逆に、これは田舎に対する逆差別ではないのか!?とさえ言いたくなります。
とはいえ、今回はこの事を突き詰めて論じる訳ではないので、先に進む事にし
ますが、皆さんには、マスコミがことほどさように言葉に対して神経質になっ
ている、その事を先ずご理解頂きたいと思います。
さて、本題に入る前に今暫くお時間を頂いて、以下の新聞記事をお読み頂きた
いと思います。《 》で囲われた部分に注意しておいてください。
┌──────────「2009年03月22日 山梨日日新聞」
―― 女性天皇容認68%に減少 世論調査 悠仁さま誕生影響か
山梨日日新聞社加盟の日本世論調査会は7、8日の両日、面接方式による全国
世論調査を実施し、皇位継承や即位20年となった《天皇、皇后両陛下》の公
務の在り方などについて国民の意識を探った。
今回、女性天皇を容認する意見は68%で、前回2005年10月調査の84
%から16ポイント低下。近年、容認派は増加傾向が続き、特に皇太子家に長
女《愛子さま》が生まれてからは、
2003年6月76%、2005年3月81%、2005年6月82%と高水
準を維持していたが、減少に転じた。逆に「男子に限るべきだ」とする意見は
過去3回の5−6%から14%に増えた。
前回調査後の2006年9月に、秋篠宮家の長男《悠仁さま》が誕生したこと
が意識の変化に影響しているとみられる。
一方、皇室典範を改正して女性天皇を認めた場合の皇位継承順位は「第一子か
らとすべきだ」が45%、「男子を先にすべきだ」が32%となった。
第一子優先と答えた人の理由は「男女は平等だから」が53%と過半数を占め
男子優先とした人は「皇室の伝統だから」の46%が最多だった。
皇室に「大いに関心がある」「ある程度関心がある」は合わせて56%と半数
を超えたが、「あまり関心がない」「全く関心がない」の無関心層も43%あ
り、2005年6月、2003年6月の34−35%から増加。
特に20代では72%に達し、若い人たちに皇室離れが進んでいる実態があら
ためて浮き彫りになった。
《天皇陛下》の即位後20年間の活動が憲法が定める象徴天皇にふさわしいか
どうかを尋ねた結果、計81%が「そう思う」「ある程度そう思う」と肯定的
に回答。
理由を聞くと「国民とのふれあいを大切にしているから」が40%、「外国と
の友好親善に努めているから」が34%だった。ふさわしいと思わないと答え
た人は15%で「親しみがわかないから」が60%だった。
皇太子ご夫妻に期待することを二つまで選択する設問では「《天皇、皇后両陛
下》の負担軽減のための公務分担」が54%、「《雅子さま》のキャリアを生
かした国際親善」43%などの順だった。
《両陛下》の負担軽減策を二つまで選んでもらったところ「国体や植樹祭など
での国内各地の訪問」が50%でトップだった。
皇室報道で敬語を使うことに対しては「過度にならない程度に使う」が76%
で、「できる限り手厚く」の15%を含め、大半の人が容認した。(小数点第
一位を四捨五入した)
└──────────
この世論調査記事中、《 》内の部分が皇族方の呼称であるわけですが、何故
《 》にしたのか、皆さんにはピンとこないかも知れません。しかし、これは
ハッキリ言って「間違っている」からです。
「天皇陛下」「天皇皇后両陛下」という呼称は皆さんも耳目に触れた事がおあ
りの事と思いますが、これが皇后(以下、文脈上敬称を略す場合あり)単独とな
ると「皇后さま」になってしまうのです。
天皇とペアで呼称される時は「陛下」なのに、何故、皇后単独では「さま」に
なってしまうのか?
いや、天皇以外の皇族方は、皇太子家の徳仁[なるひと]親王が「皇太子さま」
雅子親王妃が「雅子さま」愛子内親王が「愛子さま」
秋篠宮家の文仁親王が「秋篠宮さま」、紀子親王妃が「紀子さま」、そして、
皇位継承権を有する最も若い皇族である悠仁[ひさひと]親王も「悠仁さま」と
全て「さま」をもって呼称されています。
そして、これは公共放送=事実上の国営放送局であるNHKを筆頭に、ほぼ全
ての放送局及び新聞社に広く行き渡っている皇族方に対する呼称のルール=暗
黙の了解なのです。しかし、私はこのルールに異を唱えざるを得ません。
何故なら、言葉に対し神経質なマスコミなら尚の事ですが、これはとてつもな
い間違いだからです。
天皇陛下以下、皇族に関する諸事を定めた法律があります。その名を『皇室典
範[てんぱん]』といいます。明治時代制定の正統憲法(大日本帝國憲法)と同格
の最高法典であった旧皇室典範を、
昭和22年に改正、一般の法律として格下げされたものが現行の『皇室典範』
である訳ですが、その皇室典範の第23条には以下のような文言が謳われてい
ます。
┌--------『皇室典範』
第23条 天皇、皇后、太皇太后及び皇太后の敬称は、陛下とする。
第2項 前項の皇族以外の皇族の敬称は、殿下とする。
└--------
つまり、天皇を「天皇陛下」と呼称するのは当然の事として、皇后も「皇后さ
ま」ではなく「皇后陛下」と呼称するのが正しい訳です。いや、そればかりか
皇太子は「皇太子殿下」、雅子親王妃は「雅子妃殿下」、愛子内親王は「愛子
内親王殿下」、悠仁親王も「悠仁親王殿下」と呼称すべきである訳です。
それをマスコミは、自らが勝手に決めた歪[ひず]んだルール=報道用語により
「陛下」及び「殿下」の敬称を「さま」にしてしまいました。これは『皇室典
範』に罰則規定がないために処罰こそされないものの、明らかな「法律違反」
行為といえるものです。
各種法令を遵守し、厳格且つ公正な報道を要求される筈のマスコミが、前述の
如く法律違反を犯しているのもさることながら、実は皇族(王族)に対する敬称
について、マスコミには「二重基準(デュアル・スタンダード)」ともいえるも
のが見受けられるのです。
ーーー現在の英国王は、皆さんご存じのエリザベス2世女王です。
そして、女王には自らのお腹を痛めたチャールズという皇太子がいます。何を
今更当たり前の事を、と言われそうですが、女王がチャールズ皇太子を産んだ
ということは、お相手──つまり、夫君が居る訳です。
その名をフィリップ・マウントバッテン・エヂンバラ公爵といいます。
さて、この夫君の事を日本のマスコミはどのように呼称したのかが問題です。
実は、夫君の事を「エヂンバラ公フィリップ殿下」「王配殿下」などといった
ように「殿下」の敬称を付してマスコミは報道したのです。
----厳密に言えば、英国王に対する敬称は「陛下」であるので、その夫君に対
しても「殿下」ではなく「陛下」と呼称するのが正しい――――。
ーーーそれでは、次の事例は如何でしょう。
カンボジアの内戦時代(1970年10月-1991年10月)、首都プノムペンを掌握して
いたフン・セン首相率いる親越(ベトナム)ヘン・サムリン政権に対し、同政権
打倒を旗印に結成されたポル・ポト派(クメール・ルージュ)、シハヌーク派、
ソン・サン派による三派連合政府の首班の名を、皆さんは今も憶えておられる
でしょうか?
その後、1991(平成3)年の和平成立に伴ってカンボジア国王に復位したノロド
ム・シハヌーク氏=カンボジア国王:1941−1955、称制:1960−1970 民主カ
ンプチア国家元首:1975−1976 民主カンプチア三派連合政府大統領1982−19
91 カンボジア国王:1993−2004)。
日本のマスコミは、内戦時代、彼の事を「シアヌーク殿下」と「殿下」の敬称
を付して報道していたものです。
また、次男でフンシンペック党=正式名称は「独立・中立・平和・協力のカン
ボジアの為の民族統一戦線」の党首であったノロドム・ラナリット氏や、2004
(平成16)年10月、父親を嗣いで新国王に即位した異母弟のノロドム・シハ
モニ氏に対しても、「ラナリット殿下」「シハモニ殿下」と「殿下」の敬称を
付して報道していたものです。
それにしても、これは面妖としか言いようがありません。
何故なら、自国日本の皇族に対しては、正式な敬称である「殿下」を用いる事
なく「さま」扱いで通し(しかも漢字の「様」ですらない)、かたや外国の王族
に対しては「殿下」の敬称を付して呼ぶ。これはどうみても筋が通っていると
は言い難く、
うがった見方をすれば、マスコミは日本の皇族に対する正しい敬称の不使用を
通して、皇室の品位、格式をいたずらに貶[おとし]めているのではないか?と
すら思えてしまうのです。
最後に、
世論調査記事中の「皇室報道で敬語を使うこと」云々という文面について一言
述べたいと思います。
ここまで見てきた通り、「陛下」「殿下」という最低限用いられるべき正しい
敬称ですら用いていないマスコミの現状において、一体何が「皇室報道で敬語
を使うこと」云々なのか?
また、マスコミがそのような姿勢だからこそ、皇室に対する国民の関心が低下
したのではないのか?(全ての原因がマスコミにあるとまでは言わないが)
差別に繋がるとか公序良俗に反する等の理由で、マスコミが「放送禁止用語」
の名の下に自主規制ルールを設けるのは構わないが、せめて、正しい言葉、正
しい敬称ぐらいは守ってもらいたい。
戦前の「不敬罪」が廃止されたご時世であれば尚の事、皇室典範という法律に
規定されている皇族方に対する敬称──天皇・皇后(Emperor and Empress)に
対しては「陛下=His/Her Imperial Majesty 略称:HIM」
親王・内親王・王・女王(Prince and Princess)に対しては「殿下=His/Her
Imperial Highness 略称:HIH」を、
視聴者から受信料を徴収しているNHKを筆頭に、マスコミはきちんと用いる
べきではないのか?
ーーー私は、そのように強く感じるのです。
= この稿おわり =
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┃●┃ お寄せいただきましたご意見や感想。
┗━┛ ┌──────────「反日な茶坊主どもが夢の跡さん」
マスゴミ、及び、宮内官僚の不敬行為に関しては↓の書籍に詳しく書かれてい
ます。興味のある方は、是非ともご一読を!
「天皇の祈りはなぜ簡略化されたか」斎藤吉久著、並木書房刊、¥1785
http://chinachips.fc2web.com/tiny/090410.html
└──────────
┌──────────「年金生活者さん」
放送禁止用語に法的根拠や拘束力があるとは思えませんが、この種の(自己)規
制の問題点は、誰がどこで決めているか分からないことです。NHKについて
は、発音の規制にも違和感を覚えます。
=「日本」を全て「にっぽん」「10%」を「じっぱーせんと」とするなど。
新聞用語も、最初は社内ルールであったらしく、その存在は長らく一般には知
られていませんでした。従って、是正を求めることができない→何となく定着
する→日本語が貧しくなる。
「辞典が版を重ねるごとに薄くなる」というオーウェルのアンチ・ユートピア
小説「1984年」にあるエピソードが思い出されます。
└──────────
┌──────────「シンボーさん」
昔、田舎の新聞社の校閲にいたとき、この件についての表記の基準について、
共同通信の「新記者ハンドブック」に出ていたのを読んだ。新聞協会あたりで
決めたのではないかと思う。この業界はご存じのとおり。
ちなみにUKのチャールズ王子はプリンス・オブ・ウエールズに叙されている
(イングランドの王位継承者はこの地の領主になるのだが)が、ウエールズ侯の
称号で報道されたことはない。
なお、皇太子という称号は現在は日本にしか存在しない。ーーーいつもこのへ
んは首をひねるのだが。
└──────────
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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